画家。1992年生まれ。群馬県太田市出身。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻(技法材料研究室) 修了。失恋や絶縁や死別などの信頼する他者との別れの実体験を元に、それ以降も自分の中で流動的に変化し続ける他者のイメージ(特定の個人を示さない、過去の経験が複雑に絡み合ったキメラのようなもの)を「君」と称し、その不定形でありながら強い実感の伴ったモチーフの実存を多角的に割り出していくように様々な素材や表現方法を用いながら制作している。それらは長い年月をかけて自己の表現と向き合っていくようなポール・セザンヌやアンリ・マティスなどの近代画家の仕事や態度を参照している部分が多く極めて実験的なものが多い。さらに個人の制作活動とは別に[早熟な表現を求める現代に対するアンチテーゼ]をテーマに同世代のプレイヤー(キュレーターや批評家なども含む)に声をかけた自主企画の展覧会や芸術祭なども定期的に行っている。主な個展に「色めく屍肉」(2023,TAKU SOMETANI GALLERY)「あなたが君に変わるまで」(2024,galleryblue3143)、主なグループ展に「生きられた庭」(2019,京都府立植物園,髙木遊キュレーション)「Standing Ovation / 四肢の向かう先」(2021,ホテルニューアカオ,髙木遊キュレーション)「遊歩する分人」(2023,GASBON_METABOLISM,原ちけいキュレーション)、主な自主企画展覧会に「絵画・運動『ラフ次元』」(2018,四谷未確認スタジオ)「ちょっと寄り道しませんか?」(2023,根津カレーラッキー)、自主企画芸術祭に「ストレンジャーによろしく」(2021,石川県金沢市市内各所) 、「うららか絵画祭」(2023、東京都台東区エリア各所,雇キュレーターに伊藤結希,飯盛希,髙木遊,三宅敦大,布施琳太郎)などがある。