Promotion Video
DA PUMP

DA PUMP/Rhapsody in Blue
































大仕掛けの演出で夏らしい作品に!
でも、見るのと撮るのでは大違い

 新曲「Rhapsody in Blue」のプロモーションビデオの撮影は、雨上がりの午後から始まった。夏を感じさせるこの曲のクリップはどんな感じになるのだろうか? さっそくリポート開始!

 avexnet取材班は撮影開始予定時間にスタジオに到着。しかし、ライティングがうまくいかないらしく、かなりスケジュールが押している。
「みんな何しているのかな?」と思っていると、SHINOBUが登場。そして、その手にはなにか怪しいモノが…デビルスティックだ!
 1本のスティックを2本のスティックで操るものなのだが、なかなか難しそう。彼は何度もコンクリートの地面に落としてしまうのだがまったくめげない! というよりもおもしろくてやめられないといった感じだ。SHINOBUはスティックを左右に渡す基本動作はマスターしたようで、この時点ではさらに「技」を身につけようと修練中。しかし、デビルステックは1セットしかなく、SHINOBUの後を追ってYUKINARIもISSAも「次、俺ね」といった具合に奪い合いのような!?状態に。
 というわけで、デビルスティックはこの日のブームになっていたのだった。

 機材のセッティングが大幅に遅れ、なんと最初のカットを撮り始めたのは予定時刻の5時間後。その間も4人はいろんなことをやってました! 詳しくはPRIVATE PHOTOのページを参照してね。もちろん、メンバー間でのデビルスティックの上達率はかなりのものだった。

 そして撮影開始。いちばん最初に監督のところに来たのはISSA。4人が集まったところでさっそく説明。
 取材班が聞き耳をたてると、どうやら最初は部分的な撮影で、かなりスローで踊るとのこと。いつもスピード感にあふれるダンスしか見ていなかったので、これはラッキー。早々とカメラをスタンバイしたのでした!

 まずはリハーサル。最初は下を向いている彼ら。しかし、音が始まった途端にぱっと表情が変わった。びっくりするくらいにとびきりの笑顔を見せるISSA。歌詞のイメージにあわせた振りにちょっとはにかんだYUKINARI。照りつけるライトがまぶしいらしく、目を細めるSHINOBU。すごいシャープな動きのKEN。
 みんな、手や足がぶつからないように間合いを図ったりしながらも、ダンスは実にダイナミック。「ちょい右でて」「もうすこしそっち」など、彼らは曲が止まるごとにお互いのポジションを確認しあってた。でも全体的には問題ないらしくそのまま本番へ。でもその前にブレイク・タイム!
 すると、おや? なにやらばらばらと急いでスタジオの中央部分から撤退している…(「…かなり暑い!」と、声に出さず口を動かすYUKINARI)。床から強力なライトを当てているために、舞台がかなり暑いらしい。
 だから、OKがでると4人はうれしそうに笑いだす。しかし、すぐライトのそばから離れてしまうのでカメラは彼らを追いかけるのに必死! 前回の「ごきげんだぜっ!」といい、今回といい、彼らの行くところには常に暑さがつきまとうのだった!?

そして、ディナータイムでひと休み。しかし、その後に撮影再開のはずが照明のセッティングがなかなかうまくいかなかったらしく、実際に始まったのはなんと日付変更目前の時間!
 でも待ちくたびれたといった気配さえ見せず、SHINOBUは「さ、やるよー!」とひと言。まだまだ元気元気。若いねえ。
 セットは先ほどとほとんど変わっていないようだが、今度は壁になにやらユラユラと水面が映し出されている。どうやら彼らの頭上20メートルのところに水槽があって、そこにライトを反射させているらしいのだ。
 その水面がISSAの顔やYUKINARIの腕に写ると、夏っぽい、さわやかな雰囲気がスタジオ中に広がる。今度は曲の頭からの撮影。思いっきり手足を伸ばして踊る姿はやっぱりすごい。迫力があります!
 そうかと思うと両手をひらひらさせた振りがあったりとコミカルな一面も。その時だ!「パン! パン!」 SHINOBUの後ろでものすごい大きな爆発音が立て続けに起こった。火花が飛び散ったのか?
 まさか機材のショート? いや、演出の火薬が破裂する音だった。爆竹なんかより音もスパークも格段に大きいし、おまけに火の粉が上から降ってくるから、ちょっと恐いぞーこれー!

