| 2002年DA
PUMPファンクラブイベントが全国計6ヶ所(札幌、大阪、仙台、福岡、川崎、東京)にて行われた。イベント最終日のZepp Tokyoでのライブをレポートする。 |
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| スタートを今か今かと待ちきれない様子のファンの目に、突如「1997年 沖縄」というタイトルの映像が飛び込んでくる。待ち合わせの時間に遅れているSHINOBUを待つISSA、KEN、YUKINARI。4人揃って将来の夢について語り合う。「売れたらどうする?」「ないんじゃない?」そんな会話を交わすメンバーたち。そして「2002年 現在」と映し出されると、ステージ上に一人ずつダンスを披露しながらDA PUMPの4人が登場! |
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ステージ上に姿を現すやいなや、メドレーがスタート。『Com'on! Be My Girl!』『CORAZON』『if...』『Steppin' and Shakin'』『We can't stop the music』と立て続けに熱唱。
「What's up? 調子はどーだい?」
すでに、ヒートアップしていた会場から大きな歓声が起こる。メンバーから「あんまり最初から飛ばしすぎるともたなくなるからね〜。」とファンを気遣う言葉が飛び出すほど大きな歓声だ(写真参照)。 |
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続いて、YUKINARIが自作の曲を披露。1曲目は『GAME』。
「ファンの皆に対して唄った曲です。歌詞は恋愛についてなんだけど、恋愛の中でうれしい瞬間ってあるじゃない?それを表現した曲です。」とYUKINARI。
SHINOBU:「幸せソングですね〜」
KEN:「じゃぁ、ここにいる皆様が(サビの)ベスト・エンジェルですね!」
さらにもう1曲。タイトルは『SENSE』。今度はメンバー全員で熱唱。
「この曲を作っているときね、政治のこととか色んな問題が起こってたのね。怒りが込み上げてきて、その勢いで作った曲です。色んな事において、みんな流され気味じゃない?メディアなんかにおいてもね。自分をしっかり持って頑張ろうぜって感じで!」
クールでかっこいい曲調と温かい歌詞が会場を包む。YUKINARIの才能と情熱が感じられた曲だ。 |
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次は、SHINOBUがなんと琉球民謡『古浜節』を沖縄三線(さんしん)にて披露するとのこと。
その準備の間、話題がISSAの髪型に振られる。
KEN:「すごいねぇ。」
YUKINARI:「ハイエナ?」
キッとYUKINARIを睨むISSA。
KEN:「すいません…よく言っておきますんで。ライオンっぽいですね! 強いイメージ!!」
ISSA:「ライオン大好き! 百獣の王! ライオン目指してるね」
YUKINARI:「けど、俺思うんだけど…鳥っぽくない? しかも珍しい鳥!」
さらにISSA、YUKINARIを睨む。(すいませんすいませんとKEN平謝り(笑))
KEN:「鳥は鳥でもコンドルとかっぽいですよ。かっこいい系の!(ナイスフォロー)」
会場は3人のトークで笑いの渦に。
(写真:SHINOBUの演奏に使用する台に走り乗ってYUKINARIに襲いかかる?KEN)
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ようやくSHINOBUの準備が完了。
ステージ真ん中に用意された赤い座布団に正座するSHINOBU、
「皆さん『古浜節』って知ってます?えっと「ちゅらさん」って見てました?その中で堺正章さんがタクシーの運転サボってよく歌っていた曲なんですけど。(「あ〜」と会場から声が上がる)実はこの三線、島にいるときは全然弾いてなかったんですよ。あまりに近くにありすぎて…。故郷を離れて改めて三線の音を聞いて、島のことを思い出して…。それで、練習しようと思いました」
たどたどしい指使いながらも、汗をかきながら一生懸命に演奏するSHINOBUの姿が印象的だ。
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続いては、これもDA PUMP初の試み、アコースティック・ライブだ。
SHINOBUが三線をギターに持ち替え、4人が椅子に腰をかける。
1曲目はExtreme『More Than Word』。2曲目Eric Clapton『Change the World』。SHINOBUのアコギの音色とISSAのヴォーカル、さらにKENとYUKINARIのハモリが加わり、深みある音を奏でる4人。我を忘れてじっと聴き入る会場は、まるで水を打ったような静けさに包まれる。
3曲目はKENのヴォーカルでTHE BOOM『中央線』。最初のイントロがなかなか弾き出せないSHINOBU。KENは「水を飲んだ方がいいよ」とSHINOBUにペットボトルを手渡す優しさと気配りと見せる。4曲目はなんと『if...(arranged by DA PUMP)』。会場に来ていたプロデューサーの富樫明夫氏も驚いていたようだ。そして5曲目…、メンバー同士で「次何やる?」と相談しているところ、
SHINOBU:「実はですね、今日お客さんが入ってきてるときもずっと練習していた人がいるんですよ。ISSA!」
ISSAとSHINOBUが席を交換する。アコギを手にするISSA、照れながら「これねぇ、全然イけてないからそのつもりで聴いて下さい(笑)」
曲は、Mr.Childrenの『Everything(It's you)』。ISSAが歌い出すとイントロでは?顔だった会場から「おぉ!」と驚きに似た歓声が上がった。ギターでつまずくと歌もそれに合わせて…(なぜか会場の笑いを誘う!?) そのパフォーマンスに会場は大いに沸いた。ラストはギターにYUKINARIを迎えISSAのヴォーカルで、Ben E. King『Stand by Me』。しかし、途中からISSA「わしが〜知らない〜」と曲に合わせてYUKINARIにヴォーカルをバトンタッチしようとするが、KENとSHINOBUも加わり、YUKINARIを題材にした替え歌になってしまった! |
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ライブで盛り上がった会場の熱気をさらに上昇させるかのようにプレゼントのコーナーとなる。
抽選でサイン付ポスターを30名様にプレゼントだ。 |
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衣装替え時のMCでは、ISSAのお母さんの話に!
