ケニー・オルテガ (Kenny Ortega) 「ディセンダント2」 エグゼクティブ・プロデューサー、監督、振付師
13歳の時に、俳優としてのキャリアをスタート。演劇やミュージカルに出演したのちに、1980年代に、A&Mのレコーディング・アーティストであるザ・チューブズ(The Tubes)の振付が、歌手シェールの目にとまり、シェールからテレビの特集番組の振付を依頼される。その後まもなく、バーブラ・ストライサンドやマドンナ、マイケル・ジャクソン、グロリア・エステファン、エルトン・ジョン、ベット・ミドラー、ザ・ポインターシスターズといった、業界でも屈指の大スターたちのあいだで引っ張りだこの人気振付師となる。舞台の振付から映画の振付に仕事の幅を広げ、映画『ザナドゥ』で振付を担当。
かのジーン・ケリーは、オルテガの指導者となり、その後、『ダーティ・ダンシング』、『フェリスはある朝突然に』、『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』、『セント・エルモス・ファイアー』などの、大ヒット映画で振付を担当した。テレビ界では、「ギルモア・ガールズ」の複数のエピソードを監督したほか、「アリー my Love」、「シカゴ・ホープ」、「Grounded for Life」の監督を務めました。「Grounded for Life」によってエミー賞にノミネートされた。
彼の名を世間に広めたのが、構想と制作を担当したマイケル・ジャクソンの「デンジャラス」ワールド・ツアー(1992~1993)と「ヒストリー」ワールド・ツアー(1996~1997)。2009年にも「THIS IS IT 」ワールド・ツアーでジャクソンと仕事をすることになるが、ジャクソンの急逝によりツアーは中止。その後、ツアーのリハーサル映像を使ったコンサート映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』を監督している。
映像作品以外でもその活躍の場を広げ、2002年にソルトレークシティーオリンピックの開会式と閉会式の監督と振付を担当し、エミー賞をこれまで2回受賞しています。また、2004年の全米振付賞(American Choreography Awards)において功労賞[the career achievement honor]を受賞。さらに、ディズニー・チャンネルの「ハイスクール・ミュージカル」でのきわめて優れた振付により、全米監督協会賞も受けています。加えて、ラテンアメリカ系住民をメディアで肯定的に描くことを顕彰している基金Imagen Foundationから、オルテガの仕事全体に対して創造功労賞(Creative Achievement Award)が贈られています。 近年では、ディズニー・チャンネルの大ヒット映画「ハイスクール・ミュージカル」フランチャイズで監督と振付を務め、シリーズ合計3作を生み出し、その後、「ディセンダント」の監督を務めています。
カリフォルニア州出身。現在、ロサンゼルス在住。