• 《『BEAM』書影》/2025年
Masashi Seguchi

瀬口真司

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歌人・日本語近現代文学研究者・批評家・編集者。修士(文学)。
1994年大分県宇佐市生まれ。広島大学教育学部在学中の2015年に作歌開始。立教大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期課程を経て、2020年より同大学院後期課程在学中。現在、拓殖大学外国語学部国際日本語学科非常勤講師(「クールジャパン論」「ポップカルチャー論」ほか)。音楽批評誌「groove theory」同人。21年、第3回笹井宏之賞大森静佳賞、23年、第5回笹井宏之賞大賞受賞。25年、書肆侃侃房より第1歌集『BEAM』刊行。文芸誌を中心に短歌作品・批評を発表。意味を伝達するメディアとしてばかりでない言葉そのものの物質的な余剰性やイメージの文脈に注目し、古今東西の古典やポップカルチャーからの引用を含む生成的な言語使用と韻律の複層的操作を技術的な基盤とする。文学のミッションとして〈道徳の再生産〉ではない〈倫理の再‐想像〉を掲げる。自らをロマン主義の伝統のなかに位置づける一方で、日本語そのものによって短歌定型を批判しながら(同時に短歌定型そのものによって日本語を批判しながら)言葉自体が日本史を再‐想像するような短歌創作を実践している。代表歌に〈イメージが大切だからイメージのグレープフルーツは濡れている〉〈どうだろう 花のチャージは一粒のポップコーンのチャージにとって〉〈そのときのとても見事な青海波をあなたはどんなふうに忘れない〉など。学術領域での専門は、1950~60年代の前衛短歌における帝国の表象。戦後における天皇(制)・旧植民地の表象を中心に、塚本邦雄、岡井隆、寺山修司らの短歌について批評・研究し論文を発表している。現在、博士論文執筆中。創作と研究を貫くテーマとして〈われわれ〉という一人称複数にあらわれる瞬間的な共同性とその構造的暴力性に注目している。

瀬口真司_CV