東京で生活するようになった当初、僕のファッションはその後のような
ジ-ンズ中心ではなかったと思う
大学生の頃はVANとJUNが学生たちの間で流行の先端を走っていた
VANはアメリカのアイビ-ルックから発したものだった?と思うが
石津謙介さんのブランドで、たしかボタンダウンのシャツや先細のスラックスが
大流行して・・・ヘアも短く7:3にセットした若者が広島でも日曜日などは
繁華街をかっ歩していた・・・ただしロックバンドをやっていた僕は
ヘアがロングだったので、VANファッションが「どうも似合っていない」ように感じた
VANがアメリカのトラディショナルを基本にして流行ったのに対して
JUNはヨ-ロッパなイメ-ジを売りにして、何となくクラシックな感じが売りだった
僕は、どちらかと言えば、当時はJUN派だったと思う
ところが日本のキャンパスフォ-クブ-ムで学生たちのフォ-クグル-プは
おおむねVANファッションの大学生が多かったのである
これはアメリカで人気の「キングストン・トリオやブラザ-ス・フォ-」の影響かも知れない
僕がアマチュアのフォ-クコンテストに出場した時も1位になったグル-プは
ヘアは7:3で,短めのジャケットにボタンダウンシャツ、先細のスラックスやコッパンで
シュ-ズはロ-ファ-でキメテいたのを覚えている
その時、僕はギタ-弾き語りスタイルだったので、参考資料と言えばボブ・ディランだったが
まだ彼の歌っている画像とかが少ない時代で・・何となく自分なりに「あれこれ」研究して
横ストライブのマリン系Tシャツに作業着っぽいジャンパ-で白のコッパンに茶色ロ-ファ-
つまりJUNとVANと、その他、我流が混在のデタラメファッションだった
後に、その日の写真が平凡パンチに掲載されて、僕の開催するギタ-教室の後輩から
「タクロ-さん!あれはナイでしょう-!VANとJUNを一緒に着るなんてサイテ-だ!
音楽は最高でも、まったくファッションがナッテナイ!ですよ」と叱られまくった(大笑)
この後輩は学生時代からVAN絶対!の男で・・後に上京後の初ステ-ジに再び僕が
今度は近所の日用品店で揃えたフリ-ファッションで登場すると・・
「まだまだ!ナットラン!」と不満をブチまけていた(笑)
そんな事があった・・からでもないけれど、エレック時代の売れない頃から僕は
ファッションに神経を使うようになり、時間があると新宿の街を歩きながら
「安くて、人が買わないような、個性的なデザイン」を捜す事が多くなった
そんなこんな・・するうちに・・どんな場合でも、ベ-シックを「ジ-ンズ」にする事で
ステ-ジもオフも「シンプル」を基本にしよう!と思うようになって行くのだ
*映画「ラブ・アゲイン」(スティ-ブ・カレル、ライアン・ゴズリング、ジュリアン・ム-ア
エマ・スト-ン、マリサ・トメイ、ケビン・ベ-コンetc)が出演の最高に楽しい
ラブコメ映画の中で、若くてモテモテの遊び人ゴズリングに、40代で妻が浮気し
ショックのダサダサ男カレルが、今どきの遊びのテクニックを習う事になる・・・
カレルが履いていた「ギャップジ-ンズ」や「ニュ-バランス」のスニ-カ-を
ゴズリングに「あの高名なスティ-ブ・ジョブズなら似合うけど・・
アンタみたいにダサイ中年男はヤメトケ!」と叱られたあげくに・・
ハイブランドのファッションをおしつけられる・・メッチャ笑える1シ-ンだったが・・
実は今・・僕はジ-ンズはギャップ・バナナリパブリック党なのだ(笑)
価格も手ごろでスタイリングも好き・・ネットでも手に入るし
そして、ゴズリングには悪いが(笑)・・・・・・kayoさんのスニ-カ-は・・
ある日、六本木の東京ミッドタウンへ二人でショッピングに行った時
そこで彼女が「スニ-カ-が欲しいな!いい店あるかしら」と散策中だったところ
「あ!お久しぶりです-」と偶然に、あのカッコイイ「長瀬智也」君に出会ったのだ
彼が出てきた店がスニ-カ-ブランドで有名な「ニュ-バランス」だったのである
手には購入したスニ-カ-の袋が・・長瀬君とkayoさんは「クドカンドラマ」の
歴史的第1作「池袋ウエストゲ-トパ-ク」で親子の役を演じ、その後も多くの
ドラマで共演した旧知の二人だ・・また僕もlove2で長瀬ゲストのハワイロケもやった
kayoさんは長瀬君に出会った瞬間「私もニュ-バランスにする」と決めたようだった(笑)
しかも「IU(韓国ス-パ-スタ-のアイ・ユ-)もニュ-バランス履いてるんだよね」と
実にワカリヤスイ・・性格そのままのkayoさんのショッピングなのであった(笑)
・・・・ゴズリングが聞いたら我が家は二人とも叱られそうである・・アハハハ
世界的なハイブランドが(もともとジ-ンズなんて作りません!とか言ってたのにね)
十万円以上・・なんてジ-ンズを販売する昨今であるが・・・
正直に言って興味は無い・・たしかに何十年も履けば「色落ちやダメ-ジ」も自然だけれど
何十年も先の事なんて考えたくないし・・今!この一瞬こそが大切だと思う人間なのだ
(年月を経て味のある人間像とかって・・僕には・・無理な話しです)
形だって「不滅の」なんて言うけど・・結局は各社とも時代に沿った流行のデザインを
作らざるを得ないのが現実なのである
カ-ペンタ-、ロ-ライズ、ル-ズ、スキニ-、テ-パ-ド、ワイド・・・その他
そんなジ-ンズって昔は無かったよ
*画像はこの5~6年かな・・大いに気に入って、ラジオ収録やRecスタジオへ行く時
夫婦で時々の夕食へ出かける時、あらゆる日常で「これ1着」の
バナ・リパ(バナナ・リパブリック)のジ-ンズ、脱色違いである
(ギャップとバナリパは同一メ-カ-の兄弟・姉妹的なブランドで
ギャップが若い層、バナリパは少し上の世代と・・僕は勝手に決めている・・価格も含めて)
スタイルは「スリムフィットのリュクストラベラ-」という品目で
細すぎず、素材も柔らかで履きやすい、シュ-ズ色々、上着色々が合わせやすい
僕はウエスト32、レングス(ジ-ンズの長さ)30を無修整で愛用している
アハハ・・・ちょっとコマ-シャルだったかな・・・でも安くてホンマいいんですよ(笑)
2024年10月29日 拓郎