スペシャル

2012/02/06
スペシャル対談 第四回 「菊谷知樹さん」

T-Pistonz+KMCからトン・ニーノ、KMC、ヒロシ・ドットが もう一人のT-Pistonz+KMCメンバーと言っても過言ではない、菊谷知樹さん(以下菊谷)にお話を伺っていきます。


トン・ニーノ今回はですね、T-Pistonz+KMCの音楽にかかせない人でギタリストでアレンジャーの菊谷知樹さんにお話を伺っていきたいなと思います。

新曲とか、アルバムとかたくさん伺いたい事があるんですけども、まずは、

去年T-Pistonz+KMC初のクリスマスライブにゲストとして出演して頂きありがとうございました!

どうでしたかライブ??



菊谷  楽しかったですよーヒロシ君のベースが最高で、習いたいなって(笑)  
 

K M C僕も、まだまだ練習中のカホーンで参加してみたり、たいせいさんや僕達の事務所の社長にまで参加してもらって、色んな方に協力頂いて大成功出来たライブでしたね。



トン・ニーノ菊谷さんは普段わりと無口な方なんですが、ステージに上がって演奏を聞いた時にブワーッと魂をシャウトしてるように聞こえたんですよね。ギターで魂を出してると言いますか。普段から100%の力で歌ってますけど、あの時は{菊谷}さんから背中を叩かれているような気がしていつも以上に気合いが入りましたね。




K M C僕はギターとか全然弾けないんですけど、一緒にステージに立ってみると凄い憧れますよね。最近ちょっと始めてみたんで、菊谷さん教えて貰っても良いですか?


菊谷はは、良いよ(笑) 
 


ヒロシ・ドット菊谷さんにギター教室開いてもらったら、僕らみんな通いますよね。


菊谷ギター教室の前にうちの母親のピアノ教室を卒業してからだな(笑) 
 

ヒロシ・ドットこれからも菊谷さんと同じステージに立たせて貰えるように、僕ももっと頑張りますんで。
僕がライブリハの時に間違えたりするとチラッと菊谷さんが僕の方を見るのが申し訳なくて。


菊谷 それはヒロシ君の方見るよね(笑)
 

ヒロシ・ドット僕も目を合わせないようにしたりして、たいせいさんとも社長とも目を合わせないようにやるしかないと(笑)


全員:(爆笑)


ヒロシ・ドットでも、ちゃんとライブの時は社長とも目が合いましたし、それこそ菊谷さんとも目をあわせてね、みんなと凄く楽しく出来ましたよ♪


菊谷ヒロシ君のベースにはね。なにも言う事ないですから。 
 



ヒロシ・ドット勘弁して下さいよ(汗)話が一周して戻ってますよ。


K M C逆に、菊谷さんから見てT-Pistonz+KMCと一緒にライブをされた時の印象や、客観的に見た感想ってありますか??


菊谷案の定声がでかくて耳がおかしくなるかと思いました(笑)ピキーってきました。 
 

トン・ニーノすみません。あの時はリハよりも大きな声が出ましたね。




菊谷けど良かったですよ。オーラを感じました。お客さんの皆さんも本当にあったかくて優しくてね。どうしてこんなに優しく出来るのかと思うくらい。愛してくれてるんでしょうね。 
 

トン・ニーノ本当にありがたいですね。


菊谷ファンのみんな凄い元気良いよね。ストレスを発散しに来てるというよりも、音楽を一緒に楽しもうとしてる感じが良いよね。凄い演奏のしがいもあったし。 
 



トン・ニーノT-Pistonz+KMCの音楽と踊りを好きになってくれてるというか、ただ見に来てくれてるだけじゃなくて、一緒に口ずさんでサウンドとダンスを楽しんでくれてるから嬉しいんですよ。




K M Cさて、ライブの感想も聞きつつなんですが、僕らの作家名と言われる「TPK」ですが、これまでは、山崎徹・山崎弘・KMCだったんですが、それだと長いので「TPK」と作家名を変更した。実際、僕らTPKからデモ楽曲が送られて来た時は、どんな印象を持っているのかなと思いまして。



ヒロシ・ドット僕らも3人で菊谷さんの反応を想像して送ってるしね


菊谷逆にどういう反応を想像してるの? 
 

