「僕がいた/Boys〜光り輝く明日へ〜」楽曲解説

「Boys 〜光り輝く明日へ〜」について

朝の光が希望なら、夜の闇は孤独を僕らの心に引き寄せる。
しかし僕たちは毎日の夜を越えなければ新しい朝を迎えることができない。

この曲のオリジナルは、昨年夏にインディーズレーベルから発売された
クラブミュージックのコンピレーションCDに収録された楽曲です。

オリジナルは歌詞に中学時代や高校時代の青春を描き出しその描写の中に
煙草や喧嘩などの青春のワードがふんだんに盛り込まれた。僕はこのオリジナルが大好きだ。

今回この曲を気に入ってくれた少年漫画雑誌の編集部が、
このサビのメロディを使ってアニメのエンディングテーマ用
に書き下ろしてくれないかと依頼があった。

最初は断ろうと思った。元からある歌詞に駄目出しをされて、
アニメの都合よく書き直せと言われてるように考えたからだ。

僕は今までほとんど規制のない場所で歌っていた。
アニメのタイアップなんて夢みたいな依頼の嬉しさと、
一度書き上げた曲を壊し作り直すという作業への不安が僕を悩ませた。
そして悩み考え抜いたあげく僕は今回の書き直しを引き受けた。
書き直すに当たって自分に与えた二つのハードルがある。
一つはオリジナルの空気感を残しつつ、全くの別曲にする。
そしてもう一つはこれからの新しい時代や青春を謳歌するボーイズ達に
少し大人になった今の僕からのメッセージをしっかり伝え、妥協せずに書くということだ。

そして出来上がった曲を聴いて僕は自分が人のために歌を書くことの素晴らしさに改めて気付けた。
自分が自分がってなりすぎて、ただ単に自分の価値観を蹴飛ばされる恐怖から我が身を守りたい
一心で臆病の虫が心の中で騒いでただけだったのかも。
日本の少年がこの曲をメロディだけでもいいから覚えていて、今の僕の年齢くらいになった時に、
ふと思い出し鼻歌で歌ってくれたら嬉しいです。

自分の中の一線を飛び越えた気がしました。

サビのメロディは自分のキャリア上で1番眩しい光が溢れ出してる気がします。