ラッキィ池田凄いレアな曲だと思うんですよね。今までの楽曲の流れの中で、
この「ジプシーキングス」のような楽曲が、アニメの主題歌になるなんてね。レアというかそんなにないというか、“なんで?”というか(笑)
またその“なんで?”に答えたかったなーと思いまして。
ラッキィ池田この感動共有系の踊りが、わりとドンピシャやりたいような踊りなんですよね。
ちょっと面白いけど、多少はやりのHIPHOPなんかも意識しながら、男の子っぽい踊りでね。あれはイントロの部分が特徴的なんであそこをなんとか形にしたいなと。
K M Cなんか技っぽい感じが良いですよね。
ラッキィ池田後付けだけど、振付レクチャーで今トンニーノがいった手を回して“感動共有!”の所を右手と左手を「ミキシマックス」して色んな物にたとえていったじゃない。
ああいう言葉から来るものを動きに置き換えてパワーアップするって言うのは凄く上手くいった事なんじゃないかなと思います。
トン・ニーノそして「ココロ転がせっ!」なんですが。
ラッキィ池田あの曲はですね、ある意味適当に作りました(笑)
全員:大爆笑
K M Cコロコロコミック自体がね、ギャグが多いですしね、「本気の適当」というか。
ラッキィ池田そう!「本気の適当」
そしてコロコロは編集長(ムラ神様)が“ああいう”方でしょ(笑)
それで編集部の皆さんも“ああいう”感じでしょ(笑)敢えて“ああいう”で片づけちゃいますが(笑)
あのノリって僕が仕事やり出したころのレコード会社のノリなんですよ。
もうね、はっきり言っちゃうと永遠の小学生ですよ(笑)俺らハッピ来て盛り上がっちゃえばいいぜ!みたいな(笑)まず自分たちが楽しんじゃおうぜ!と
この間もTPKがおはスタ出る時見に行ったけど、ハロウィンかと(笑)みなさん一流の大学出てるのにね。でもね、あの盛り上がりが凄い大事なんですよ。
今はMVとかみててもダンサーが出るようになりましたけどね、前はねレコード会社の社員さんがやってた訳ですよ。そのレベルの踊りを楽しく踊れたらもう一回子供たちの方からやってきてくれて日本が元気になるかもしれないなと思いまして。
また今こういう曲が日本になかなかないでしょ、まぁ誰が作ったかしらないけど(笑)
全員:(笑)
K M Cフリとかもね、珍しく僕らボーカル組が頭から最後までちゃんと参加出来るのは素晴らしいですよね。歌いながら踊るって結構レベル高いじゃないですか。それが出来ちゃったっていうのはある意味での適当さ加減が今回の魅力なんじゃないですかね。
ラッキィ池田良い意味での企画モノだったよね。TPKや僕にとってずっと構築してきたものがあって、毎回、次もっと面白いものを作ろう!とやってきた訳じゃないですか。その中で今までと関係ないものをやらせて貰えるっていうのが、凄いリラックスして遊べる企画でもあったよね。
トン・ニーノお父さんお母さん達も一緒にラフな感じで踊ってくれるのが本当に良いなと思いました。心の底から一緒に笑ってくれてるなーと。
ラッキィ池田プロデューサーも言ってたけど、今までがあったからこの企画が出来たんだと。
ラッキィ池田いきなりは出来ないね(笑)そういう意味ではめちゃめちゃレベル高いんですよ。
トン・ニーノありがとうございます!次の質問に進ませて頂きます。
K M Cでは、振付師のラッキィ池田さんから見た“T-Pistonz+KMCの魅力”とはなんでしょうか?
