最初にヴォーカルのyasuくんに逢った時に聞かれたんです。
「この映画を通して観客やファンのみんなに何を伝えたらいいんでしょう」って。
そのときはうまく答えられなかったのですが、映画を創ってゆく過程でメンバーの内面に触れて行くうちに解ったことがあったんです。

ジャンヌダルクという存在は、触れた人達にエネルギーを与えているって。
僕達、映画スタッフも彼等にかなりのエネルギーをもらったような気がします。
それは勇気だったり、あきらめない気持ちだったり、やさしさだったり・・・。
結局、うまい答えはまだみつかりませんが、劇場で観客のみなさんが得たものをyasuに教えてあげて下さい。
きっと、何か伝わるものがあるはずですから。

この映画は、ジャンヌダルクがその歴史を閉じることとなった母校でライブを行った一日を舞台とした物語です。登場する落ちこぼれの男子高校生4人組にジャンヌダルクの過去や、ファンのOL響子にあなた自身の姿を見つけるかもしれません。ジャンヌダルクのファンの方も、まだジャンヌダルクを知らない方も是非観て下さい。劇場を後にしたとき、そばにいる誰かに少しだけ優しくなれたりする、そんな映画になれればいいなと願っています。

そして、映画が完成していちばん明確になったことがあります。それは、プロデューサー廣瀬と監督の杉山がジャンヌダルクのいちばんのファンになったことです。(笑)