 リハーサルを終えて火薬を詰め直し、さあ本番。前にはクレーンのカメラ、後ろには花火と火花の洪水。撮影が始まってみると、予想できないところから爆発音や火花が。4人の眉間にシワが寄ってる。見ているこっちが恐いんだから、踊っている彼らはさぞかし恐かったにちがいない。
 後ろを振り返り、火花が目の前に落ちているのを見て、凍りついた表情になったメンバーもいたほど。
 また、恐怖感をぬぐいさろうとしているのか、やたらと笑顔を振りまくメンバーも。しかし、監督の見ているモニターに寄ってみると、これが映像としてはめちゃくちゃカッコイイ!!
 ちょっと引き気味のカメラが彼らををとらえると、身体のあちこちに水面が映し出されたり、火花が散ったときにISSAの顔が一瞬輝いたりと、光と影のコントラストが絶妙。夏の海を連想させてなかなかにGOODだ!

 ひと通りの撮影が終わると、4人は急いでモニターに駆け寄ってきた。やっぱり、どんな絵になっているのか気になるらしい。
 撮ったばかりのテープを巻き戻して、誰も口をきかずに見入っている。どうしたの、みんな??と思っていると、「おお!?」「すっげー」 それぞれが口々に叫びだした。思ってた以上の出来映えだったらしい。
 「恐くなかった?」という取材班の問いに、「うん…少しだけ!」という答えが返ってきた。何もなくて良かった〜と胸をなでおろす取材班。さあ、このまま一気に撮影続行!っと思ったらセットチェンジによる休憩時間になっちゃいました。

 全員でのシーンの後は一人ずつの撮影。2カットを連続で撮っていくのでリズミカルな収録となった。疲れからなのか、4人はかなり弾けた、これまでのDA PUMPとはひと味違ったダンスを披露した。
 だが、この頃から眠いモードに入ったと見えて、撮影現場は少しだけ静かに。ジャケットを脱ぎ、飲み物を抱えながら座っているメンバー。居眠りしてないかな〜と顔を覗き込んでみると、いやいや他のメンバーのダンスに見入っている様子。
 そして、撮影が終わると、「もっと前出ればいいのに…」などと言ったり言われたり。眠いながらもなかなかシビアな意見が飛び交っていました。そう、DA PUMPに妥協なんて言葉はありません!。

 ここで今までのスタジオとはお別れ。撮影場所を隣のスタジオに変えるとのことで移動開始。そして、スタッフから次のシーンをもって撮影は終了とのお言葉が…。
 スタジオを移動しようと重い扉を開けると、その先に広がる空の色は…なんとすでに朝焼けモード。時計を見てみると朝の5:00ではないか! しかし彼らは外の空気を胸いっぱいに吸って逆に元気回復!ついでに撮影終了間近と聞いて気力も倍増!といった感じだった。

 最後の撮影は4種類のカキワリ(お芝居なんかで使ってる背景絵ですね)をバック(?)に、トランポリンを使ってのジャンプの瞬間を撮るというもの。
 4種類×4人で16シーンを撮影するのだが、これがなかなかタイヘン。ぽーんっと飛んでカキワリのちょうど前でポーズが決まっているうえに、表情もよくてはならないのだ。最初は勢い余って…あら? ISSAは髪の毛だけ? SHINOBUは後ろ向き?、YUKINARIは足だけ〜? KENはどこいっちゃったのー?なんてことが続出。なかなか1回でOKは出ませんでした。
 でもそこはDA PUMP! 慣れるのは早い。両手を広げてすごい顔して飛んで見たり、まるで体操選手のようにムーンサルト(もどき)を披露したりと、せっかくの状況を楽しまないテはないといった様子。
 中には楽しみすぎて頭からトランポリンにツッこんでしまったメンバーもいたのだが…。彼は一生懸命謝っていたけど、君の身体のほうが心配だよ!(大丈夫みたいだったけど) ところでこのカキワリ、実に巧妙に描けていたのですが、プロモ−ションビデオをご覧の方にはどんなふうに見えたかな?

 最後の一人が飛んで、「ハイ、カット! よーしお疲れさま!」 この言葉で拍手が起こって撮影は無事終了。外はもうさわやかなまでの太陽が一面を照らしてる時間になっていた。長かったけどホントお疲れさまでした。



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