2005.3.27 大阪城ホール「Janne Da Arc Live 2005

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「shujiが正式に加入した1996年からですね、本格的にプロを目指そうと思ったのは、、、、、」と以前にyasuくんが言っていたのを思い出しながら大阪城ホールのオープニング映像を見ていた。ジャンヌダルクのドキュメンタリーを中心に構成された映画『HIRAKATA』をご覧いただいた方なら御存知かとは思うが、1996年当時、サラリーマンとして働いていたshujiくんに、「一緒にユメ見ようや、、、、、」とka-yuくんが語りかけ、shujiくんはサラリーマンを辞めジャンヌダルクのメンバーとなることを決意。それが今から約9年前。それから、いつも5人で、いろいろな経験を重ね、乗り越え、掴み、大阪城ホールのステージに立ったわけだけど、考えてみると改めて凄いことだなぁと実感する。「いつかは、、、、、」と願い憧れ続けた“大阪城ホール”のステージに立ったこともそうだけど、それ以上に、この5人が出逢い、ジャンヌダルクとなったことに、そして、ジャンヌダルクでいつづけることに。

ジャンヌダルクは中学と高校の同級生で結成されており、御存知の方が多いとは思うが、yasuくん、youちゃん、ka-yuくんは同じ中学の同級生で、たまたま一緒にバンドを組み(一度ka-yuくんは抜けてますが)→→→shujiくんとは別の中学だったけど同じスタジオで練習してたから顔なじみ→→→枚方西高校にyasuくん、youちゃん、kiyoくん、shujiくんが入学→→→yasuくん、youちゃん、kiyoくんで、ジャンヌダルクの母体となるバンドを結成(shujiくんは別バンドで活動)→→→そして、再びベーシストとしてka-yuくんが復帰→→→9年前にshujiくんがジャンヌダルクのメンバーに→→→今に至る。と、あまりにも簡単すぎる5人の系譜ですが、フツーに考えて、いないですよね、こういう人たち。昔の同級生とずっと仲良しということ自体、あまりない話ですからね。

1998年4月に発売された1st ミニアルバム『Dearly』の初回特典であり、壮絶(?)なジャンヌダルクの半生を綴ったyasuくん著書『マドモアゼルな野郎達』のなかで、最後に「ジャンヌダルクがyasuに教えたことはただ一つ“継続は力なり”。どんな小さな事でもめげずにがんばればいつかは、何かが残るかもしれない。」と言っている。この言葉は、当時これを記していた1998年初春だけでなく、2005年の今も、そして、2015年くらいにもきっと当てはまる言葉なのだろうと思う。“継続”というのは、簡単そうで実はいちばん難しいことだったりするのだ。それは、自分自身の日常の生活や人生そのものを振り返っても明確だったりする。

インディーズの頃、自分達のビラを巻き続け、大阪城ホールの外でも「ジャンヌダルクです。宜しくお願いします。」と言ってビラを巻き、目の前で捨てられるような悔しい思いもしたが、それでも“継続”をやめなかった。yasuくんは、インディーズの頃に、はじめて見たライブが大阪城ホールでのライブで、超満員の会場を見渡しながら、「アリーナの最前列のお客さんだけでもいいからもらえへんかな、、、、、」と思った、とMCでも言っていた。ビラを巻いていた頃の彼らにとっては、“大阪城ホール”というのは、本当に手の届かない“憧れの場所”であったのだろう。

そして、ジャンヌダルクにとっての“継続”の結果のひとつが、2005年3月27日の大阪城ホールのステージ上から5人のメンバーが見た、12,000人のお客さんが描いた“景色”だった。お客さんが全然いないときからずっと、「ステージ上から素敵な景色を見せてください」と願いを込めて演り続けた『Stare』の時に見てきた“景色”と、大阪城ホールのステージから見た『Stare』の“景色”はyasuくん、youちゃん、ka-yuくん、kiyoくん、shujiくん、の瞳にはどのように映ったのだろうか?
“ジャンヌダルクであること”=“継続”であり、これからのジャンヌダルクの“継続”の結果が、逆に僕たちに今後どのような“景色”を見せてくれるのだろうか?

5月18日にNew Single「ダイヤモンドヴァージン」を発売し、6月にはNew Albumの発売が決定しているけど、きっとこの先もシングルやアルバムのセールスが伸びたり、ライブの動員が増えたりしても、“ジャンヌダルク”は“ジャンヌダルク”のままで、ファンのみなさんとの根本的な“距離”は、枚方で活動していた頃ときっと何ら変わらないんだろうなぁ、と感じた夜だった。
 そして、5人のメンバーの“想い”と“願い”は、最後にyasuくんが叫んだ言葉に集約されていたのだろう。「これからもしっかりオレたちについてこいよ!!」という言葉に。

最後に、「Rainy 〜愛の調べ〜」で見せた涙はやっぱりズルイよ、yasuくん。デビューから関わってきて、取り分け涙腺がユルむ年頃の30代のavexオッサンスタッフ連中もつられてました、、、、、なんて言ってるボクもそのひとりだったりしたのですが、、、、、。

(担当者。)