小左 誠一郎

小左誠一郎は、1985年静岡県生まれ。2011年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了後、絵画を中心に国内外で展覧会を行う。以来、最小限かつ根源的な要素で構成される〇△□といったモチーフを繰り返し描く抽象絵画に取り組む。キャンバスや絵の具といったメディウムと真っ向から向き合う制作過程は、恣意性と偶然性、自律性と他律性を生み出し、奔放なストロークは矩形の外への拡がりを感じさせる。目の前のキャンバスと拮抗しながら絵筆をふるう時間は、小左が『試合』と呼ぶその過程の痕跡、残響として鑑賞者の前に作品として立ち現れる。
近年の主な展覧会に「百合圏」（2023年、Yutaka Kikutake Gallery）「NEW VISION SAITAMA迫り出す身体」（2016年、埼玉県立近代美術館、埼玉）、「絵画の在りか」（2015年、東京オペラシティ・アートギャラリー、東京）、「SLASH / square」（2014年、東京オペラシティ・アートギャラリーgallery5、東京）、「JAPANESE PAINTING NOW!」 （2014年、Kunstverein Letschebach、カールスルーエ）がある。

Yutaka Kikutake Gallery_Seiichiro Osa

小左誠一郎_CV

Portrait：Photo by Hidetoshi Surikabe