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様々なライバー事務所に突撃取材を行い、その特徴やビジョンを根掘り葉掘り聞いちゃう本連載。第1回目はライバー事務所「LIVESTAR」で働く、あーりーさんにお話を伺いました。
前編では、「LIVESTAR」の事務所としての在り方やライバーへの指導方法などを中心に聞いてきましたが、後編ではより具体的なサポートの紹介をしていきます。
ーーー「LIVESTAR」に入会した後の流れについて教えてください。
あーりー:面接でも個々にお伝えしているのですが、それぞれのライバーさんにあった配信プラットフォームを紹介します。配信初心者の方は、Pocochaをおすすめしていることが多いですね。Pocochaは配信未経験のライバーさんでも、リスナーさんが来やすい工夫がされているので。
ーーー配信サポートが早速スタートするんですね。
あーりー:PocochaにはランクがE〜Sまであって、それぞれのランクに応じてサポート内容も変動していくんですが、
Eランク:オンボーディング
C,Dランク:アカデミー(ビギナー)
B,A:アカデミー(ルーキー)
S:専属
弊社ではライバーのセグメントを上記のように分けていて、専属までの道のりを様々な角度からサポートしています。
ーーーオンボーディングってどういうことをするんですか?
あーりー:PocochaではEランクからスタートするんですが、Dランクに上がるためには1週間ほど配信が必要になります。Dランク到達までの最初の成功をサポートする事務所の機能を、オンボーディングと呼んでいます。
ーーーそこが1つの壁ということですね。
あーりー:初期段階のハードルである一定のペースで配信する習慣をつけ、課題をクリアすればランクが上がるんだという達成感を同時に確保できるので、この期間はかなり重要視しています。
ーーーその後のサポート体制はどう変化していくんですか?
あーりー:基本的には、電話やLINEを使ったオンラインでのコミュニケーションがメインです。メンタルケア、スキルアップのためのノウハウ共有、目標設計など。リアルイベントだと、ライバー同士の交流会もあります。専属ライバーになると、イベントやオフ会のサポート、SNSの運用サポートも行います。
ーーー専属になるまでには、どのような課題が具体的にありますか?
あーりー:例えばEランクのライバーからよく出るネガティブワードとしては、「モチベーションがない」「人がこない」「リスナーが増えない」「配信時間が確保できない」などがあります。
ーーー想像できます。
あーりー:あくまで一例ですが、これに対しては、ライブ配信の魅力を根気よく伝達し、配信の方向性をヒアリングします。その後、プロフ画像や文言の変更を提案したり、他のライバーさんの配信を見て勉強するリスナー活動の斡旋なども。ときにはライフスタイルそのものを変えてみたら?といったアドバイスもします。
ーーーすごい…。
あーりー:Dランクに上がると今度は不足しているスキルを確認・補填していきます。例えば、リスナーからのギフティングに対して行うリアクション面や、配信内のパフォーマンス力をあげる、などがあります。Eランクに戻ってしまうとモチベーションがダウンするので、そうならないことが1番ポイントです。
ーーー確かにランクダウンって1番テンションが下がりそう。
あーりー:Cランクまでくると、今度はライバーとしての土台を構築することが肝になります。固定ファンを確保したり、方向性を定めつつ、新規の流入も意識しなければなりません。リスナーに対する教育も、このあたりから本格化します。
ーーーかなり複雑になってきていますね。
あーりー:順調にBランクに到達しても、新たな課題が生まれます。多くのライバーがこのタイミングで悩みがちなのが、リスナー同士のトラブル。新規リスナーと古参のリスナーさんの熱量を揃える必要が出てきたり、古参の独占欲が向上したりすることも多く、両者の意見を取りまとめるのはかなり難しいんです。
ーーー大変だ…。
あーりー:個人的に1番難しいと思うのがAランクです。Sランクが目の前にあるというプレッシャーで、ランクを意識しすぎたがためにリスナーが離れてしまうことや、同じランクのライバーとの比較も目立ってきます。
ーーーリスナーの視点も厳しくなってくる。
あーりー:焦らずに中長期視点での方針提案とメンタルケアを中心に、目標と夢を常にリマインドしながら、ときにはリフレッシュすることも後押しして、バランスをとることを推奨しています。何よりも自分らしさを忘れてはいけないですし、同時にトップとしての覚悟を持たせることも意識してもらっています。
ーーーSランクに対するサポートもあるんですよね?
あーりー:はい、もちろん!ただ、残念ながら私の役割はここまでで、専属になると弊社に所属しているトップライバーが直々にサポートすることになっています。現役のライバーだからこそ、リアルで鮮度の高いサポートが可能なのが「LIVESTAR」の強みの1つです。
ーーー現役トップライバーからサポートが受けられるのは心強そう。
あーりー:ただ、我々はあくまでサポートしかできないですし、最後に行動を起こすのはライバー自身なんです。関わり方のスタンスとして、「自走できる」ライバーを目指してもらうのが理念として大切にしていることですし、言われた通りのことをやると言うよりは、自分で考えて行動できるのがベストです。
ーーー「自走」というキーワードは前編でも出てきましたね。
あーりー:ライバーに自走しろというのは簡単ですが、それを言うからには私たちも彼ら彼女らに対してバリューを発揮できなければダメだと思うんです。そのために今は細かい気づきも資料にまとめながらデータ化して、構造をパターン化しながら対策や未来予測を立てています。
ーーー持ちつ持たれつな関係。
あーりー:十人十色のモデルケースがあるので、誰にでも当てはまるような汎用性のあるサポートにはまだまだ程多いかもしれません。でも、ひとつひとつを紐ときながら蓄積したデータを体系化し、社内の全員で共有することで再現性のあるサポートが実現できると考えています。
「ライバーさんは本気で配信しているので、我々も視座をあげてしっかりとサポートしていきたい」としっかりとした口調で話してくれたあーりーさん。
ライバーの成長過程において、どんなコミュニケーションをとってきたのかをデータ化し、再現性あるサポートをしたいという試みが「LIVESTAR」の強みなんだろうなと改めて感じました。