トン・ニーノもう僕らはドキドキしてるんですよ。毎回想像がつかないので、3人で手を合わせながらメールの送信ボタン押してみたりとかして(笑)





菊谷 やっぱりメールの受信音が聞こえると「うわっ!キタッ!」と思って半分ドキドキしながら…。TPKの曲は良い意味で得体がしれないじゃないですか(笑)いっぱいの可能性がある曲だから、どの方向性に持っていこうかな、責任あるなと思って。
 


トン・ニーノこういう風にアレンジしようとか、一発聞いた瞬間にでてきたるするんでか?


菊谷そんな事もないですよ、T-Pistonz+KMCとしてのジャンルの方向性は決まってるじゃない。それに従ってじゃあどういう風に持っていこうかなと。だいたいの曲って、貰った時にその人のルーツとかがメロディラインからにおうんだけど、みんなの曲はトンニーノの家の、寒いキッチンで3人が汗かきながら作りだしてるんだろうなって感じるよ。(笑)決して流れ作業にならないで産み出してるって感じ。だからこそ、その苦労して出来た楽曲をちゃんと作らないといけないなと責任感をもってやってますよ。 
 


TPK:ありがとうございます!



K M Cさてさて何故か僕がしきっていますが(笑)次は、新曲の『おはよう!シャイニング・デイ』についてお聞きしていこうかなと思います。じゃあまずは何を聞こうかね?
 


トン・ニーノさっきの続きみたいになっちゃうけど、おはよう!のデモを聞いた時の第一印象はどうでしたか?



菊谷 確か最初は「おはよう!」って仮タイトルでサビのメロディだけが来たんだよね。最初どういうコンセプトで作り始めたんだっけ?
 

K M C2011年が悲しかったり暗かったりする事が多かったので、2012年には笑って過ごせるような曲になれば良いなと。




菊谷そうだったね。だからかもしれないけど、あの曲ってとびきり明るいとは言え、それだけじゃなくってすごく哀愁感もあるよね。背負ってきたものがあるというか。 
 



K M Cありがとうございます。明るさというより前向きになれると言った方が正しいんですかね。
何か編曲で苦労された事ってありますか?




菊谷 うーん、苦労って言うよりも…、Aメロってメロディ良いよね。ちょっとブルージーな感じがしてさ。あそこの部分は誰が作ったんだっけ?
 

ヒロシ・ドットあそこはトン・ニーノでしたね。あれもキッチンスタジオ(トン・ニーノ宅の台所兼スタジオ)で作ってるよね。やっぱりブルージーなのは台所で作ってるからなのかな(笑)



K M C台所ブルースっす(笑)


菊谷えっと苦労した所だよね(笑)毎回そうだけど一番苦労するのは間奏かな。やっぱりダンスを想定するよね。けど普通のダンサブルなものではないじゃない。だから少しひねらなきゃいけないでしょ。というかひねってこそTPKって感じしない?(笑) 
 


全員:(笑)


菊谷やっぱり間奏はひねるし、それまでの曲の流れとは違う所に行こうとするよね。
というか、そうしないとTPKサウンドにはならないしね。間奏は一日がかりの仕事だね。苦労というよりも、間奏にとりかかる前に時間をかけるというか。何もしないというか。。 
 



トン・ニーノそれはイメージをふくらましてるって事なんですか?




菊谷 というよりも、凄いエネルギーが必要なのよ、間奏にとりかかるのって。
違う所に持っていくという事は、違う曲を入れるという事だからさ。だからイマジネーションが大事というか。
 

トン・ニーノダンスの事まで考えてアレンジして頂いてるなんて、めっちゃ嬉しいですね!ステージのイメージが出て来てるんですか?


