2009年6月に米国テキサス州フォートワースで行われた第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで日本人として初優勝して以来、国際的に活躍している。
11年にはニューヨークのカーネギーホール主催のリサイタルで驚異的な大成功を収め、以後、毎年のようにカーネギーホールからの依頼公演を行っているほか、カーネギーホールを本拠地にしているオルフェウス室内管弦楽団の定期演奏会にもたびたび出演している。
ロンドンでは、12年にアシュケナージ指揮フィルハーモニア管の定期演奏会でデビューを飾り、翌13年にはイギリス最大の音楽祭「BBCプロムス」にBBCフィルとともに出演し「歴史的成功」と称賛されたほか、ウィグモア・ホールやクイーン・エリザベス・ホールでのリサイタルも大成功を収めている。
これまでに共演してきた著名な指揮者や世界的オーケストラからも高く評価されており、ユロフスキ指揮ロンドン・フィル、ケント・ナガノ指揮ハンブルク・フィル、クラウス・マケラ指揮オスロ・フィルなどの日本ツアーのソリストに数多く抜擢されているほか、欧米の一流オーケストラの定期公演にもたびたび招聘されている。中でもゲルギエフからはサンクトペテルブルク、ミラノ、東京など重要な公演のソリストに指名され、いずれも大成功を収めている。
また、これまでにウィーンのムジークフェラインやベルリンのフィルハーモニーをはじめとする世界の著名なコンサートホールでの公演を成功させており、歴史あるパリのシャンゼリゼ劇場では17年以降、リサイタル公演を継続的に行っている。
22年には創立100年を迎えた著名な野外劇場ハリウッド・ボウルにおいてロサンゼルス・フィルと共演、23年にはロンドンで「BBCプロムス」に再び招かれ、いずれも5000人を超える聴衆からスタンディングオベーションを受ける熱狂的な大成功となった。
24年以降もニューヨーク、ロンドン、パリ、シドニーをはじめとする主要都市、世界各地の音楽祭での公演や世界的オーケストラとの共演が予定されており、日本を代表するピアニストとしてさらなる飛躍が期待されている。
09年、文化庁長官表彰(国際芸術部門)。10年、第11回ホテルオークラ音楽賞及び第1回岩谷時子賞受賞。13年、第39回日本ショパン協会賞受賞。