つんくプロデュースによる新曲『女神の舞』のプロモーションビデオ撮影が、8月6日に行われました。この新曲も、前回に引き続きCX系『ナースのお仕事3』の主題歌に採用されています。

このプロモーションビデオでは、時空を越えて存在する女神役をありさちゃんが演じます。ストーリーは、森に囲まれた不思議な湖から女神が目覚めます。すると、湖が古代神殿へと変化。その神殿にはいくつかの扉があり、その扉に吸い込まれる女神。その女神に仕える不思議な妖精役のドラッグクイーンが道先案内人として登場。女神は扉を越え、時空を越えた異次元の世界に迷い込むという内容です。

今回は画像合成を多用するため、スタジオのバックは青一色。出来上がってみないと、いったいどんな映像になるのか見当も付かないといった感じです。

女神役というだけあって、凄く豪華な衣装にビックリ! まず最初の衣装は、ありさちゃんの足の長さを強調するかのような黒いシースルーのフレアーパンツ。彼女の動きに合わせてフレアーが広がり、理想的ともいえるスタイルをさらにハッキリと見せてくれます。実はこのパンツ、ありさちゃんのサイズに合わせて作った世界に一つしかない代物なのです。

まずは、4人のダンサーと一緒にダンスシーンから撮影はスタートです。自ら立ち位置などを入念にチャックしながらリハーサルを何回も繰り返すところなど、プロ意識を感じます。今回の曲は、歌詞の内容もそうなんですが、ダンスの振り付けにも男性を挑発するかのようなセクシーな仕草が組み込まれており、妖艶な雰囲気を醸し出しています。と思うと、コミカルな振り付けに切り替わったりと、めまぐるしくダンスの振り付けのイメージが変わります。そんな複雑な振り付けを彼女はなんと3日間でマスターしまったそうです。ドラマの撮影で超多忙なスケジュールの中、短期間で歌だけでなく振り付けまで覚えなくてはならないわけで、その集中力には驚かされます。

さらに、次々と豪華な衣装に着替えてダンスシーンの撮影は続きます。いったい何回踊ったのか数え切れないほどです。そんな超ハードな撮影をこなすありさちゃんを癒してくれるのが、愛犬のバブちゃん。この日もありさちゃんと一緒にスタジオ入り。スタジオの傍らで、ご主人の様子を見守っています。わずかな撮影の合間を見つけると、ありさちゃんにダッシュですり寄って足下にまとわりつき、ありさちゃんの楽屋に入りそびれてしまうと、ドアをカリカリと引っ掻いて入れて欲しいとねだったりと、その仕草が本当に可愛らしいんです。ありさちゃんもお気に入りのようで、いつも連れて歩いているのもわかります。

ありさちゃんのシーンが一段落し、妖精役のドラッグクイーンの撮影が行われました。2人のドラッグクイーンが扉の前に立ち、手招きをしながら妖しいオーラを全身から発しています。その様子を見ていた監督は「もっと、カメラに向かっていく感じで手を動かしてみて」とか、「もっと淫らな感じでいやらしそうに」と、なんだかとっても楽しそうです。ドラッグクイーンの2人も、監督の指示を瞬時に理解し、イメージ通りのアクションをこなしていきます。なかなかの演技力に周囲のスタッフも感心していました。

ここで再びありさちゃんの登場です。今度は、黒い羽に覆われたノースリーブのドレスに、髪にはティアラを飾り、なお一層ゴージャスなファッションで周囲を圧倒しています。それもそのはず、この黒いドレスの値段は、なんと100万円もするんです! ありさちゃんが踊るたびに、ドレスから羽が抜けゆっくりと舞い落ちていきます。それを見ていたスタイリストさんが一言。「ああ、また落ちた。この羽一枚いくらするのかしら? ちゃんと拾って持って帰らないと…」と、かなり焦っている様子。

そしてようやく最後のシーンの撮影に。今度は、色鮮やかなスリップドレスに、胸元には豪華なネックレス、ヘアースタイルもストレートからウェーブヘアーへとチェンジ。スタイルバツグンのありさちゃんがいっそうゴージャスな衣装を身にまとって登場したとたん、スタジオ内のスタッフの視線は釘付けになりました。

そして、ステージ中央に用意された回転台の上に乗り撮影が開始。監督さんから「自由にポーズを決めて」と任せられても、ありさちゃんは顔色一つ変えず、サクサクと自分が最も映えるポーズをとって行きます。さすがはモデル経験者、そのボージングには一部の隙もありません。監督のダメ出しもなく、次々とビューティーシーンを撮影していきます。トントンと撮影は終了。これで、ありさちゃんが登場する全てのシーンの撮影は無事終了。愛犬のバブちゃんと一緒に現場を後に、次の仕事に向かいました。

そのころスタジオでは、合成用のミニチュアセットの撮影の準備が始まっています。森に囲まれた湖や古代の神殿、ピラミッドの一室、近未来的ディスコなど、それぞれ1メートル四方の枠の中に収められたミニチュアセットが用意されています。どのセットも、細部まで作り込まれており、非常によく出来ています。カメラを通してみると、まるで本物と見間違えてしまうほど。

このミニチュアと先ほど撮影したありさちゃんの映像がピッタリ合うように、カメラ位置や照明を細かく調整しながら撮影が始まりました。ありさちゃんの映像とシンクロさせながら、1カット1カット撮影していくため、この作業は朝方までかかったのでした。

この撮影の監督さん(上村右近氏:ありさちゃん以外にも数多くのアーティストのプロモーションビデオを手がけていらっしゃる有名な方です)は面 白い方で、撮影の合間に近くにあった藤原紀香の原寸大の立て看板を見つけてきて、カメラの前に置いて撮影のジャマをしたりと、オチャメな行動をとってはスタッフ達を笑わせたりと、現場は笑いの絶えない和やかな雰囲気のまま撮影は終了しました。

完成したプロモーションビデオは、ありさちゃんの映像に、バックのミニチュアが違和感なく合成され、まるで実際に組まれたセットで踊っているかのようです。ありさちゃんのファッションとセットが一体となり、華麗かつ神秘的な作品に仕上がっています。ぜひともa-baseのマルチビジョンモニタの大迫力画面で楽しんもらいたいものです。