• 《銀の月ふたつ》/Two Silver Moons 2025년
Nana Funo

風能奈々

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1983年静岡県生まれ。2006年大阪芸術大学芸術学部美術学科油画コースを卒業後、2008年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。現在静岡で制作を行っています。
風能は自らの生活での体験や感覚、感情を、時空を超えた新たな世界に昇華させるように緻密に大胆に作品に展開します。
風能作品の大きな特徴として、最初に描いた画面を絵の具の層で塗りつぶし、その上から新たなモチーフを描く点があります。隠れた異層同士が繊細に関係しあって雅やかな複雑さを生み出しており、自身「画面の中には、ずっと昔にあったこと、今はもうほとんどの人が覚えていないような事をそのまま閉じ込め、それらを血肉として、新たな物語が立ち上がるイメージ」であると述べています。
それは、過去の記憶や時、ストーリーが重なり合い現在がある世の中の成り立ちそのままのようであり、この過程により画面には「浮いているのでもない、重なっているのでもない、奥行きという表現では捉えきれない空間的な複雑さ」(長屋光枝「現代美術の展望 VOCA展 2009」カタログ)が立ち上がってきます。
そのマチエールはまるで磁器や彫金のような光沢や、刺繍や織物に似た重層感がありますが、それがアクリル絵具の繊細な筆致のみで生み出されていることに見るものは驚きを感じるでしょう。
主な個展に「私はそこに行ける。あなたも」(小山登美夫ギャラリー京橋、東京、2026年)「このために生まれた」(小山登美夫ギャラリー天王洲、東京、2024年)、「祈りに似たもの」(渋谷PARCO Meets by NADiff、東京、2020年)があり、主なグループ展に「NEW NATURE」(PATERSON ZEVI、ロンドン、2020年)、「絵画の在りか」(東京オペラシティ アートギャラリー、2014年)、「VOCA展 2009」(上野の森美術館、2009年)があります。
作品はアマン東京、ジャピゴッツィコレクション(スイス/アメリカ)、高橋コレクション、高松市美術館、モンブランGBUジャパンに収蔵されています。

プロフィール画像:撮影 Shin Inaba

風能奈々_CV