
大阪府立枚方西高校に通うユウジ(一條俊)、隆仁(柴木丈瑠)、健太(三上真史)、郁巳(松田祥一)の4人は、進路の行方に不安を抱えながらも、バンド活動に熱中している。ある日、ライブハウスで他のバンドと喧嘩をした4人は、オーナーから出入り禁止を言い渡されてしまう。活動の場所を失った彼らは、バンドを続けることに限界を感じ始めていた。そんなある日、枚方西高校の卒業生でプロになったバンド、「ジャンヌダルク」が体育館でライブを開くことを知り、4人はライブの乗っ取りを思いつく。盛り上がるユウジたちだが、大学進学を目指す郁巳だけは、この計画に迷いを感じていた。
一方、シークレットライブの情報は、ジャンヌダルクの大ファンであるOLの響子(鈴木砂羽)、主婦の久美(鶴水瑠衣)にも伝わっていた。ジャンヌダルクを通じて知り合った枚方西高の在校生、ユイ(堀北真希)と連絡を取り合い、その日を心待ちにする3人。しかし、ライブを楽しみにするユイのもとに1本の電話が入る。親友の智恵子からだ。
「ユイ、ごめん。・・・明日から一緒に学校にいかれへん。ユイと仲良うしんの見られたら、あかんようになった」
それ以来、部屋に引き蘢ってしまうユイ。「外になんか行きたくない」。
そして2003年11月18日、体育館のステージの幕が上がる。伝説となるこの1日にユウジたち4人組は、響子、久美そしてユイは、何を心に刻むのだろうか。眩しい1日がロックのビートとともに、今始まる・・・。 |