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<10/15東京芸術劇場、
10/17サントリーホール、10/23大阪>
ドビュッシー:交響詩《海》
ラヴェル:ボレロ
ストラヴィンスキー:春の祭典
クラウス・マケラ指揮 パリ管弦楽団「ラヴェル:ボレロ」
クラウス・マケラ指揮 パリ管弦楽団「ドビュッシー:交響詩《海》」
公演日 (2022年) |
会場 | 開場時間 | 開演時間 | プログラム | 金額(全席指定・税込) | 発売日 | 問い合わせ先 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10月15日 (土) |
【東京】東京芸術劇場コンサートホール | 15:15 | 16:00 | A | S席32,000円 A席28,000円 B席24,000円 C席19,000円 D席15,000円 |
8/7(日) | チケットスペース 03-3234-9999 ★10/15公演は料金と開演(開場)時間が 当初の予定より変更となりました。 |
10月17日 (月) |
【東京】サントリーホール | 18:15 | 19:00 | A | S席32,000円 A席28,000円 B席24,000円 C席19,000円 D席15,000円 |
8/7(日) | チケットスペース 03-3234-9999 ★10/17公演は料金が当初の予定より 変更となりました。 |
10月18日 (火) |
【東京】サントリーホール | 18:15 | 19:00 | B | S席32,000円 A席28,000円 B席24,000円 C席19,000円 D席15,000円 |
8/7(日) | チケットスペース 03-3234-9999 ★10/18公演は料金が当初の予定より 変更となりました。 |
10月20日 (木) |
【名古屋】愛知県芸術劇場 コンサートホール | 18:00 | 18:45 | B | S席28,000円 A席23,000円 B席18,000円 C席13,000円 D席8,000円 U25 3,000円 |
8/7(日) | 東海テレビチケットセンター 052-951-9104 |
10月21日 (金) |
【岡山】岡山シンフォニーホール | 18:00 | 19:00 | B | S席28,000円 A席23,000円 B席18,000円 C席13,000円 |
8/5(金) | 岡山県音楽文化協会 086-224-6066 ★10/21公演は料金が当初の予定より 変更となりました。 |
10月23日 (日) |
【大阪】フェスティバルホール | 13:00 | 14:00 | A | S席26,000円 A席23,000円 B席19,000円 C席16,000円 D席13,000円 BOX席 29,000円 |
8/7(日) | ABCチケットインフォメーション 06-6453-6000 |
※未就学児のご入場はお断りいたします。
※止むを得ない事情により曲目・曲順等が変更になる場合がございます。
<10/15東京芸術劇場、
10/17サントリーホール、10/23大阪>
ドビュッシー:交響詩《海》
ラヴェル:ボレロ
ストラヴィンスキー:春の祭典
<10/18サントリーホール、
10/20名古屋、10/21岡山>
ドビュッシー:交響詩《海》
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
(ピアノ:アリス=紗良・オット)
ストラヴィンスキー:火の鳥(全曲)
1996年フィンランド生まれ。 12歳からシベリウス・アカデミーにてチェロと指揮を学ぶ。若くしてスウェーデン放送交響楽団の首席客指揮者に就任したほか、これまでにフィンランド放送響、ヘルシンキ・フィル、ライプツィヒ放送響など、欧米の一流オーケストラと共演し、いずれも高い評価を得て「数十年に一度の天才指揮者の登場」とも評される大成功を収める。2020年、24歳の若さでノルウェーのオスロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任、北欧を代表するオーケストラが24歳の指揮者をシェフに選んだことはクラシック界で大きな話題を集めたが、そのポストに加え、翌2021年のシーズンからは、数多くの名指揮者の薫陶を受けた名門パリ管弦楽団の音楽監督にも就任。さらに、2027年のシーズンからオランダの名門ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者への就任が発表されている。指揮者としてはほぼ前例がない若干20代前半での一流オーケストラからの高評価と重要ポストのオファーに世界中の音楽ファンから驚嘆と賞賛の声があがっている。
1967年、名門パリ音楽院管弦楽団(1828年創設の発展的解消で誕生したフランスが世界に誇るオーケストラ。初代音楽監督にシャルル・ミュンシュが就任したものの急逝、その後、ヘルベルト・フォン・カラヤン、ゲオルク・ショルティ、ダニエル・バレンボイム、セミヨン・ビュシュコフ、クリストフ・フォン・ドホナーニ、クリストフ・エッシェンバッハ、パーヴォ・ヤルヴィ、ダニエル・ハーディングと名だたる世界的な名指揮者が音楽監督の座に付き数多くの名演、名盤を残している。2021/22年のシーズンからは第10代の音楽監督として若干25歳のフィンランド人指揮者クラウス・マケラが就任。名門オーケストラと新進気鋭の指揮者の圧倒的な演奏には、パリの聴衆はもとよりネット配信を通じて多くの世界中クラシック・ファンからの最上級の賞賛を獲得し、今、世界でもっとも注目を集める指揮者とオーケストラのひとつとなっている。