ラッキィ池田魅力とはね。ズバリ「何でもあり!」な所ですね。
今関わらせて貰っている「イナズマイレブン」や良く出演させて頂いてる「おはスタ」もそうですけど何でもありじゃないですか。何でもありな夢の世界なんだけど、僕達が創作する上で忘れちゃいけないフィクションの世界をもの凄く肯定しているグループだなと思います。KMCもやってるRAPの世界って結構テーマがリアルだったりするじゃないですか。
そのリアルに対してフィクションっていうのが凄くあって、フィクションって凄く大事だと思うんですよ。そのフィクションをもの凄く具体化して音にしているな、っていうのがあって、そこが最大の魅力だと思います
今T-Pistonz+KMCってこの国のトップレベルのフィクションをやってると思うんですね。
“感動共有!”って思いっきり叫ぶって、もの凄くリアルなフィクションだと思うのね。
K M C愛だ友情だ絆だって僕らが言っている事を、受け入れて貰うのって実は凄く難しい事ですしね。
ラッキィ池田そう。だからこそ凄い事をやってると思いますよ。
トン・ニーノありがとうございます。では次の質問に移らせて頂きます。今まで振付して頂いた曲の中で、これ楽しかったなとかこの部分大変だったなーとか今だから言えるお話とかってありますか?
ラッキィ池田そうですねー今年同時に2曲発表する時があったじゃないですか。
トン・ニーノ「おはよう!シャイニング・デイ」と「打ち砕―くっ!」ですね。
ラッキィ池田そう。真面目な話をすると、もの凄く大変な年で、うちらみたいなクリエイターが全員2011年っていうのを背負った年でもあり。やっぱりまず作らなきゃいけなかったのは「おはよう!シャイニング・デイ」みたいな曲なんですよね。でもそこで「打ち砕―くっ!」と言うのをダークでどう表現出来たかっていうのは、もの凄く大きな事だったなと思って。現に「打ち砕―くっ!」って凄く評価してもらえた曲だと思うんですよ。曲も振付もMVも全部含めてね。そこが凄く印象にあって。
「おはよう!シャイニング・デイ」は大変だったんだけど、凄く作りやすい曲でしたね。
みんなでおはようって声かけて、つながっていこうぜ!って時に、その中でもダークなものっていつの世にもあるじゃないですか。だからこそこのつながっていかなきゃいけない絆の時代に「打ち砕―くっ!」でダークなものを表現していきたくて。
K M C僕らの事を応援して下さる人が聞いたら受け入れて貰えないんじゃないかって不安もありましたね。
トン・ニーノ曲もマイナー調だしね。今までのイメージとも違ったし。
ラッキィ池田でも僕はKMCがラッパーとしてだけではなくて、ボーカリストとしても一つ抜けた曲なんじゃないかなと思ったな。
トン・ニーノ魂の叫びみたいでしたもんね。それがなんか伝わってくるなと。
ラッキィ池田もちろんラッパーなんだけど、ボーカリストでもあるし、それも含めて表現者なんだなと確信した曲でもあったかな。ただ、やっぱりどうやったらいいのかなとは気を使いながら作った曲でもあったけどね。
そういう意味でもこの二曲は凄く思い出深いかな。逆に二人はどうなんです?
K M C僕は「おはよう!シャイニング・デイ」が凄い好きなんですよ。フリも今までの僕らっぽいし。Aメロのトンニーノが歌ってる時の振りとかやって凄い楽しいし。
僕一番好きだったのが「勝って泣こうゼッ!」の振りだったんですけど、あの時に凄い近い感覚でしたね。後習字が楽しかったです(笑)
トン・ニーノ「情熱で胸アツ!」と「感動共有!」のイベントで名古屋に行った時に「おはよう!シャイニング・デイ」を歌ったじゃないですか。その時の盛り上がりを見て、こんなにこの曲待っててくれてたんだ!っていう感動がありましたね。
K M C最後は何故か僕達が答えてしまいましたが(笑)今日は本当にありがとうございました!
ラッキィ池田これからも悩みながら一緒に良い作品を作って行きましょう!
トン・ニーノ本当にありがとうございました!今回のゲストは振付師のラッキィ池田さんでした!!
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