マンガは色も動きも音もすべて想像の世界。そこに面白さがあるけど、アニメは同じ話でもまったく違う楽しみがあるよね。最大の魅力は声優さんたちの声が入ること。ONE PIECEはもう、尾田さんが声優さんの顔を見ながらそれぞれのキャラクターの行動を決めてるんじゃないかと思うぐらい、声と画が合ってると思うよ。
俺はプライベートで声優さんたちと仲良くさせてもらっていて、ONE PIECE仲間のJリーガーを交えてサンジ役の平田広明さんと居酒屋に行ったときなんか、帰り際にタクシーの前でアレをでかい声で言ってもらったよ。「くそお世話になりました!」って。さすがに土下座はナシだったけど(笑)、みんな喜んで万歳三唱だったね。
アニメのもうひとつの魅力はテーマ曲。カラオケに行けば「ウイーアー」は必ず歌うよ。きただにひろしさんの声が、見事に物語とマッチしてると思う。車の運転中も歴代の主題歌をランダムに聴いてるよ。
ゾロが斬られて海に落ちるところからハラハラして見てたんだけど、まだ生きていると。それで悔し涙を流しながら「もう負けねえ。文句あるか、海賊王!」と叫んだときには、こっちもグッと来たよね。
クリークにルフィが攻め込まれたとき、ゼフが言うんだよ。「全身に何百の武器を仕込んでも腹にくくった1本の槍にはかなわねえこともある」。経験を積んだ大人にしか言えないセリフにしびれたね。
別れのシーンでサンジが言った「くそお世話になりました」はもちろん名場面なんだけど、それを受けてゼフが半笑いを浮かべながら、ひと呼吸あって涙を流す。あの絶妙な間はアニメならではだよ。
鈴木みのる プロフィール
プロレスラー。神奈川県横浜市出身。
以前から「趣味はワンピース読書」と公言。
全国の巡業先にアニメ版ワンピースDVDを「帯同」させるなど、筋金入りのワンピースファン。
先日、テレビ番組で「芸能界ワンピース王」の称号を獲得した。
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