
このたび、フェスティバル内で開催されるアートフェア「MEET YOUR ARTISTS -CROSSOVER-」において、アートと多様な領域を横断する複数の展示企画の実施が決定しました。
会場中央で展開される「BLOCK PARTY」では、ESOW、河村康輔、Face Oka、NAIJEL GRAPH、MHAK |Masahiro Akutagawaが合計30mに及ぶ壁面をダイナミックに活用し、異なる領域が自然に交錯し共鳴しながら形成されてきた東京のカルチャーシーンを描き出すコンセプチュアルな展示企画を創出します。その他、現代社会の多層な価値観と個の視点を入江早耶、WEI JIA、北島麻里子、草野絵美、小林椋、齋藤帆奈ら6名の作家のまなざしを通して紐解くELLEとの特別企画「Divers Narrativesー交差するまなざしー」、MISATO ANDOによる個展形式の企画展示、現代アーティストとして活動するサリーナ・サッタポンが初めてキュレーションを手がける企画「Thailand, what’s going on?」、大阪を拠点とするMarco Galleryによる ことばを超えて、ふれること。わからないまま、楽しむことを実践する企画「Know-mad Toy」、NEORT++によるテクノロジーでアートの拡張性を試みる企画、今年春に新宿にアートスペース「nudge field」をオープンしたAWASE gallery+biscuit galleryのコラボレーションによる日韓アーティスト2名ずつによる「ダブル・日韓二人展」が予定されているほか、今後も複数の領域横断企画の発表が予定されております。
「MEET YOUR ART FESTIVAL 2025」内アートフェア「MEET YOUR ARTISTS -CROSSOVER-」ではこれらの企画を通じて、領域横断的でありながら、MEET YOUR ART FESTIVALならではの企画性と協働のあり方を体現します。また、来場者が新たにアートへの興味や関心を抱く契機となることも目指します。
ART FAIR「MEET YOUR ARTISTS -CROSSOVER-」場所:E HALL
協働パートナー及び企画(順不同・敬称略):ELLE×MEET YOUR ART「Divers Narrativesー交差するまなざしー」/ESOW、河村康輔、Face Oka、NAIJEL GRAPH、MHAK|Masahiro Akutagawa「BLOCK PARTY」/Marco Gallery「Know-mad Toy」/AWASE gallery+biscuit gallery「Echoscape」/NEORT++/「Thailand, what’s going on?」Curated by Sareena Sattapon/MISATO ANDO and more!
■BLOCK PARTY
音楽とアート、ストリートと都市、そしてそこに根ざしたカルチャーの記憶が交差する、ひらかれた場所。ESOW、河村康輔、Face Oka、NAIJEL GRAPH、MHAK。5人のアーティストがそれぞれの音楽的な原風景や、東京という都市の記憶を辿りながら、MYAF2025でBLOCK PARTYを立ち上げる。異なる領域が自然に交錯し、共鳴しながら形成されてきたローカル・カルチャーを捉え直す試み。
出展アーティスト:ESOW/河村康輔/Face Oka/NAIJEL GRAPH/MHAK|Masahiro Akutagawa

左上からESOW / 「一之宮」、河村康輔、Face Oka「見えないナイフ」、
NAIJEL GRAPH「HOUSE PARTY」、MHAK|Masahiro Akutagawa「 Brevity 」
■ELLE × MEET YOUR ART「Divers Narrativesー交差するまなざしー」
創刊以来80年、読者とともに自分らしい視座の在り方を考えてきたELLEが、今年もMEET YOUR ARTとコラボした企画展を開催。「Divers Narrativesー交差するまなざしー」というテーマのもと6名のアーティストにフィーチャーする。
「Divers Narrativesー交差するまなざしー」
世界は、無数の物語でできています。
異なる声、異なる身体、異なる記憶。
映画がひとつのスクリーンに多様な人生を映し出し、
私たちの日常に新たな問いを立てるように、
アート作品もまた、アーティストたちの表現や価値観を通じて、
私たちに“再発見”の契機をもたらします。
本企画では、ジェンダーやルーツ、表現媒体を横断するアーティストたちのまなざしを通じて、自分とは異なる他者の視点に気づき、世界の本質をあらためて見つめ直すことを目指します。
出展アーティスト:入江早耶/WEI JIA/北島麻里子/草野絵美/小林椋/齋藤帆奈

