MAXIM

PROFILE

英国のエレクトロニカ・バンド「ザ・プロディジー」のマキシムは、199 0年のバンド結成時からのメンバーであり、鋭いリリックと鮮やかで強烈なセンスで、音楽界に
おける確固たる地位を確立してきた。
ザ・プロディジーは、これまで7枚のスタジオ・アルバムをリリースし、唯一無二のスタイルと革新的音楽で世界に衝撃を与え、2 500万枚を超えるアルバムを売り上げた。
ブリット・アワードを2回、MTVビデオ・ミュージック・アワードを3回受賞した他、グラミー賞にも2回ノミネートされている。「Charly」、「Firestarter」、
「Smack My Bitch Up」等のヒット曲は、1990年代から200 0年代にかけて、ザ・プロディジーをメインストリームに押し上げ、映画『キック・アス』でフィーチャーされた
「Sta nd Up」、「Omen」を収録した「Invaders Must Die」(2009)ではマルチ・プラチナを記録した。2015年のアルバム「T he Day Is My Enemy」は、
U Kアルバム・チャートで1位を獲得、6作連続1位を記録した。2016、17、1 8年には世界中のフェスでヘッドライナーを務めた。2018年11月には、7枚目のスタジオ・
アルバム「No Touris ts」を発表し、世界で称賛された。
マキシムは、世界ツアーのかたわら、バックステージ・パーティーでもDJをしてきた。「DJをすることは、自分の大切な一部なんだ。僕が好きなアーティストの音楽を
かける機会をくれるから。D Jの自発性やフリースタイルさが好きなんだ。」
マキシムは、ダンスフロアのために書いたオリジナル楽曲の他、様々なジャンルの音楽をフィーチャーしたセットリストをプレイしている。
DJ活動で得たインスピレーションに基づき、スタジオでの新曲制作や、自ら発掘したアーティストのためのリミックスや楽曲提供も行っている。彼のライブに参加
している女性MC Cianna Blazeもその一人。
「ボーカルは僕の人生においてとても大切なもの。だから、M C がステージに加わってくれることは良いアイデアだと思ったんだ。そこで、彼女らしいスタイルを引き
出せたら素晴らしいと思った。」「音楽をめぐる興奮を多くの人々と共有できることほど素晴らしいことはないよ。」
マキシムは、M M 名で芸術家としても活動しており、その卓越した創造性でも知られる。世界中で、ミックスト・メディア作品の展覧会を行ってきた他、彼の作品は、2 4 金で
装飾された骨灰磁器にも使われている。現在は、大規模アート作品を制作中で、2 0 2 0 年に展示を行う予定。音楽活動が彼のアート作品に影響を与えてきたように、アート
制作がより幅広い創作活動につながっている。その中心にあるテーマは、愛と自由。「アートから学んだことは、芸術には間違いなど存在しないということ。」
マキシムは、ザ・プロディジーとして世界中をツアーし、世界で最も爆発的人気を誇るフロントマンの一人となった。その一方、ソロ活動も行っている。1 99 6年には、
Grim Reaper名義で限定ソロ作品を発表。「The Fat of t he Land」ツアー後の1998年後半には、ザ・プロディジー参加以前から10年以上かけて準備された初の
ソロ曲であるショート・ブレイク・ビート・インストゥルメンタル「Dog Day」が、XLレコーディングスのプロモーション・サンプラー「Agains t The Grain」に収録
された。2 n dソロはローリング・ストーンズのカバー「Fa c tor y Girl」で、「B e g gars B anqu et 21s t Annivers ar y Album」に収録されている。1999年8月9日には、
5曲収録のE P「My Web」をリリース。2000年には、Skunk AnansieのSkinと「Carmen Queasy」を共作し、2000年6月のUKシングル・チャートで33位を記録、
自身最大のヒットとなった。9月11日には2ndシングル「Scheming」をリリースし、UKチャート53位。2000年10月2日には、アルバム「Hell's Kitchen」をリリース。
20 05年には、2ndソロ・アルバム「Fallen Angel」を発表。「I Do n' t Care」がシングル・カットされた。
マキシムの音楽は、独特の世界観のもと、様々なジャンルの音楽のフレイバーを取り入れ、常に驚きを生んできた。
2019年3月、ザ・プロディジーのメンバーであり親友でもあるキース・フリントの死という大きな出来事を経て、曲作りや様々なソロ・プロジェクトを続けてきた。
最新プロジェクトであるアルバム「ラブ・モア」（2019）では、レゲエやトラップ・ミュージックの要素を取り入れた。待望のこの新アルバムは、2019年12月、日本で先行リリースされる。