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RE:FACTORY
RE:FACTORY
Enrico Isamu Oyama in his Tokyo studio, 2022
Photo ©Go Itami
メインアーティスト/
アーティスティック・ディレクター
大山エンリコイサム
STATEMENT
現代美術の表現が展開され、発信される場は、今日ますます多様化している。美術館や芸術祭、ギャラリーやオルタナティブスペースに加え、国内外のアートフェアやオークション、各種…
STATEMENT
現代美術の表現が展開され、発信される場は、今日ますます多様化している。美術館や芸術祭、ギャラリーやオルタナティブスペースに加え、国内外のアートフェアやオークション、各種SNSをはじめとするインターネットの空間も、そうした場として役割を担い、定着しつつある。作家や作品は、それらの場にまったく等価の価値や意義を見出しているわけではないが、かと言って旧来のヒエラルキーや序列に縛られたままでもない。今日の作家や作品は、それらのさまざまな場を、みずからの表現をメディア横断的に発信するための「機会(opportunity)」として、ある意味でフラットに捉えている。「機会」の性質に合わせて表現をチューニングしつつも、迎合はせず、よく見れば各作家に固有のスタイルや思考がたしかに浮かんでくる、そうしたバランス感覚を備えている。その横断性を、私はかつて「ストリート的」と呼んだことがある。オーバーグラウンドとアンダーグラウンド、屋外と屋内、ファインアートとサブカルチャーといった複数のボーダーを超えて発展してきたのがストリートの文化だからだ。こうした横断性はいまや、美術表現全般に見られる傾向となった。
メディアを横断して表現が届けられるとき、その先にもまた、ずれ重なるようにして多様なオーディエンスがいる。美術館にいる鑑賞者と、アートフェアにいる鑑賞者は同じではない。異なる個人なのではなく、同じ個人でも異なる鑑賞者として現れ直すと言うべきだろう。スマートフォンで朝のニュースを読む私と、本のページをめくって読む私と、筆でかかれた手紙を読む私が異なる読者であるように、美術館で作品を見る私と、アートフェアで作品を見る私は異なる鑑賞者である。同時に地続きでもある。こうしてずれ重なるパッチワークの広がりのうちに、今日的な美術鑑賞のひとつの形態が示されている。例えばヴェニス・ビエンナーレで展示されるアーティストの作品は、その前後に各地のアートフェアでも展示される傾向にある。展示と鑑賞を通して形成される美術作品の社会的な価値が、アカデミズムとマーケット、グローバリティとローカリティ、オンラインとオフラインといった対極とすら言える軸のあいだを揺らぎながら形成されるようになって久しいが、そうした複合性のただなかに、美術という概念をめぐるオーセンティシティの更新や淘汰が生じていく。
「RE:FACTORY」と題された本企画は、現代美術専門としては日本最大の登録者数を誇るYouTubeチャンネルを運営する「MEET YOUR ART」が母体となり、アートフェアと音楽ライブのふたつを軸に、関連するテーマのトークセッションとも連動した混成型のプロジェクトである。現在の日本の現代美術マーケットは90年代に発足したフェアやギャラリーをおもな源流とするが、近年は現代美術がさらなる注目を集め、新世代の作家やコレクターを中心にこれまでのシーンとずれ重なる特定の潮流が生まれている。そうした状況もひとつの背景に「RE:FACTORY」では、私がこれまで美術家として活動するなかで養った視点と、若手を中心に紹介してきた「MEET YOUR ART」の独自のネットワークが交わり、フェアを起点にしたマルチメディアな派生を有機的につなぎとめ、それをフレームになるべく俯瞰した判断のもと、2020年代初頭の日本における現代美術の風景を切り取ることを試みた。
大山エンリコイサム(美術家、「RE:FACTORY」メインアーティスト/アーティスティック・ディレクター)
特別展示
, Artwork ©Enrico Isamu Oyama, Photo ©Go Sugimoto
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Enrico Isamu Oyama, FFIGURATI #253, 2019
Installation view from solo exhibition "Inside Out" at Tower 49 Gallery, New York
Artwork ©Enrico Isamu Oyama, Photo ©Jeffery Sturges -
Enrico Isamu Oyama, FFIGURATI #253, 2019
Installation view from solo exhibition "Inside Out" at Tower 49 Gallery, New York
Artwork ©Enrico Isamu Oyama, Photo ©Jeffery Sturges
大山エンリコイサム
《FFIGURATI #253》
アルミ製のフレームに張られたキャンバス12枚からなる本作《FFIGURATI #253》は、高さが約3.3メートル、幅が全長約18.3メートルにおよぶ大山エンリコイサム過去最大の絵画作品である。ニューヨークのタワー49ギャラリーで開催された個展「INSIDE OUT」(2019-2021年)にて発表され、パンデミックをはさんだ約2年間、East 49th Streetというニューヨーク近代美術館やロックフェラーセンターに近接するマンハッタンの中心エリアで、同ギャラリーが位置する高層オフィスビルのエントランスロビーにパブリック展示された。背景にはエアロゾルスプレー、特殊なマーカー、ローラーなどを駆使してペイントや墨のラインが重ねられ、その上を巨大かつ精緻に描画されたクイックターン・ストラクチャーが力強く乱舞し、水平の画面を駆け抜けている。大小さまざまに展開される大山の視覚表現のなかでも、とりわけ象徴的なスケールを誇る同作は、「RE:FACTORY」での特別展示が日本初公開となる。
