「展示」という言葉が、清潔に整然と作品を商品然と並べるものを指すようになってしまった今だからこそ、ささやかなお祭りのような「ちゃんとしない展示」を気軽にやりたい。そこから藤城嘘企画「散らかし」展ははじまりました。2025年には東京で「散らかしガーデンプレイス」、大阪で「散らかしヒルサイドテラス」を、2026年には再び東京で「散らかしガーデンプレイス2」を開催し、これまでに合計80名近くのアーティストが参加しています。
インターネット文化をバックグラウンドに、SNS上のコミュニケーションと現実空間の展示を往還しながら成り立つこのグループ展企画は、無名の作家と発表機会の多い作家が交わる場にもなり、「カジュアルに手元に置きたい作品」から「ゴミにも見えかねない実験作」までが入り混じる様相となります。
作品たちが集う広場のように、あまり手を入れていない庭を眺めるように。つくられたものを見て、また何かがつくりたくなる。そんな空間や体験が連鎖し、増幅していくことで、何かが「開放」される。そうしたことを皆でゆるく、楽しく確かめる場所をつくりながら、「散らかし」は広がり続けています。