左上から入江沙耶「薬師坐像(やくしざぞう)」、WEI JIA「The Shape Of Inner」、
北島麻里子「FEB 9,2025」 、草野絵美「Office Ladies」、
小林椋「にこげの二枚貝の盤面,」 、齋藤帆奈「eatencolors_rectangle_01」
■Marco Gallery「Know-mad Toy」
本展では、展示において説明や意味づけを先行させるのではなく、直感的にふれること、身体で感じることを大切にしています。玩具屋という空間がそうであるように、目にした瞬間、理由もなく惹かれ、思わず手を伸ばしたくなるような感覚——そのような体験の導線が、ひとつの入り口になると考えています。
いまの社会では、物事に意味を求めすぎるあまり、「信じる」という行為そのものが難しくなっているようにも感じます。信じることが、説明によってではなく、共鳴や余白、沈黙のうちにこそ芽生えるものだとすれば、私たちはその感覚からずいぶん遠ざかってしまっているのかもしれません。だからこそ、まずは言葉を手放して遊んでみよう——そんなささやかな問いかけを、この展覧会の根に据えています。わからないままに何かを楽しむということ、それ自体が、いまの時代における小さな“信じる”行為なのかもしれません。
かつて玩具は、ただの遊具ではありませんでした。人類のさまざまな文化において、土偶や人形、ミニチュアや仮面といったものは、神や見えない存在とつながるための道具として使われてきました。そこには、説明を超えた何かを信じる態度が確かに宿っていたのです。
玩具とは、意味のないものではなく、むしろ世界と関わるための最初の言葉以前のメディアだったのではないか。そして遊びとは、言葉にならないまま交わされる、もっとも原初的なコミュニケーションなのではないか。本展は、そのような“あそび”の中に、静かな信と知の可能性を見出そうとする試みです。
ことばを超えて、ふれること。わからないまま、楽しむこと。そして、意味ではなく、空気や気配を信じてみること。そんなやわらかい場が、この空想の玩具屋を通して立ち現れてくれることを願っています。
出展アーティスト:今中健太、金谷真明/Kamerian./神出謙/熊谷卓哉/サルチョードイル/Frank Jimin Hopp

左上から今中健太「若き王」、金谷真明、Kamerian「AURORA」、神出謙「THE RICE SAVIOR」、
熊谷卓哉「Play Sculpture(ガチャガチャマシン:Type-Atlas)」、サルチョードイル「響き216」、
Frank Jimin Hopp「Just Painting」
■AWASE gallery+biscuit gallery 「Ecoscape」
本企画では、日本と韓国、それぞれを拠点に活動する若手アーティストを各ギャラリーより1名ずつ選出し、計4名(日本人2名、韓国人2名)による「ダブル・日韓二人展」を開催します。
AWASE galleryからは、ゴヨンと澤あも愛紅による2人展を、biscuit galleryからはハム・ソンジュと田中嵐による2人展を紹介。
文化や社会背景の異なる両国のアーティストが、対照的な表現を通して交錯することで、単なる「交流」にとどまらない、美術を介した対話の場を創出します。
それぞれの二人展は、形式も素材も異なるアプローチで構成されます。作品同士の響き合いから生まれる新たな価値や、個の表現の強度に加え、同時代を生きる作家たちの「共鳴」と「差異」をあえて同じ空間に立ち上げることで、多層的な鑑賞体験を目指します。
出展アーティスト:
ゴヨン(AWASE gallery)/澤あも愛紅(AWASE gallery)/
ハム・ソンジュ(biscuit gallery)/田中嵐(biscuit gallery)

