マドモアゼルな野郎達リターンズ VOL.3

初のセルフプロデュースにして最高傑作が完成。
発売を目前に控えナニを思う、、、、?

遂にアルバムが完成しましたがどんな感じですか?
yasu「今回は、かなり“若返り”がテーマだったんで(笑)、あえてハードな若いアルバムを作ろうという話しで、けっこう、三十路前にしてがんばりました(笑) !!」

shujiくんが、先日“若返り”を強調してたけど?
shuji「この前ね、トラックダウンが終わって家帰って改めて聴いて、ちょっと恐ろしいなぁって思いましたね、ツアーが(笑)。」

カラダがもつかってこと?
shuji「ライブの本数的には前程(昨年の34本のライブハウスツアー)はないんで、なんとかなるかなとは思ってるんですけど、ドラムだけ聴いてたら20代前半のとき演ってたような曲っていうか、ヘタしたら高校生のときコピーしてた曲みたいな速い曲があったりして、ホント、よぉーやったな思いますよね(笑)。1日4曲ドラム録りしたりとかしましたからね。」
ka-yu「今回、はじめてのセルフプロデュースでしょ、以前のプロデューサーが言ってたことが身にしみてわかりましたね。TD(トラックダウン)が終わってね、家に帰ってからMDとかで聴くでしょ、そうすると、ココこういう風にしといたほうが良かったんちゃうかなとか思うんですよ。永遠にTDができそうな、いつまでたっても決まらない感じがすごく良くわかりましたね。」

逆に、プロデューサーがいたときはそうは思わなかった?
ka-yu「そうですね。プロデューサーが言うから大丈夫やろみたいなね。」
kiyo「ka-yuと同じ感じで、どこで良しとするかのラインを引くのが難しかったですね。フレーズにしても音色にしても、すりあわせる相手がいないというのがね。比較的エンジニアさんがいろいろ言ってくれたんで、なんとかそこで独りよがりではなく済んだとは思うんですけど。すごい責任を感じてレコーディングをしましたね。昔は責任もクソも自分がいれたいものが入ったらそれでいいと思ってたけど、建前の自分と本音の自分を両立させないといけないのがしんどかったですね。」
you「聴いてもらえばわかってもらえると思うんですけど、セルフプロデュースっぽいなぁと感じてもらえると思うんですよね。どっちかっていうとデビュー当時かインディーズのアルバムに近いという雰囲気があると思いますね。聴いてたらね、耳がついていかないんですよ、すでに。」

それはどういうこと?
you「表現の仕方は悪いかもしれないんですけど、疲れるんですよ(笑)、大丈夫なんかなっていうくらい勢いのある感じにできあがってるとは思いますけどね。」

実際、セルフプロデュースなのは『Dearly』(インディーズ1st Mini AL)のとき以来?
yasu「そうですね。」

その時と比べて、メンタル的な部分で似てる点ってありました?
yasu「メンタル的なとこでは、具体的にどうとはわかんないですけど、プリプロとかもけっこうガッツリやって、レコーディングに臨むのも、インディーズの頃の手探りの状態とはいろんな知識もあるから違うけど、感覚はあの頃に似てるっていうか、楽しみながらワイワイ言いながらできた感じがありましたよね。」

kiyoくんがいちばん活き活きしてるという話が?
kiyo「楽しくないとウソやなと思いつつやってましたけど、予想以上にしんどかったというのはありますね。」

それは、さっきkiyoくんが言ってた自己責任ということ?
kiyo「そうですね。鍵盤で出す音以外の効果音なども考えるというのは、耳をまっさらにする時間がすごい必要やったなぁってのがありますね。客観的に聴く時間っていうのが難しかったですね。どのポイントでリセットしようかって。」
ka-yu「『Dearly』のときより楽しかったですね。あの時は、何をどうしていいのかわからへんかったし、ろくにベースも弾かれへんような状態でレコーディングしたから、、、できると思ってたのに全然できへんかったからね(笑)。」

ka-yuくん的には今回は楽しくできたと?
ka-yu「楽しくできましたね。自分の考えてることとかいろいろ試しながらできて、そのパートは自分にまかしてくれてプレイできるところがあったし、それをなんとかできる知識も増えてたから楽しかったですね。」
shuji「『Dearly』のときは、他のメンバーはそれまで何回かレコーディングとかしてたんですけど、ボクは2回目でしたからね、レコーディング自体が。だから、初心者みたいなもんやったんで、辛かった想い出しかないですよ。メンバーが凄い怖かったんですよ(笑)。『闇の月をあなたに』という曲を延々ずーと叩いてた記憶しかないですね(笑)。」