ISSA:(照れながら)「今日来てるんだけどね…」
KENにあおられてファンの皆さんに向かって手を振るISSAのお母さん。会場からどよめきと歓声が起こる。 |
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そして、再びプレゼント抽選会。「バックステージ・ツアー」4名様だ! ライブ終了後の舞台裏にご招待というもの。彼らに直接会えるチャンスということもあって、会場内の興奮も最高潮に!
しかも、なんとこの日はFCイベント最終日ということで、バックステージ・ツアー抽選会用に用意されたYUKINARIとSHINOBUの特大写真パネルもプレゼントすることに! しかも、その場でパネルにサインを入れるYUKINARIとSHINOBU。大盤振る舞いの大サービスっぷりだ。 |
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再びライブスタート。 アルバム『the NEXT EXIT』から『Break! Go!』『Do The Bad Thing』『Forever This Time』『Loose Life (not so bad)』。
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| YUKINARI: |
来年もこうやって集まれたらうれしいなと思います。そのときまで皆、自分一人一人のやりたいことを頑張って下さい。また来年会いましょう! |
| SHINOBU: |
このイベントも今日でラストなんですけど、これをやるにあたって、僕たち皆で夜ホテルに集まって合わせたりしてたんですよ。皆で作った的な「楽しめるステージ」になったと思います。(ファンの)皆も楽しんでくれたかな?(会場から歓声)ありがとうございます。今度やるときも皆さん、この笑顔で僕たちに会いに来て下さい。 |
| KEN: |
来てくれて、本当にありがとうございます。心から感謝致します。皆さんに助けられてるってリアルに感じてます。それとですね「ワッターヌウムイ」っていうのは沖縄の方言で『俺たちの思い』っていう意味なんです。このファンクラブイベントを「ワッターヌウムイ」としてやったのは何故かというと、構成から何から全部俺たちが考えてやっているショーなんで嘘はないショーなんです。それに、俺たちがこうやってやって(ステージで踊って)いる時「おー、こんなに仲間がいるぜ」って思えるんですよ。だから、また来てくれると約束してくれるかな?(会場から歓声) |
| ISSA: |
来てくれて本当にありがとうございます。本当にいい仕事をさせて頂いてるなと思っています。何故かと言うと、好きなことの延長線上で僕らはこういうところに立てて、色んな人に出会えて、色んなものを得られるわけで…。今回のアルバムでもそうだったんだけど、そういった中から生まれてくる作品があったりとかして…。だからこういう場所でまたそういうものを吸収して次につなげることが出来るんです。KEN君も言ったように来年もまたこの地に戻って来たいと思いますので、よろしくお願いします。 |
ラストの曲『One Love WATTER NU UMUI』。 |
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メンバーがステージから下がると、そしてステージ上のスクリーンには海をバックにした現在のDA PUMPの映像が流れ始める(写真参照)。
映像が終了した瞬間、再び『One Love WATTER NU UMUI』の曲とともにファンの前に4人が姿を現した。度肝を抜かれた会場から大きな歓声が上がる。
さらに、熱気冷めやらぬ会場からのアンコールに応えてアカペラで『Stay Together』『All My Love To You』『From Summer Time』を熱唱するメンバーたち。(写真参照) |
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彼らの音楽に対する熱い思いとファンへの感謝の気持ちが十二分に感じられるイベントだった。二度と見ることが出来ない場面 、聴くことが出来ない歌が多数用意されていて、ファンの胸にはその多くのシーンが焼き付いたことだろう。次回のファンクラブ・イベントが、今から心待ちでならない。
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