Information
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Schedule
開催日程-
2023年03月03日(金) − 03月05日(日)
11:00-18:00(最終日は17:00)※最終入場は閉場の1時間前まで
Ticket
チケット-
チケットの詳細・ご購入はこちら
Event site
会場-
寺田倉庫G1ビル/G3ビル(東京・天王洲)
140-0002 東京都品川区東品川2丁目6−4
(りんかい線「天王洲アイル駅」より徒歩4分/東京モノレール羽田空港線「天王洲アイル駅」より徒歩5分)
Google map
Art Fair / Exhibition
Art Fair / Exhibition
アーティスティック・ディレクターを大山エンリコイサムが務め、現代美術を中心にしたアート・音楽・ カルチャーの交差する風景を、気鋭のアーティスト28名の作品100点以上で構成するエキシビジョン型アートフェア
片寄涼太(GENERATIONS)
片寄涼太(GENERATIONS)
この度「RE:FACTORY」のART FAIRオフィシャルサポーターに就任いたしました片寄涼太です。
このような機会をいただき大変光栄に思います。私自身、音楽の世界で活動しながら、アートの世界の自由な表現に多くのパワーとインスピレーションを頂いてきました。さまざまな芸術たちの新たな交差点となる今回のイベントを、1人の表現者として心から楽しみにしています。そして、エンタテインメントとアートを繋ぐきっかけを、この"サポーター"という立ち位置を通して探っていきたいと思います。
TALK SESSION- MEET YOUR ART公開収録 -supported by
ART FAIR会場内にてTALK SESSIONを実施!対象日時の入場チケットをお持ちの方はどなたでもご観覧いただけます。
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03.04 Sat.
- 12:00-
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MEET YOUR ART「アート講座」公開収録登壇者:三浦崇宏(The Breakthrough Company GO 代表取締役 PR/CreativeDirector)/大山エンリコイサム/小池藍
- 15:00-
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MEET YOUR ART「PICK UP ARTIST -Special」公開収録登壇者:宇治野宗輝/大山エンリコイサム/小池藍
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03.05 Sun.
- 12:00-
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MEET YOUR ART「PICK UP ARTIST -Special」公開収録登壇者:古坂大魔王/大野修/谷敷謙/小池藍
- 15:00-
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MEET YOUR ART×ZOZO Special 「似合うってなんだ」登壇者:大久保 真登(ZOZO / クリエイティブディレクター)/林田 常平(ZOZO)/谷敷謙/小池藍
※当日の状況によっては観覧を制限させていただく可能性もございます。
Live Performance
Live Performance
大山エンリコイサムのアートとNovel Coreのパフォーマンスが共創!現代美術と音楽の実験的ライブパフォーマンス
OPEN18:00/START18:30
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チケットの詳細・ご購入はこちら
Warehouse TERADA G1
寺田倉庫G1ビル/G3ビル(東京天王洲)
- 所在地:
- 東京都品川区東品川2-6-4 Google map
- アクセス:
- りんかい線「天王洲アイル駅」より徒歩4分/東京モノレール羽田空港線「天王洲アイル駅」より徒歩5分
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- 出展協力
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青山目黒 / ANOMALY / imura art gallery / WAITINGROOM / KOSAKU KANECHIKA / SCAI THE BATHHOUSE / SNOW Contemporary
Takuro Someya Contemporary Art / PARCEL / MISAKO & ROSEN / EUKARYOTE / Yuka Tsuruno Art Office / Yutaka Kikutake Gallery青山目黒 / ANOMALY / imura art gallery
WAITINGROOM / KOSAKU KANECHIKA
SCAI THE BATHHOUSE / SNOW Contemporary
Takuro Someya Contemporary Art / PARCEL
MISAKO & ROSEN / EUKARYOTE
Yuka Tsuruno Art Office / Yutaka Kikutake Gallery
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