Live Report
Janne Da Arc 1999 TOUR
"CHAOS MODE"
APRIL 13,1999
at
広島NAMIKI JUNCTION



 4月13日、広島NAMIKI JUNCTIONにてインディーズとしてのラストツアーJanne Da Arc 1999 TOUR "CHAOS MODE"が行われた。
 ツアー開始から3カ所目ということもあり、まだ曲順なども確定してないらしい。そのためリハーサルが若干長引き開場時間が少し遅れることとなった。すでにライヴハウスの前にはたくさんのファンが詰めかけており、並んでいるときからすごい熱気とパワーを感じる。チケットはもちろんソールドアウト。開場すると、20分もたたないうちに満員になった。
 舞台そででカーテンの陰に隠れ、yasuがこっそり会場をのぞいていた。「うお!入っとる!なんか最近、男多いなぁ」圧倒的に女の子のが多いのだが、ところどころ顔一つ飛び出て男の子が見える。「やばっ!見つかってしまう(笑)」カーテンを無理矢理ひっぱりながら隠れるが、そこから離れる気配はない。そして長い間、うれしそうに会場を見渡していた。

 会場が暗くなりSEが鳴り出すと、歓声が響きわたる。shuji、kiyo、ka-yu、you。そして、yasuが登場。
 1曲目『Strange Voice』。前奏が静かに始まり、徐々に明るくなってくる。そしてyasuが両手を広げた瞬間、歓声が一気に高まる。様子をうかがうように、冷静に演奏する彼ら。ところが2曲目『Speed』に入ると一気にステージぎりぎりまで飛び出し、はじからはじまで観客をあおり、ヘッドバンキング!!束ねてた髪をほどいて、頭を振りまくるyasuに併せて、会場が一斉に髪を振り乱してのヘドバンの嵐。そのまま『-R-TYPE 「瞳の色」』になだれこむ。観客のテンションを感じ、楽しそうに歌うyasu。ステージと客席の間にスペースが全然ないため、手を伸ばすと手が届く。ka-yu、youもそのたくさんの手の中に入ってしまうほど近づいていく。

 テンションをそのままに短いMCのあと、『Confusion』『Resistance』『Psycho Dance』『Desperate』と間髪いれずにスピード感のあるナンバーが続く。一瞬たりとも休ませないといった感じで、『Desperate』が終わる頃にはメンバーたちの衣装は汗で貼り付いていた。そして、Janne Da Arc特有の長い長いMC(笑)。yasuのパチスロ話からka-yuの原爆ドームツアーまで、ひとやすみしながらも、きっちり笑わせるMCだ。歓声が笑いとつっこみに変わる。そして「Janne Da Arcが戦争反対、LOVE&PEACEを歌った曲です」と『Legend of〜』。少し休まった体に優しく流れて不思議な感覚になる。この曲の間は、kiyoのキーボードの音色に包まれながら会場全体が心地いい静寂につつまれた。

 そして、さわやかな『Fantasia』のあとは、またもや楽しいトークの時間(笑)。その頃にはメンバー全員、汗がぼたぼた垂れてくるぐらいの状態。yasuにおいては白いシャツが透けて貼り付いて、かなり色っぽい(?)。というのも、この広島NAMIKI JUNCTIONはすごく天井が低い!つまり熱気がこもりやすい構造になっているのだ。
流れ落ちてくる汗を拭きながら楽しいトークの時間は続く。youの小ネタ話に、yasuのエロトーク炸裂。そして、体力が回復したのを見計らい『ICE』『Lady』『Labyrinth』『Jadgement 死神のkiss』とラストスパート。『Labyrinth』では、一斉にそろったka-yuコールに思わず「なんでやねん!(笑)」とつっこむyasuの姿も見られたが、会場はまさにCHAOS MODE。頭を振りまくる彼女たちに、サイドスピーカーに上って、さらにあおるyasu。はちきれんばかりの熱気がせまい会場を支配する。






 アンコールではデビューシングルとなる『RED ZONE』を披露したのだが、 曲は「いっぱいいっぱいね。僕たちがいっぱいいっぱいっていうね」というyouの説明にすかさず「ちがいますよ。いつでも俺らは全力投球ちゅうことや」とyasuの訂正が入る。そして訂正通りに全力投球で『RED ZONE』。shujiのドラムから始まる激しいリズムが内臓に響く。いかにもシングルっぽくないのが、らしいといえばらしいのだが、なぜか口ずさみたくなる曲だ(どうやら続々とカラオケ配信の予定も決まっているよう。詳しく分かり次第"今月のJanne様"でお知らせするので要チェック!)。そのままkiyoのキーボードで続く『Stare』では、「おまえらわかっとるな」とyasuが確認するまでもなく客席は一体になって、飛び跳ね、腕を振り、まさに会場が揺れていた。

 2回目のアンコールでは、yasu、ka-yuは半裸で登場し、「ズバリ7:3でしょう!」ときっちり分けられたストレートな髪で「おまえら7:3でヘドバンみたことないやろ?みせてやろう!」と『Hunting』が始まった。暑さと、熱気で、客席もステージの上のメンバーもすべてが限界のところまでいきっぱなしの激しいトランス状態。その興奮が止む前に彼らはステージを去っていった。それは、LIVEの終わりというよりは、次の動きを感じさせ、程良い欲求不満にかられるもので、これからを期待して止まなくなるような終演だった。



-SE-
1. Strange Voice
2. Speed
3. -R-TYPE 「瞳の色」
-MC-
4. Confusion
5. Resistance
6. Psycho Dance
7. Desperate
-MC-
8. ※Legend of〜
9. Fantasia
-MC-
10. ICE
11. Lady
12. Labyrinth
13. Jadgement 死神のkiss

-Encore-
1.RED ZONE
2. Stare

3. Hunting

※『Legend of〜』 ライヴでは度々演奏されるが、今までのCDには収録されていない。