'01年10月29日、New Single『genesis of next』のジャケット撮影が、都内某スタジオで行われた。

今回のジャケットはKEIKO一人。多めに前髪を作り、ナチュラルなメイク、そして少女のようなの表情。一瞬「誰?」と思った人もいるのではないだろうか。

スタジオにはいろいろな衣装、セットが複数用意され、試行錯誤しながら撮影は進行する。
そのなかで共通して使用されるのが蔦。広いスタジオの端にはたくさんの蔦が用意されていた。実は『outernet』から、緑を感じさせるジャケットが続いているのだ。でも、そこに漂う世界観は非日常なのである。

どんな撮影でも、時間が経つとテンションは落ちて来るもの。でもそこはやっぱりKEIKO。自ら、踊ったりして場を盛り上げる。まさにムードメーカーといった感じだ。そのうちスタッフ全員の体のどこかしらに蔦が巻かれていくことに…(笑)。

突如スタイリストさんが、試しに撮るポラロイドを集めてトランプのように広げた。実は1枚だけJOKERが混じっているのだ。なかなかJOKERを引かないKEIKO。「そういえば、この前のババ抜きは一番で勝ったんだよね」どうやら、相当ギャンブル運が強いらしい。
そのうち、トランプにされていたポラロイドは、どんどんコミカルに。「自分しか、ここまでできないよね(笑)」と自ら“肉”マークをつけたり、バカボンになったり、ピエロになったり…。

落書きされたポラロイドとは裏腹に、しだいにカメラのリズムにもなれて、どんどん微妙な表情を見せてくれるKEIKO。そのまま撮影終了と思いきや、普通のポラロイドでもプロが撮ったら…?ということで、近くにあったポラロイドで撮影開始。プロユースのカメラではないので「カップルみたいじゃない?(笑)」とKEIKOもかなりリラックス。最初は残ったフィルムだけの遊びだったのだが、あまりのできに急遽ポラロイドで撮ることに。事務所のスタッフが持っていたポラロイドまで登場して、ノリノリで撮影されたのだった。

ジャケットには、この最後にポラロイドで撮った写真が採用された。最初に撮られた作り込まれた写真が使われなかったのはもったいないのだが、一番素に近いKEIKOの姿が映し出され、globeのジャケットとしては今までにないものに仕上がっているのではないだろうか。