⽥中嵐(2000年福岡⽣まれ)は、⽇本を拠点に活動するミクストメディア・アーティスト。2022年に多摩美術⼤学環境デザイン学科(建築専攻)を卒業し、2024年にUniversity of the Arts London(Fine Art)の修⼠課程を最優等(Distinction)で修了。⾃然現象の結晶化を媒体に、死⽣観や時間をテーマとした作品を制作している。⽥中の作品では、記録した⼼⾳や⾵⾬の⾳といった振動を触媒に結晶化を促進し、本来時間とともに消えゆくはずの⽣命や記憶といった情報を結晶とし形に残し、封じ込め、保存する。結晶を通して、⼈⽣の儚さと時間の流れを可視化し、鑑賞者に過去・現在・未来について思索を彷彿させる表現を⾏っている。 これまでにロンドンのRoyal Academy of ArtsやベルリンのBBA Galleryをはじめ、国内外の展覧会に多数参加しており、Artsy誌、FOAなど国際的なアートメディアにも取り上げられている。さらに、上海にてPearl Lamのレジデンスも経験しており、国外への活動は広がり続けている。 ロンドンのRoyal Academy of Artsで開催される世界最古の公募展、RA Summer Exhibition 2024において、British Institution Fund Award(英国基⾦機関賞)を⽇本⼈初として受賞。また、⼤阪の「Different Kyomachibori Art Fair 2024」ではEric Zhu賞、納富健太郎賞、庄野裕晃賞を受賞している。
田中嵐_CV