Rina Sawayama(リナサワヤマ)

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情熱大陸、VOGUE JAPAN Women of the Yearで話題の「Rina Sawayama」が、UK音楽シーンの中心レーベル「Dirty Hit」から最新作をリリース。

ロンドン在住のポップシンガー「Rina Sawayama」が、The 1975、Wolf Alice、Pale Waves、The Japanese House、No Romeなどを擁する「Dirty Hit」と契約。
本日、最新シングル『STFU!』をリリースした。

今作のテーマは、内在的な人種差別や、見過ごされている日常的な差別への怒りだ。日本人の女性として欧米で過ごしてきた彼女の実体験が色濃く反映されている。

Rinaは日本に生まれ、5歳の時に彼女の家族と共にイギリスに移住した。
10代の頃に音楽と学問への愛情に気づいた彼女は、ケンブリッジ大学へ進学。
しかしそこで、人種間の文化の違いと障壁を見つけることになる。
この経験が、現在の彼女の音楽性に多大な影響を与えたのである。

https://www.youtube.com/watch?v=XojM2D3F-Dc

今回のシングルとMVについて、Rinaからコメントが届いている。

「『STFU!』は、マイクロアグレッション(※悪意のない小さな差別的な言動や行動のこと)に対する怒りを解き放つことがテーマになっています。
欧米で過ごしてきた日本人の女性として、あまりにも多くの偏見に晒されてきました。
例えば、性的な偏見、Lucy Liu とかCho Changとの比較、アンオフィシャルな東京のPR大使になったこと(私は4歳で、この西洋が盲目的に夢中になっている街を飛び出したのに!)、闇雲にアジアの言葉で挨拶してくる人たち(ニーハオ!とかコンニチワ!とか)、切れ長の目を茶化してくる人たちにも。

ここ数年、私はこういったマイクロアグレッションに対してコメディで対抗してきました。アジア系の友人たちと、あまりにも稚拙な差別体験を笑い合い、絆を深めてきました。
ユーモアを通して、私たちは傷を癒し、前へ進むことができるのです。
これこそが『STFU!』が象徴するものです。沢山の人がまるで”褒め言葉”かのように私に言ってきた笑ってしまうような偏見と(特に最初のデートみたいなシチュエーションで)、小さな差別意識を、曲の中で凝縮していくことは、まさにセラピーのような体験でした。」

今年6月に、情熱大陸に取り上げられた際には、そのリアルなメッセージや生き様が、SNS上で多くの反響を呼んだ。そんな中『VOGUE JAPAN Women of the Year』に選出。同賞は、様々な分野で圧倒的な活躍をみせ、その年に最も輝いた女性たちに贈られる。

彼女は現在、アルバムの最終制作段階に入っており、今作に、その片鱗を垣間見ることができる。