そしてMCタイムへ。「ビデオに今日という日を納めようかと思ってます。」のYUKINARIの発表に観客は大拍手。「六周年目をむかえたんですけど、沖縄にいた頃にはここに立っているなんて思ってもみなかった」などと語るSHINOBU。「なぜここで良い話をしてるの? 今日はおやじがきてるからって調子がおかしいよ(笑)」とKENのするどいツッコミが入る。実はこの日は四人の家族が見に来ていたとのこと。「お父さんお母さん大事にしろよ」と語るKEN。言いながらもちょっと照れくさそう。

 「いつもファンクラブイベントの中で1曲だけ曲を作ってるんですけど、今年は四人で曲をつくりました。初めて。」とYUKINARI。DJ SOMAをステージに迎えて、なんとその曲を披露してくれるという。YUKINARIがファンクラブイベントでオリジナル曲を毎年発表しているのはイベントに足を運んだことのある方なら周知の事実だが、コンサートツアーという言わばオフィシャルな場所でそれを発表するのは初めて。しかも今回は四人の共作。
 「SENSE」は四人のラップが軽妙に絡む、アップテンポのHIPHOPナンバー。想像以上の完成度の高さに驚き。彼らの才能の奥深さを改めて見せつけられた。そのままアルバムの骨太ラップチューン「Break! Go!」へと突入。曲のクライマックスで会場が明るくなり、彼らのラップにあおられた観客のテンションはさらに上向き。

 そして、ダンサーのソロコーナーをはさみ、モニターにドラゴンが浮かび上がった。火花と共にステージに四人が忽然と登場。長いステッキやリボンを自在に操り、まるで殺陣(たて)のようなパフォーマンスを繰り広げる。これは「躰道(たいどう)」という古武術。そして、ドラゴンといえばこの曲「Draagon Screamer」。間奏も激しいダンスで魅了する。オリエンタルな衣装、振り付け。新しいDA PUMPの世界に思わず見とれてしまう。彼らのライブの魅力であるオリジナリティとステージングの素晴らしさを改めて実感させてくれた一曲だった。

 興奮覚めやらぬところでMCへ。なぜか瞬間芸タイム→みんなのバック転タイムへ。ここでいつもなら絶対にハズさないKENが着地に失敗というハプニングが。これはある意味なかなか見れないもの?。KENの“やっちゃった〜”というはにかんだ表情が印象的だった。

 良い感じでクールダウンができたところで、「そろそろ後半戦、いきますか!!」のSHINOBUの声を皮切りに、コンサートは終盤へと動き出す。

「Everybody Join Us(in The Party)」、シングル曲「Com'on! Be My Girl!」「CORAZON」と続き、「We can't stop the music」のイントロが聞こえると会場は絶頂へ。全員が拳を突き上げ、会場が一体となる。曲の最後の方ではメンバーも二手に別れ、ステージ両端の一階席(スタンド席)と同じ高さになったスペースで拳を振り上げる。

 そしてISSAの「OK! ONE MORE!!」の声とともに本編ラスト、アルバムの代表曲でもある「Do The Bad Thing」へ。彼らの前へと進む気持ちを現したこの曲で、ステージと客席が渾然一体となり、そのパワーが昇華していく。