癒しも、遊びも、という欲張りなオトナたちへ

ポップスの感性でオペラを歌う世紀の歌姫フィリッパ・ジョルダーノ。

FILIPPA GIORDANO/フィリッパ・ジョルダーノ


Discography

プリマドンナ

「プリマドンナ」 初回盤特殊パッケージ

【初回盤特殊パッケージ】

「プリマドンナ」 通常版

11.2 on sale
AVCD-61001
¥2,548(税込)

  • 初回盤のみ特殊パッケージ
  • 3ヶ月日本先行発売
  • ボーナストラック収録

千年に一度の歌姫として鮮烈なデビューを飾ったフィリッパ・ジョルダーノの「avex casa」移籍第1弾は、オペラやクラシックの名曲をモチーフに、5オクターブの美声をポップ・ソプラノと呼ばれる独自のスタイルで聴かせる。ローマとロサンゼルスで録音された今作では、はじめてプロデュース、曲作りも手がけ、選曲、アレンジまで含め彼女自身が全体をコントロール。主役の女性歌手を意味するアルバム・タイトル『プリマドンナ』には、職業や立場に関わらず、女性は誰でもみな主役になれる、というそうした彼女の想いが反映されている。様々な女性を演じ分けているため選曲もバラエティに富んだものとなっている。

クリスマス・シーズンには「シューベルトのアヴェ・マリア」、来日公演が予定されるヴァレンタイン・タイミングには「Going To Win(誰も寝てはならぬ)」、2006ワールドカップでは「Vincerai Per Me(凱旋行進曲)」と長く愛せるアルバムに仕上がっています。

TRACK LIST

  1. AVE MARIA アヴェ・マリア 〜シューベルト
  2. VINCERAI PER ME 勝利の女神(凱旋行進曲) 〜ヴェルディ:歌劇《アイーダ》
  3. UNA VOCE POCO FA 今の歌声は 〜ロッシーニ:歌劇《セビリャの理髪師》
  4. GOING TO WIN 誰も寝てはならぬ 〜プッチーニ:歌劇《トゥーランドッド》
  5. CHANSON BOHEME シャンソン・ボエーム 〜ビゼー:歌劇《カルメン》
  6. MI CHIAMANO MIMI わたしの名はミミ 〜プッチーニ:歌劇《ラ・ボエーム》
  7. O TERRA ADDIO 大地よさらば 〜ヴェルディ:歌劇《アイーダ》
  8. SENZA MAMMA 母もなしに 〜プッチーニ:歌劇《修道女アンジェリカ》
  9. QUANDO MEN VO 私が街を歩くと 〜プッチーニ:歌劇《ラ・ボエーム》
  10. O QUANTE VOLTE ああ、いくたびか 〜ベッリーニ:歌劇《カプレーティとモンテッキ》
  11. O SOLE MIO オ・ソレ・ミオ 〜ナポリ民謡
  12. PRECIOUS プレシャス
  13. TOUCH THE FUTURE タッチ・ザ・フューチャー
  14. ALL ON ME オール・オン・ミー
  15. RIVER リヴァー
  16. WHEN I COME BACK HOME ホェン・アイ・カム・バック・ホーム

アルバム・コンセプト

女性は誰でも人生という舞台の主役(プリマドンナ)を飾る。

そんなメッセージを伝えるため、アルバム・タイトルを 『プリマドンナ』にしたという。歌手、女優、そのほか様々なエンタテナーのみならず、専門職の女性〜母親と、あらゆるタイプの女性でも可能だということ。

「このアルバムを通して、アーティストとして成長した私を表現できたと思う。声だけでは伝えきれないことがあると感じて、はじめて作詞や作曲、さらにはセルフ・プロデュースにも挑戦したの。私にとって2004年は特別な年だったわ。30歳になり、人生が大きく変わったの。レコード会社、事務所、そしてイタリアを離れ、渡米したし。夢を叶えるために、大切なものをたくさん犠牲にしてきたわ。」

フィリッパによる楽曲解説

女性は誰でも人生という舞台の主役(プリマドンナ)を飾る。

  1. アヴェ・マリア 〜シューベルト
    数ある「アヴェ・マリア」のなかでも一番美しいと思うのが、シューベルトの「アヴェ・マリア」。今までに何度となく歌ったし、前ローマ法王の前でも歌ったことがある特別な曲。でも、レコーディングをしたことは一度もなかったので、私から前法王へのささやかなお別れの言葉として、敬意を込めて歌いました。歌を通じて祈りを捧げると、神様に近づける気がしたわ。


  2. 勝利の女神(凱旋行進曲) 〜ヴェルディ:歌劇《アイーダ》
    これは最も有名な歌劇『アイーダ』の名場面で登場する人気の曲です。きっと誰もが、一度は耳にしたことのあるメロディーでしょう。男性を勝利に導く女性の気持ちを表現し、勝者の喜びを感じてほしかったのです。この曲をレコーディングすると決めた時は、「凱旋行進曲」の様々なパートを一つの曲にまとめる事がとても楽しかったです。


  3. 今の歌声は 〜ロッシーニ:歌劇《セビリャの理髪師》
    まさにチャレンジだったわ!高度なテクニックを駆使する難易度の高い曲を、ポップスのアレンジで歌うことはとても難しいことだから。』セビリャの理髪師』のヒロイン、ロジーナは自分に似ているところがあって…甘やかされて、気難しい人。彼女は一度決めたらとても頑固で、すべてをその場で欲しがる人!


