俺にとってのONE PIECEとは、もう一人の自分の世界だね。麦わらの一味の中に、俺はいるんだよ。ただ、原作の中にはいない。それはマンガが音も色も自分の頭の中で作り出すものだから。アニメは世界観ができ上がっているだよね。その中に自分が入って行く感じなんだよね。
アニメを観ている時って、俺いつもルフィたちと一緒にいるんだけど、いないんだ。亡霊なんじゃないかな。彼らも俺の存在を知らないけど、俺は間違いなくあの世界にいる。でも、実際に俺が物語の中にいたら、まずルフィともめるだろうね(笑)。キャプテンは俺だってね。船長じゃなきゃイヤだよ(笑)。
ルフィが海賊王を目指すなら、俺はプロレス王を目指すよ。プロレス王には誰もなったことがないし、それがどういうものなのか、俺にもわからない。それこそ先が見えない壮大な目標だけど、俺にもこういう目標が1個ぐらいあってもいいんじゃねえかな!
チョッパーとヒルルクの出会いから別れまでの回想は、アニメならではというか、BGMが悲しすぎるぜ。もう何回も見てるけど、最初のBGMが1小節聴こえただけで、涙のスイッチが入っちゃうよ。
仲間になることをためらうチョッパーに、ルフィが「うるせェ!!! いこう!!!!」と。「うるせェ」には余計なことを考えるな、という意味も込められてるよな。チョッパー編は、ここからウルウルの連続だぜ。
ドクターくれは!ババアの男気と優しさにやられたぜ!チョッパーを追い出すときにはあえて斧を投げ、別れの桜を咲かせ、医療道具の入ったカバンを黙って持たせる。俺の涙も枯れちまうぜ!
鈴木みのる プロフィール
プロレスラー。神奈川県横浜市出身。
以前から「趣味はワンピース読書」と公言。
全国の巡業先にアニメ版ワンピースDVDを「帯同」させるなど、筋金入りのワンピースファン。
先日、テレビ番組で「芸能界ワンピース王」の称号を獲得した。
オフィシャルブログ https://ameblo.jp/suzuki-minoru/
オフィシャルグッズショップ http://www.piledriver.jp/fs/gotchstyle/c/toppage