クラシック音楽界で最もクリエイティブなアーティストのひとりとして世界中で高い人気を誇る。これまでに、P.ヤルヴィ、パッパーノ、ノセダ、テミルカーノフ、アシュケナージ、オラモ、ヴァンスカ、チョン・ミョン、ドゥダメル等、世界の名指揮者と共演し、ベルリン・フィル、シカゴ響、ロサンゼルス・フィル、ロンドン響といった世界の一流オーケストラとの共演も数多い。また、アルバムも積極的にリリースしており、これまでにリリースしたアルバムの総ストリーミング数は1億5千万回を超えている。ドイツ・グラモフォンからの 10枚目のアルバムとなる意欲的な最新アルバム『エコーズ・オブ・ライフ』と同名のツアーは大きな 話題を集めている。
クラウス・マケラは魔法をかける。 ――パリ管弦楽団との日本ツアー初日を聴いて
クラウス・マケラとパリ管弦楽団の日本ツアーが始まった。早速、東京芸術劇場での初日を聴いてきた。ドビュッシーの《海》、ラヴェルの《ボレロ》、そしてストラヴィンスキーの《春の祭典》。20世紀のパリを沸騰させた稀代の名曲を、彼らはどう現在に映し出すのか。
クラウス・マケラは魔法をかける。オーケストラが嬉々としてクリアに鳴り響く。音の鳴りが尋常ではない。あらゆる音がひらかれている。輝かしく精彩を放ち、すみずみまで細胞が目覚めるように、生き生きと湧き立ってくる。酵素が効いたみたいに。
誇り高きパリ管の自由な面々が、マケラとの音楽づくりを生き生きと楽しみ、一心に音を出している。なんとも心地よさそうだ。マケラが抽き出す息づかいが、終始伸びやかで自然だからだろう。しなやかに明敏な指揮で、細かな工夫も克明に凝らすが、決して全体の呼吸を傷つけることなく、全曲を通じての大きな流れをエレガントに保っていく。
だから、オーケストラの最上の音が優美に出てくる。適切な緊張を湛え、しかし余計な負荷はないから、あらゆる響きが汚れたり濁ったりせず、流麗に息づく。自分たちが美しい時間を創り出している、という誇りがオーケストラの面々に自ずと充ち満ちている。
高精度のレンズで率直に作品をみるように、マケラは明瞭な像を鋭敏に描き出す。明けていく《海》から光彩と歓喜に溢れ、明快な響きが満ちてくる。
とくに《ボレロ》が精妙で、胸のすく快演だった。管の名手のソロも優美でそれぞれに巧いだけでなく、素晴らしい節度をもって全体に奉仕するのが絶妙だ。弦の響きも輝かしく満ちて、ピチカートでリズムを刻むときも音を出す喜びに弾けている。《春の祭典》は鮮烈な生命を敏捷に躍動させ、光の舞踊と化す。しかし、それはまだ若く眩い焔なのである。
いま26歳のスターは、名門の新たな希望だ。初共演が2019年で、音楽監督として2年目のシーズンをこの9月で幕開けしたばかり。今回の日本公演は言ってみれば、待ち焦がれたハネムーンのようなものだろう。
つき合いはじめの季節だからこそのわくわくやドキドキ、新鮮な期待や予感がまざまざと伝わってきた。相思相愛の関係はいつだって熱く旬なのかもしれないが、特別ないまは、やはりいましかない。いま生で体験するほかない。
日本を旅してコンサートを重ねるさなかにも、彼らの蜜月はみるみる幸福度を高めていくだろう。そして、クラウス・マケラが魔法をかけるのは奏者だけではなく、その場に立ち会う聴き手のまっさらな心すべてなのである。
音楽評論家 青澤隆明
清新な音像と漲る活力……注目すべき海外一流オーケストラの公演が続く
本文はこちら
音楽評論家 柴田克彦
クラウス・マケラは指揮者に求められる全てを兼ね備えた、最高のアーティストです!! 彼の指揮で演奏をすると「何か夢でも見ているのかな?」と思うほど、奇跡的な瞬間が何度も起こります。正真正銘のスーパースターです。
東京都交響楽団 ソロ・コンサートマスター 矢部達哉
鮮烈な楽の音を体感したい。ならばクラウス・マケラだ。管弦の妖しい音彩に抱かれたい。ならばパリ管弦楽団だ。ステージにも客席にも幸せをもたらすタクトの貴公子マケラ。クラシックシーンの近未来は彼とともにある。世界が喝采。マケラとパリ管、開演が近い。
音楽評論家 奥田佳道
類い稀な統率力、スコアの深い読みに基づく高密度の音楽作り。マケラの実力はまさに超弩級、20代半ばでパリ管音楽監督に抜擢されたのはその証だ。彼の率いる新生パリ管が今秋最大の聴きものとなることは間違いない。
音楽評論家 寺西基之
「春の祭典」と「火の鳥」ではポテンシャル全開のパリ管とマケラが真剣勝負を繰り広げ、ラヴェルの「ボレロ」も通り一遍のショーピースという次元を超えて鳴り響く。語り草となること必至のステージが待っている!
音楽評論家 木幡一誠 (月刊「ぶらあぼ」2022年8月号より)
マケラはストラヴィンスキーの幻想的なスコアを完璧に把握していた。細部にまで気を配った演奏でありながら、力強く脈打つような勢いのある演奏だった。
シカゴ・クラシカル・レヴュー 2022年4月
ドビュッシー《海》のこれほど明瞭で雰囲気のある名演はそうそう聴けるものではない。ひとつひとつの音を新鮮に想像することに喜びを感じる、本当に特別な指揮者がここにいた。
ザ・タイムズ 2021年11月