菊谷T-Pistonz+KMCのダンスって凄いパンキッシュじゃないですか。だから流さないように、スポットがパスパスパスっとあたるようになったらいいなと思ってるんだ。 
 



ヒロシ・ドットホント、毎回間奏を聞くたびに情景が変わってスゴイなと思ってます。




K M Cさて次にいっちゃいましょう。一方「打ち砕―くっ!」ですが、デモで聞いた時の曲の印象はいかがでしょう?




菊谷「打ち砕ーくっ!」も最初からタイトルは「打ち砕―くっ!」だったんだっけ? 
 

トン・ニーノそうですね。こっちも(仮)はついてましたけど、最初から「打ち砕―くっ!」でしたね。


菊谷そっかこれは今までになかったマイナー路線をあからさまに打ち出そうって曲でしたねーでもね、この曲はやりやすかったんですよ。確か最初から曲中の“打ち砕―くっ!の部分ってあったんだよね? 
 


トン・ニーノやっぱり「打ち砕―くっ!」の部分を強めたかったんで、デモでも色んなメロディつけてみましたね。やっぱりデモを聞いた時にこのダークのイメージが出てきたんですか?





菊谷 デモを聞いてイメージが出てくるというよりも、今回だったらマイナー路線に楽曲をはめていくんですよね。
 




TPK:はぁー、なるほど。




K M Cはい!という事で打ち砕―くっ!までお話を伺いましたが、続いてベストアルバムの事を伺ってまいりましょうか!!
 




菊谷TPistonz+KMCって、ベストアルバムを出すぐらいの人なんだ(笑)  
 


トン・ニーノありがたいですね。それだけ曲も出せてるんだなーと。




K M Cベストアルバムを出せるなんてありがたい話ですよ。それでは、このベストアルバムから思い出深い一曲を教えて下さい。




ヒロシ・ドット僕はやっぱり「マジで感謝!」ですねーこの曲からKMC君とコラボできたのもあるし、菊谷さんにアレンジしてもらったのもこの曲が初めてだったし!


トン・ニーノその前の「そばにおリーヨ」も菊谷さんだけどね!




ヒロシ・ドットハッ(汗)えーと…、そうですよね!「そばにおリーヨ」が最初なんですよね!!




全員:(笑)

K M C菊谷さんはどの曲の思い入れが深いですか?



菊谷僕は前回対談で「マジで感謝!」って言ったと思うのですが。改めてこう曲順でズラッと並べてみると「GOODキター!」なのかな。思い返してみると凄い時間をかけて作った覚えがあるなと、この場所はここで作ったとか、あそこで作ったとか、ディレクターさんと二人でこもって作ったなーとか。苦労したというよりも時間をかけて作ったなと。しかもこのファンキーな路線にいく初めてな曲かな? 
 


K M Cそうですね。「勝って泣こうゼッ!」ぐらいでリズム&ブルースの匂いを出しておいて、「GOODキター!」で思いっきりといいますか。




菊谷そうだね、「GOODキター!」はバッキバキだもんね。しかも、内容的に凄くやってやったぜ!!みたいな気持ちもあった気がするんですね。 
 

トン・ニーノこの曲は、僕らがデモをあげるまでも凄い時間がかかって、結局2つの曲をドッキングさせてみたらもの凄くしっくりきまして。歌詞の中でも良い関係とか出てくるじゃないですか、やっぱりすごい良い関係が築けた曲かなと。



ヒロシ・ドット僕らがデモに時間をかけて、菊谷さんにもアレンジ等で凄く時間をかけて頂いた甲斐もありまして、最近ではファンの人から凄く愛される曲になってるんですよね。


K M C大人の方にも人気があるよね。


菊谷 現代の音楽の中ではかなり手の込んでる楽曲だよね。
 



ヒロシ・ドットKMC君の思い出深い楽曲ってあるの?ないか?(笑)