特にイジメられたのは誰ですか?
shuji「、、、、、(笑)、いちばん厳しかったのはyasuじゃないですか?」
言われてますが?
yasu「かもしれないですね(笑)。自分もろくにできへんのにね、人のことばっかり言ってましたね。」
shuji「はっきり覚えてないんですけど、あの時は今以上にドラムに厳しかったような気がしますね。延々叩いてたもんな(笑)。」
yasu「技術云々もあるんですけど、止まるんですよね。途中で止まるやろ!」
shuji「そーいえばあったな!失敗したらパッと止まってたんですよ。今みたいに要領よくなかったんで(笑)。」
you「今、思うとチカラ入ってたなぁって思いますね。それに比べたらリラックスしてできたと思うんですけど。できることは全部しようって感じですよね。」

去年の11月頃にこのアルバムの話が持ち上がって、スタッフの間でもジャンヌ史上最もゆとりのあるスケジュールでアルバムの制作ができるなんて話してたのに、終わってみれば物凄いタイトなスケジュールのなかでのレコーディングで、シングルを5枚も出すことになったんですけど、その辺どうですか?
yasu「選曲にしても歌詞にしてもシングルがいちばん時間かかったりするんでね、それを5曲ってなったとき、マジかぁ?ってフツーに思ったんですけどね。でも、いちばんハードやったんですけど、その状況のなかで今までより全然気持ち的に楽だったんですよね。それが逆にいい状況かなって思えたんで。それが、1年前、2年前だったら出せたかどうか微妙ですけどね。」

ka-yuくんはこのリリースラッシュを振り返ってどう?
ka-yu「正直、たいへんでしたよね(笑)!!負担にもなりましたけど、CDがこれだけだせるっていうのはいいことだと思うんでね(笑)。」
shuji「今思うと、カツカツのスケジュールだったと思うけど、気分的には切羽詰まった感じはなかったんでね、昔程は。ka-yuが言ったみたいにCD出せることがありがたいんでね、出せる時に出しとけみたいな(笑)。」
kiyo「今年のアタマくらいは、これだけ曲があったら暫くはいいかなって思ってたんですけど、いつの間にか消化していって、結局はいつものような感じでしたけどね、時間的には。考える時間はあったんですけど、ギターが入るまではわからないんでね、どうなるか。昔は、次、音源出せるかどうかわからんし、今持ってるもん全部出しとこうって思ってたんでね、それが、今思うと若い部分だったと思うんですけど。今は、ある程度次の予定とか年間の予定がわかっているからきちっと整理して音いれることができるんですけど、それにしてもしんどいことにはかわりはないんでね。でも自分のやりたいことやってるから、苦労とは思わないですけど、ぜんぜん。なぜか、忙しかったですね。」
you「去年からプリプロやってレコーディングやって、スケジュール的にはきつかったのかもしれないけど、レコーディングしてる時間は前より短かった気がしてるんですけど、内容は充実してたんでキツいなとかはなかったですね。スパンは長かったですけど(笑)。」

実際、あまりありえないスケジュ−ルになりましたよね。3/24に『FREEDOM』を出すのと5/19から3週連続でシングルを出すことが決まって、シングルのレコーディングと並行してアルバムのレコーディングも行って、土壇場で4/7に『Kiss Me』を出すことになって、5月は映画『HIRAKARTA』の舞台挨拶で大阪に行って、シングルのプロモーションするなかアルバムのレコーディングして、イベントライブもあって、そのリハもしなきゃいけないし、、、、なんて感じでしたもんね。
yasu「よくやりましたよね(笑)。」

いちばん大変だったのは?
yasu「ボクはね、やっぱり歌詞考えるのがいちばんしんどかったですね。スケジュールがタイトとかは今までもあったんでね、ある程度覚悟してたことだったんでね。時間あるからといって、曲とか歌詞とかできるもんじゃないじゃないですか。それがヤバいなって。唄のせいでレコーディングが伸びたらどうしようみたいな。」

