辻井伸行

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2017年8月9日(ロシア)

ウラジオストク

ワレリー・ゲルギエフさんとマリインスキー劇場が昨年から始めた「極東音楽祭」に出演しました。
この音楽祭は東アジアと太平洋沿岸地域の若手音楽家を集めて行う、サンクトペテルブルクの「白夜音楽祭」の極東版という感じです。
ロシアをはじめ、日本、中国、韓国から南はシンガポールの音楽家も出演しています。

この日はゲルギエフさんの指揮、マリインスキー劇場管弦楽団の演奏で、ベートーヴェンの《皇帝》を演奏しました。
これでゲルギエフさんとは初共演した2012年以来、6年連続の共演になります。そのうち2015年だけはミュンヘン・フィルでしたが、他はマリインスキー劇場のオーケストラです。

通常は、リハーサルの時はマネージャーがピアノまで連れて行ってくれるのですが、この日はゲルギエフさんが楽屋まで迎えに来てくれて、そこからピアノまでご自身で連れて行ってくれました。
ステージに出ると、すぐにオーケストラが拍手してくれて、仲間に再会したという気分が盛り上がります。
演奏会もうまく行き、1,400人近い満席のお客様からスタンディング・オベーションを頂きました。
アンコールに演奏したのは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番《悲愴》の第2楽章、リストのラ・カンパネッラ、チャイコフスキーのトロイカです。

尚、この日は前半に今年85歳になるロシアの作曲家シチェドリンのオペラ《見せられた旅人》がコンサート形式で上演されていたので、演奏会は3時間を越える長丁場になりました。