K M Cあるよ(笑)僕は「スーパー立ち上がリーヨ」ですよ。「マジで感謝!」と思わせておいて、実は。凄い作詞で苦労したんだよ。毎回1番と2番の歌詞を間違えるんだよねー。いつも入れ違っちゃう(笑)



トン・ニーノもともと「立ち上がリーヨ」って曲があるからねー。もともとある楽曲に、新たにRAPを足すってかなりプレッシャーかかるよね。




K M C「マジで感謝」の時もやっぱりいきなり楽曲にRAPが入るわけだから、“イナズマイレブンにRAPですか”なんて声も聞こえてきたわけですよ。でもそれを受け入れてもらえた。けどさらに、その後にイナズマイレブンの初代OPで凄く人気のある「立ち上がリーヨ」に立ち向かわなきゃいけない。正直しんどかったよね(笑)でもこの辺でやっと本当に受けて入れて貰えた気がしたかな。



ヒロシ・ドットトン・ニーノの思い入れのある曲は?


トン・ニーノ僕も「GOODキター!」ですね。あの時はイベント続きで、ガラガラ声でレコーディングに来たんですよ。スタッフの皆さんも『今日はさすがに駄目だろう』みたいになってた時に、突然自分の鼻の裏にパカーンと鍵穴が開いたんですよ!そうしたら、しゃがれ声から急に出るようになって。ホントはサビ終わりの“グッとキターーー”の所はあんなに伸ばすつもりじゃなかったんですけど、気持ちよく出たんで行ける所までやってみようってなってね。だから凄く印象深いんですよね。





K M Cこの辺からシャウターとしての素質が芽生えてきたよね(笑)


ヒロシ・ドットこの辺からシャウトを楽曲に取り入れられるようになってきたしね。





K M CGOODキター!!を作ってから、毎回、曲のどこかを伸ばしたいとか高くしたいとか、出てくるようになったよね。



菊谷 えっ?その鍵穴ってのは、今はもうないの?
 


トン・ニーノ穴はあるんですけど鍵をなくしちゃって(笑)ホント、あの瞬間は忘れられないですよ、急に鼻がスーッと通って、パカーッと開けてみたらかなり広い部屋が見えましたね。9畳ぐらいはあったかなー




全員:(笑)

K M Cさて、色々お話を伺ってきましたがそろそろ締めに参りましょうか。最後に、菊谷さんからこのスペシャル対談見て下さってる皆さんに、是非メッセージをお願いします。



菊谷いつもTPKの音楽を愛して下さってありがとうございます。僕はアレンジとしての参加とはいえ、僕の音楽の一部となっております。今後ともTPKをお願いします。 
 



K M C今回のゲストは菊谷知樹さんでした。ありがとうございました!!


最後に、2012222日に発売されるベストアルバム『T-Pistonz+KMC ストーリーヨ!はじめてのべすと』について、ファンの皆さんにメッセージです。



トン・ニーノ222日に僕達の初めてのベストアルバム「T-Pistonz+KMC ストーリーヨ!はじめてのべすと」が発売されます。「リーヨ~青春のイナズマイレブン~」から「最強で最高」まで本当に僕らのストーリーを感じられます。全曲お勧め!全曲イナズマイレブン、イナズマイレブンGOのテーマソングになってます。どの曲を聞いても素晴らしい出来なので、このアルバムを聞いて良いと思ったら「がんばりーよ!」「ゴリラビートはラッキィ7」とオリジナルアルバムも聞いてみて下さい。




K M Cベストアルバムを出せるぐらいの曲を出せている事に感動を覚えつつ、これからもベストアルバム2枚目を出せるように突っ走っていきたいなと思います。そしてこのアルバム1曲目、2曲目と僕は参加していないんですけど、僕の声が聞こえてきたら本物のTPKファンです(笑)これからもT-Pistonz+KMCを宜しくお願いします。是非買って聞いて下さい!




ヒロシ・ドットどの曲もぼくたちが、愛とベストをつくして作った曲たちです。是非人生のBGMに宜しくお願いします。



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