辻井伸行

Photo Gallery

2021年 11月9日


フランス パリ

2021年 11月9日


フランス パリ


パリ・シャンゼリゼ劇場でのリサイタルです。感染拡大が始まる前に行った海外での最後のリサイタルもシャンゼリゼ劇場でした。今回こちらの舞台で海外でのソロ・リサイタルを再開できたことは大変感慨深いものでした。また、今回の演奏会が出来るまでに幾度かの延期を経たのですが、その都度パリの主催者さんが新しい日程で演奏会を実現できるように根気強く準備して頂いたことに心から感謝しています。

シャンゼリゼ劇場での演奏会も今回で4回目です。ショパンがパリ時代に作曲した名曲の中でもひと際重要な曲、《舟歌》と《ソナタ第3番》を中心にベートーヴェンの《月光ソナタ》とリストの作品から《リゴレット・パラフレーズ》、《コンソレーション第3番》、《メフィスト・ワルツ》の3曲を演奏しました(ショパンの《舟歌》と《ソナタ第3番》は12月からの日本ツアーでも演奏します!)。

盛大な拍手と共に、久しぶりにブラボーの声や口笛を聞き、嬉しさも大きくなり、今回はアンコールでワーグナー・リスト編曲《エルザの大聖堂への行列》、ドビュッシーの《喜びの島》、ショパンの《子守歌》とエチュードより《大洋》の4曲を演奏しました。

演奏会終了後に、パリの主催さんから「次のプログラムは何にしよう」とお話を頂き、色々とアイディアを交わしました。具体的にいつパリに戻って来られるかはまだわかりませんが、パリの皆さんに楽しんでいただけるプログラムを考えます!

今回の海外公演ではミラノとパリに滞在しましたが、移動の飛行機や車中、カフェやレストランなど訪れた場所ではどこでも明るく暖かく迎えて頂きました。日本のみならず世界の感染状況が収束し、また以前と同様に旅行を楽しめる日が戻ってくる事を願って止みません。