左上からゴヨン「Echo」「Ophelia」 、澤あも愛紅「鉄砂色絵菊草文 瓢形徳利 京焼 01」、
ハム・ソンジュ「GIANNI VERSACE FALL 01」、田中嵐「2025/1/16,11:07 」
■Thailand, what’s going on?」 Curated by Sareena Sattapon
タイ出身の現代アーティストとして東京を拠点に活動するサリーナ・サッタポンがキュレーションを務める「Thailand, what’s going on?」は、パフォーマンス、絵画、ドローイング、彫刻、クラフト、インスタレーションなど、さまざまなメディアを用いる9人のタイ現代アーティストを紹介するグループ展です。
本展覧会は、各アーティスト固有の視点から現代タイの姿を多層的かつ繊細に描き出します。単一の物語を提示するのではなく、多様な声、視点、手法を通じて展開されます。作品はそれぞれ、戦争や歴史的トラウマ、日常生活、ジェンダーアイデンティティ、記憶、そして政治と権力の変動するダイナミクスといったテーマに触れることにより、タイ社会の現状についての広範な対話を促します。
タイトルが問いかけの形になっていること自体が、緊急性と開かれたスタンスの両方を象徴しています。表層的な表現の奥にある複雑な現実へと鑑賞者を誘い、決まった答えを示すのではなく、問い、矛盾、可能性が共存できるプラットフォームを提供することを目的としています。
出展アーティスト:Aor Nopawan Sirivejkul/Mongkol Plienbangchang/D-Jai Kosiyabong/Juli Baker/Padungpong Saruno/Anxiety Storage/LOKLIESLAND/Kanchalee Ngamdamronk/Sareena Sattapon

左上からAor Nopawan Sirivejkul「Performance in Bangkok old soft factory」、
Mongkol Plienbangchang「Performance art at Above the cloud festival in Lijiang China ai Kosiyabong」、D-jai Kosiyabong「I loved you yesterday,I am in love with you today,I will love you tomorrow and always. 」、Juli Baker「Nowhere woman」、Padungpong Saruno「Man」、Anxiety Storage「Mom’s Boomerang」、LOKLIESLAND「AURORA BATH THERAPY」、Kanchalee Ngamdamronk「Chubby Block」、Sareena Sattapon「When you find you」
【MEET YOUR ART FESTIVAL2025 開催概要】
■日程:2025年10 月10日(金)- 13日(月・祝)
10日:16:00 – 22:00
※10日はマーケット、ライブのみの開催(アートエリアは終日内覧会)
11日:11:00 – 20:00
12日:11:00 – 20:00
13日:11:00 – 18:00
■場所:東京・天王洲運河一帯
アートエキシビション「Ahead of the Rediscovery Stream」|寺田倉庫 G3-6F ★
アートフェア「MEET YOUR ARTISTS」「MEET YOUR ARTISTS -CROSSOVER-」|B&C HALL/E HALL
ライブパフォーマンス/DJ|T-LOTUS M ★
トークセッション|WHAT CAFE ★
マーケット「SUPER ART&CRAFT MARKET」|WHAT CAFE/ボードウォーク/ボンドストリート
■ URL:
(HP) https://avex.jp/meetyourart/festival/
(Instagram) https://www.instagram.com/meet_your_art/
■ アートチケット:
・一般:2,500円(前売り)、3,000 円(当日)
・学生:1,500 円(前売り/要・学生証)、2,000 円(当日/要・学生証)
http://bit.ly/3TFKSJD
※アートエキシビジョン「Ahead of the Rediscovery Stream」<寺田倉庫 G3-6F>、アートフェア「MEET YOUR ARTISTS」「MEET YOUR ARTISTS -CROSSOVER-」<E HALL/B&C HALL>にご入場いただけるアートチケットです。
■主催: MEET YOUR ART FESTIVAL実行委員会(構成団体:エイベックス・クリエイター・エージェンシー株式会社、一般社団法人 エリアマネジメントTENNOZ、一般社団法人 天王洲・キャナルサイド活性化協会) 、東京都
※東京都は、 ★のエリアをMEET YOUR ART FESTIVAL実行委員会と共同して実施します。
■後援:品川区
■運営:株式会社ライツアパートメント
■協力:寺田倉庫株式会社