“ピコ太郎のララバイラーラバイ”の制作現場より 製作レポート

その2)試行錯誤の末に!?本作の「ビジュアル」「音楽」を紐解く


この夏から放送される、TVアニメ『ピコ太郎のララバイラーラバイ』。

先に声を収録してから絵を付ける“プレスコ”の採用や、台本なしの“アドリブ収録”など、その制作方法にも並大抵ならぬこだわりを持って挑んでいるこの作品だが、画作りや音楽面においても、プロデューサー・古坂大魔王の熱き魂が込められている。原案を務める古坂の優しさ、谷口が創造するメルヘンの世界、そしてピコ太郎が持つ可愛らしいキャラクター性という、3つのエッセンスが同居した絵は、独特でありながらも心地良いおとぎの世界を巧みに表現している。

また、この作品では、ピコ太郎がこうした夢の世界に入り込むところから物語が始まるが、古坂の母親的な優しさを持った読み聞かせによって、眠りに就いたピコ太郎が、自然にいざなわれる展開になっている。メインビジュアルの中で、おとぎ話の世界がピコ太郎の頭から自発的に出るのではなく、眠りの最中に自然に出る"鼻ちょうちん"の中に描かれているのには、そうした理由がある。

そして、本作のために描き下ろされ、頭から離れない印象的なサウンドとなったエンディング音楽を担当したのはプロデューサーの古坂。音楽を作る際に意識したポイントとして、古坂は「昭和アニメのエンディングとテクノサウンドの融合」と答えている。

3分アニメであるが故の、15秒という秒数制限にかなり苦労したという古坂は、自らに舞い降りた「ララバイラーラバイ」のフレーズを土台に、リフレインして楽しむことのできる楽曲を創り上げた。ノスタルジックでありながらも最先端を攻めた古坂のサウンドが、ピコ太郎らしさをさらに掻き立てていくこととなる。

次回、「制作レポートその3」では、作品のコンセプトやおとぎ話モチーフへの決定秘話などが明かされる。
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