WALL_alternative | Art_Music_Culture & Bar

現代の質感

2024/11/06 Wed - 2024/11/23 Sat
EXHIBITION
UPCOMING
会場 : WALL_alternative

本展「現代の質感」は、WALL_alternativeとNANZUKA出身の気鋭ディレクター井上彰人が2025年にオープンするアートギャラリーAKIINOUEとの協働で企画した展覧会です。

本展覧会では谷口真人の2mに及ぶ等身大の鏡面作品、ファッションからアートの領域まで、幅広く活躍する岡﨑龍之祐の新作インスタレーションや、自然の中にある様々な事象着想を得て、制作を行う福本健一郎の絵画と立体作品を展示します。また、さまざまな媒体での作品を制作する中国出身のアーティストのニミュ、独自の絵の具を開発して作品を制作する安部貢太朗、古今東西の様々な芸術文化を自身の作品に落とし込むタット・イトウや、独自のタッチで私たちの身の回りに存在する何気ない日常のアイテムに新たな意味を与えるダニエル・ヌニェスらの最新作品を発表します。

なお、オープニングレセプションは11月6日(水)18:00より開催いたします。皆様のご来場をお待ちしております。

 


<STATEMENT>

AKIINOUEは2023年以降、日本国内での展覧会から海外のアートフェアまで、幅広いプロジェクトを通して国内外の気鋭のアーティストを紹介してきました。そして2025年初旬には、東京に初のギャラリー・スペースの開設を予定しています。同ギャラリーの企画による本展を「現代の質感」と題し、国内外で活躍する7名のアーティストの作品を展示します。

現代における「質感」とは、見て、触れて伝わるテクスチャーだけでなく、テクノロジーやメディアの変遷により流動し続ける、社会や文化、情報、そしてそれらを得る私たちが持つ感性や認識をも含んでいると言えるでしょう。

アートにおける「質感」も、作品を構成する物理的な性質や表面を超えて、さまざまなレベルで鑑賞者にはたらきかけます。本展に出展する7名のアーティストは、歴史や美術史、最新技術といった過去・現在・未来の交易により、意味の多重性を生み出しています。

既存の領域やカテゴリーを横断しながら制作を行うアーティストたちの作品は、すでに存在している言葉では形容できない、新たな現象や視点を生み出し、私たちはその「質感」を通してそれを感じ取ることができるでしょう。

AKIINOUE


<OPENING RECEPTION>
日程:2024年11月6日(水)
時間:18:00~21:00
会場:WALL_alternative ※入場無料・事前申込制
申込URL:https://forms.gle/YcAQ3TY76uHiNTvs9
※お一人様一杯、ウェルカムドリンクをご提供いたします。※数には限りがあります。提供数が上限に達し次第終了となります。

【展示概要】
「現代の質感」
会期:2024年11月6日(水)-11月23日(土)
※日曜定休
時間:18:00-24:00
入場:無料・予約不要
会場:WALL_alternative(東京都港区西麻布4-2-4 1F)
主催:WALL_alternative


■出展アーティスト(五十音順、敬称略)

谷口真人

谷口は、制作者と鑑賞者、イメージと物質、リアルとバーチャルなどを二項対立で捉えることなく、その間を移動する存在、その狭間に埋れた目に見えないが確かにあるもの、言葉にしがたい感覚などへ意識を向け、自身にとってのリアリティを掴み取ることを目指しています。

 

Tat Ito (タット・イトウ)

物語や感情を伝える手段としての芸術の役割に魅了され、古代エジプトの壁画、キリスト教の写本やイスラム教のミニアチュール、東洋の絵巻物や屏風から日本の漫画など、古今東西様々な芸術的文化を自身の作品で融合させます。

 

福本健一郎

水のゆらぎ、地層、細胞の分裂や結合、大気の中で浮遊する胞子など、自然の中にある様々な事象、また、化石や古い壺など、時間の積層や人の営みの痕跡を感じるものから着想を得て、生命の循環やエネルギー、光を追い求め制作しています。
近年は、油彩やドローイングに加え、木彫と陶芸を組み合わせた彫刻作品も発表しています。

 

安部貢太朗

私たちが日常的に口にする、黒ごまやタピオカ粉といった可食の材料に、顔料とメディウムを混ぜ合わせた独自の「絵の具」を開発し絵画作品を制作を行います。

 

Nimyu (ニミュ)

視覚を通して、アイデンティティが固定されたものではなく、情報や環境の影響を受けながら変わり続けるものであることを示し、観る人にその複雑さとその流動性を感じさせる表現を追求しています。

 

岡﨑龍之祐

身体に纏うドレスとしての彫刻作品をはじめ、日本の歴史や自然に敬意を表した儀式や祈願の行為をテーマに、ファッションシーンでも活躍を続けます。

 

Daniel Núñez (ダニエル・ヌニェス)

自身を取り巻く様々なシンボルを自身の世界観に置き換え、独自のタッチで表現し、靴、植物、電話など私たちの身の回りに存在する何気ない日常のアイテムに魔法のように物理的な存在感を与えます。