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14歳からストリートライブを始め、数々の賞を獲得した経歴を持つシンガーソングライターのオンダリューさん。順風満帆に見える一方で、アーティストとしての活動を続けていくかどうかの分岐点では、様々な葛藤があったと言います。
なぜ試行錯誤の上でライブ配信を表現の場として選んだのか。その真実に迫りました。
ーーーそもそも音楽に興味を持ち始めたキッカケはなんだったんですか?
オンダリュー:5個上の兄から教えてもらったゆずさんや19さんのようなアーティストの存在が、僕のアイデンティティに深く関与しています。ただ歌うだけじゃなくて、作詞作曲にもめちゃくちゃこだわって、メッセージ性を大切にしている。そこに惚れました…!
ーーー彼らに倣ってストリートでの活動からスタートを?
オンダリュー:はい。善は急げだと思って、14歳からストリートライブを始めました。その後、なぜかトントン拍子で話が進んでいって、いくつかの大会で優勝したり、テレビ番組に出たりする中で、確証は全然ないけど”音楽で生きていけたらいいな…”と思うになりましたね。
ーーーかっこいい…!
オンダリュー:ただ、当たり前の話ですが半端な覚悟ではアーティストとして成功するなんてありえないし、人気も継続できない。楽しいこともありましたが、将来に対する不安や苦しみのなか、音楽を続けていた感覚が強いです。
ーーーでも、すぐに芽が出るなんて、才能があった証拠ですよね。
オンダリュー:確かに受賞歴に関しては、活動開始から1年弱の期間で取ったものが多く、パッと見はセンスがあるようにも、順風満帆にも見えるかもしれませんが、自分的には全然悔しい気持ちの方が大きくて。
ーーー結果が出ているのに?
オンダリュー:全然まだまだ納得はいってないし、もっとできるはずなのに!みたいな気持ちの方が強かったですね。”俺はこんなところで終わる人間じゃない!”というか…。さっきからテンションが迷子でスミマセン(笑)。緊張してるんです。
ーーー(笑)。高校卒業後の進学先としては、郁文館夢学園を選ばれています。
オンダリュー:兄が通っていたんです。僕が入学したのはちょうど理事長が変わったタイミングで、その頃から”子供に夢を見させて、大人がそれをサポートする”という理念に変化したらしくて。体育祭や文化祭などのイベントで歌わせてもらったり、エイベックスで校歌を収録したりと、良い経験ができました。
ーーーそのままミュージシャンになる道もあったはずですが、なぜ1度就職を?
オンダリュー:音楽を続けていきたい気持ちと同じくらい、自分に自信がなかったんです。”俺は絶対に音楽で成功してやるんだ!”と気概を持てた瞬間は1秒もなくて、ずっと葛藤の中で音楽を続けてきたのが、情けなくも正直なところです。
ーーーそんな中、再び夢を追う決意をした。
オンダリュー:実は1度、体調を崩して休職していたことがあり、”手に職をつけなくちゃ”という思いから整体師になったんですが、何かが足りないと焦る生活の中で、ひょんなことから歌を披露する場が訪れたときに”あなたは歌で生きていくべきだよ、こんなところで何してるの?”と言われたことがあったんです。
ーーー周囲の声は力になりますよね。
オンダリュー:そのときに”あ、自分はやっぱり歌なんだ!”と再確認させられたことが今につながっていますね。単純っちゃ単純ですが、すごく嬉しかったんです。認めてもらえた気がしたというか。だから、自分の歌がどれくらい人に届くのか、もう1度試す意味でリスタートを切りました。
ーーー復活後すぐに「音街っく天国」というテレビ番組で優勝していますが、やはり並々ならぬ想いで挑んだんですか?