  4. 誰も寝てはならぬ 〜プッチーニ:歌劇《トゥーランドッド》
    プッチーニが大好きで、どうしても歌いたかったの!もともとは男性が歌うアリアだけど、強い女性の目線から歌えたらいいなと思ってね。苦しくても、どうにか乗り越えられる…という気持ちを表現した歌です。メロディーは知っていても、歌詞は知らないという人のために英語に訳して歌ったの。この曲は生き方をコントロールし、前向きで幸せな人生を歌ったもので、私にとっても新たな人生の賛歌なの。オペラでは2番に歌詞はなかったけど、ひとつの歌として完成させるために歌詞を入れたの。


  5. シャンソン・ボエーム 〜ビゼー:歌劇《カルメン》
    一番お気に入りの役です。カルメンこそ、本物の「プリマドンナ」です。歌劇『カルメン』はたくさんの曲から作り上げられた作品で、この曲は、劇中でカルメンが酒場で歌っているシーンで使用される有名な曲です。音楽や踊りについての歌だったので、とても身近に感じたの。まさに、私にピッタリな曲ね!

  6. わたしの名はミミ 〜プッチーニ:歌劇《ラ・ボエーム》
    この曲はメロディーに惹かれたの。サウンドトラックみたいな曲で、何世紀も前に作られたアリアだとは思えない!オーケストラのアレンジが気に入ってるの。主人公のミミは、デリケートで内気な女性で、きっとそんな女性はたくさんいるはず。彼女は病弱だけど、純粋で可愛らしい女性なの。生命や愛を信じ、夢みる女性でもあるの。だから、とても身近に感じるのね。

  7. 大地よさらば 〜ヴェルディ:歌劇《アイーダ》
    父とデュエットしてみたかったの。母ともやってみたかったけど、彼女は恥ずかしがってしまって今回は実現しなかった。父はヴェルディのファンで、父と娘のデュエット曲で有名な歌劇『リゴレット』の歌を勧められたけど、メロディーがとても好きだったので、私がこれを選んだの!この歌の中では私が「プリマドンナ」ね。父親にとって、娘は永遠の「プリマドンナ」だから。

  8. 母もなしに 〜プッチーニ:歌劇《修道女アンジェリカ》
    これもプッチーニの曲。もしまだ彼が生きていたら絶対に会いたかったわ。あまり有名なアリアではないけど、初めて聞いた時にとても感動したの。いつも歌うと涙が止まらないわ。母が息子を亡くしてしまうという悲しい物語で、心から愛している人を亡くすという事はとても悲しいことよね。癌や様々な病気で子供を亡くすなんて事は母親にとって最も辛いことのはず。でも、この曲の終わりはとても前向きなの。息子はきっと天国で天使になり、彼女を見守っているというもの。だからとても悲しい歌だけど、とても前向きな歌だと思うわ。

  9. 私が街を歩くと 〜プッチーニ:歌劇《ラ・ボエーム》
    歌劇『ラ・ボエーム』では、主人公のミミとは全く対称的な女性として登場します。自分の美しさに自信があり、どんな男性でも魅惑できると思ってるような女性。とてもセクシーで、心も広く、とても優しい女性で、人思いなの。劇中では瀕死のミミのため、自分の手袋を売り医者を呼んだりする。見栄っ張りな女性だけど、そういう女性には心がない…というルールを破ったひとでもあるわ。美について細かいところにも共感するの。

  10. ああ、いくたびか 〜ベッリーニ:歌劇《カプレーティとモンテッキ》
    ジュリエットは「プリマドンナ」で、理想の恋する女性です。アリアを選ぶ時は、いつもメロディーの美しさに注目するの。ジュリエットのために、ベッリーニは素晴らしい曲を作りましたね。ロメオへの悲しくも深い感情がよく表現されている歌です。そんな彼女の気持ちにはとても共感するわ。恋愛で完璧を求めるのはとても難しいことだけど、チャンスがあるだけでもとてもラッキーよね!

  11. オ・ソレ・ミオ 〜ナポリ民謡
    これはとても地中海的な歌ね。イタリアという国やイタリア人の人間性をよく表現していると思うわ!古いイタリアの曲だけど、50年後もきっと著名なアリアでしょうね。歌詞も情熱的ですよ!イタリアには情熱的でロマンチックな女性が多いから、この曲はそうした部分も見事に表現されているわ。

  12. プレシャス
    私にとって最も貴重な曲。祖父が作ってくれた歌に、私があらたに書いたメロディーを合わせたの。シチリア最期の吟遊詩人だった祖父への敬意の念を込めた作品で、決して成功したとはいえなかった祖父だけど、素晴らしい吟遊詩人だったわ。幼女の頃の記憶、そして今の私へと導いてくれた故郷シチリア島についての歌。とても大切(プレシャス)な歌だわ。

  13. タッチ・ザ・フューチャー
    夢について書いた曲で、いつも私は自分の夢を信じてる。どんな犠牲を払ってでも、自分の夢を追うことが大切。前向きで、自分を信じている気持ちを表現したの。夢さえ信じていれば、きっと未来を築けるはずだから。

  14. オール・オン・ミー
    この歌詞を書いた時に、とてもオリエンタルなメロディーが浮かんできたの。だからアレンジもオリエンタルなものにしてみたわ。これはラブ・ソングです。私は常に愛について考え、愛ナシでは生きていけません。愛のためなら命もかけられるし、愛するひとのためならなんでも出来る。そんな気持ちを表現したかったの!もしも結婚したら、離婚はしないわね!

  15. リヴァー
    自然についての歌。水、海、湖、川が大好きだから。川は、私の心と感情を表しているの。川は流れ