オンダリュー:せっかくのインタビューだし、かっこいいエピソードがあればよかったんですけど、特に思い入れみたいなものはなくて(笑)。活動を再開したとはいえ、実際はまだ引きこもってるだけの時間も多く、宙ぶらりんの状態が続いていたんです。
ーーーそうなんですね。
オンダリュー:人から勧められてテレビ番組に出てみたり、大会があれば”とりあえず出とくか”くらいのテンションで、熱い思いには蓋をしたまま。家で何もせずに過ごす時間もかなりあったし、どちらかというとリハビリ期間みたいな感じでしたね(笑)。
ーーーライブ配信を知った経緯についても聞かせてください。
オンダリュー:シンガーの先輩が「SHOWROOM」というプラットフォームで配信していたのを見たことです。正直にいうと当時は”ライブ配信なんて…”と斜に構えていたし、チョロチョロ試す程度。中途半端な気持ちでやってるから、なかなかリスナーさんも増えないし、けど、ストリートライブをやる勇気もなかった。
ーーー最初は「SHOWROOM」で配信していたんですね。
オンダリュー:はい。でも、週に1度くらいしか配信していなくて、他のプラットフォームも常にリサーチしていました。それに、同じ時間を費やすなら1円でも多く稼ぎたいじゃないですか(笑)。そういう意味で新規参入した人も活躍しやすそうな場を探すうちに、自分と適性があると感じたのが「Pococha」だったんです。
ーーー稼ぎたいって素直に言っちゃうところ、高感度が上がります(笑)。
オンダリュー:みんな思ってるけど、あんまり口には出さないですよね(笑)。でも、やっぱりプロ意識ってそういう”お金の要素”からも生まれると思っているんです。夢を叶えるためにライブ配信をしていますが、とはいえしっかり評価してもらえないとやりがいを感じづらいし、モチベーションにも関わってくると思うんです。
ーーーおっしゃる通りかと。
オンダリュー:ちょっと話はズレるんですが、事務所に所属することも僕は大切な要素の1つだと考えています。所属したからには結果を出したいし、出さなきゃいけない。つまり、自分の力を出し切ろうというマインドになれるんです。
ーーー期待に応えたい、と。
オンダリュー:マネージャーさんからスキルや業界動向の最前線を共有してもらえるのはもちろん、所属ライバーとはライバルとして、そして仲間として、お互いを高め合えるという相乗効果もある。向き不向きはあると思いますが、本気でライバーを目指すなら事務所には所属した方がいい気がします。
ーーーライブ配信ならではの難しさを感じることも?
オンダリュー:”リスナーさんとの距離感”は、とても難しい問題です。些細な言葉尻が自分の意図とは裏腹に受け止められて、それが元で言い合いになってしまうこともあります。あと、僕の場合は配信の特徴が”ライブ”なので、最初の頃は調子を崩したときに歌うのも大変でしたね。
ーーー自分なりのスタイルで正攻法を導き出すしかないですしね。
オンダリュー:リスナーさんからのコメントや批評を全部真に受けてしまうと疲れるし、それこそ”こうでなきゃいけない””こうするのが理想だ”みたいな先入観で配信を続けてしまう。でも、大切なのは自分と向き合うことなんです。
ーーーわかる気がします。
オンダリュー:配信し始めた初期の頃って、とにかくリスナーさんを増やすことに注力しがち。ネットにある”リスナーを増やすコツ”とかを参考にすればうまくいくかもしれないんですが、自己分析がしっかりできていない状態でスキルを使って短期的に成功しても意味がない。
ーーー小手先ではなく本質が大切。
オンダリュー:スキルをうまく使うことで伸びる人もいると思いますし、そこは適材適所でいい。でも、僕は戦略うんぬんの前にまずは自分と向き合って、成長スピードはゆっくりでも着実に自分のモヤモヤを解消していくことで結果が出るタイプなんです。
ーーー自分自身と向き合うことは険しい道かと思います。
オンダリュー:しんどいですよ(笑)。とはいえ、物事をあまり重く捉えすぎないことが秘訣でもあります。配信中はもちろん言わないですけど、乗り気じゃない日は”そんなこと思ってはダメだ!”なんて胸の奥にしまい込まず、”乗り気じゃないな〜”って独り言でもきちんと言葉にするようにしたり。
ーーーあくまで自分に素直に。
オンダリュー:同様に、無理やりポジティブになろうとしないのも意識しています。周りの人は自分を写す鏡という言葉があるように、自分が乗り気じゃない日は人も集まらないし、配信も盛り上がらない。潔くやめるという選択肢を持つのも大事。毎日100点なわけないですから。
ーーーライブ配信を始めてよかったですか?
オンダリュー:大前提、歌を披露できる場所が増えたのはめちゃくちゃよかったです。そして僕の歌を聞いて一緒に笑ったり、泣いたりしてくれる人ができたことは、何にも変えられない宝物ですね。だからこそ、僕は一生懸命歌うことでお返しがしたい。
インタビュー後に”やっぱり武道館でライブとかしたいっすよね”と夢を話してくれた。”応援し続けてくれる人と一緒にその夢を叶えたい”と、この日1番のアツい眼差しでまっすぐに。
“ライブ配信は楽しいけど楽ではない。けど楽じゃないから面白みがあるんだ”と語るオンダリューさんのこれからが楽しみです。