歌詞というと、kiyoくんとshujiくんも書いてますが?
kiyo「異常に時間かかってしまいましたね。ホンマに改めて文章弱い人間やなと思いましたね。」

あんなに会報はおもしろいのに?
kiyo「あれは馬鹿な部分なんで(笑)。」

どこが苦労しました?
kiyo「何がいちばん腹が立って悲しかったかって、毎回言われることが同じなんですよね、歌詞書く時に。」

yasuくんに?
kiyo「yasuとかディレクションしてもらう人とかに。あぁ、学習してへんのかなぁとか思って。悲しかったですね、自分が。」

先生方から手厳しい意見が?
kiyo「厳しいっていうわけではなかったかな。」

shujiくんは?
shuji「慣れへんことはするもんじゃないなって(笑)。でも、せっかく『書く?』ってゆうてくれるし、バンドなんでできることはしたいなと思ってるんで。今回まだ時間があったからできましたけど。」

先生的にはどうでした?
yasu「けして時間があったわけではないんですけどね、一発でできるとか、すごくいい歌詞を書いてくれとかは思わないんですよ。実際、ボクも時間がなくて、他の歌詞を書かないといけなかったんで、レコーディング後半に大変になることは最初の時点でわかってたんでね、kiyoとshujiが歌詞をうまくあげることより、『わかった、書くよ』って言ってくれたことのほうが嬉しいっていうかね。ちょっと助けたろうかって思ってくれたことが嬉しかったですね。」

アルバムの聴きどころは?
ka-yu「シングルが5枚入っているにも関わらず、アルバム全体が1枚の作品として聴けるという最高傑作なので、聴きどころは全部(笑)!!」
shuji「若さ溢れるプレイが、、、、ワタクシの(笑)!!あと、ずっと話にはのぼってたんですけど、今回初めてインストの曲が入ってるじゃないですか。そういうのが聴きごたえがある感じになってるんで。ドラムなんか改めて聴いてみると何やってるかわからないですからね自分で(笑)!!」
kiyo「shujiが言ったようにけして若くないのに若い曲を入れてることで、メンバー各々の最近流行りの乳酸がにじみでてるとこですかね。がんばってるなとも思って欲しくないですけども、たぶん、ファンの人たちは喜んでくれる曲がいっぱい入ってると思うんでね。」
you「やっぱり、shujiのカウントじゃないですか?それにつきると思います。いい声でshujiが叫んでるんで。」
yasu「うまいことアルバム曲とシングル曲の2つの顔をうまくだせたなと。5枚もシングルが入るのって初めてやしね、半分はアルバムが明らかになってるってことですからね。ちょっと大丈夫なんかなぁって気はしたんですけどね。でも、インストも入ったりして、すごくジャンヌダルクの幅がわかってもらえて、今のジャンヌダルクのすべてがわかるんじゃないかなと思うんで、ロックバンドとしてすごくいいアルバムになったと思いますね。」

5/1にコピーバンド大会をやって、またアマチュアの人たちがアルバム曲をコピーしようとするだろうけど、そういう人たちに何かメッセージはあります?
ka-yu「今回は難しいと思いますよ。ボクらでも難しいと思いますから。ホンマにさっきshujiが言ってたみたいにライブどうしようかなって。できんのかなって(笑)。」
shuji「レコーディング終わった後に、今回はツアー前にホンマ修行はいらんとしんどいやろうなって思いましたもんね。」

それは体力的にもテクニック的にも?
shuji「体力的には今までなんだかんだ言いながらなんとかなってきたんで、テクニック的なところですよ、今回は。」
you「腱鞘炎にならないように気を付けてください。コピーしがいはあると思うので、ぜひ。」
kiyo「ライブはさらに整理されると思うので、音的にも。そこで、どれを聴かしたかったんかわかると思うんですよね。ボクが何を弾くかとか。」

コピーする人たちも当然yasuくんの唄い方とかをマネする人たちもいると思うんですけど?
yasu「今までアルバム作るときに、自分に優しい曲を作ろうとかね、特にライブの時に。そういうことを考えながら作ったつもりなんですけど、今まで以上にしんどい曲ばっかりなんですよね。1曲kiyoの曲があるんですけど、あれ多分一人じゃ唄えないと思うんですよ(笑)。」
kiyo「フフフフ(笑)。」

じゃあ、その時はkiyoくんが?
kiyo「責任の一端は、、、、(笑)。」
yasu「リハに入ってみないとわかんないですけど、できるかなぁっていう感じがね。物理的に無理なんじゃないかなぁって(笑)。」

アルバムを買ってくれた人、あるいは買ってくれるであろう人たちに一言。
ka-yu「最高傑作ができたので、買った人は満足できると思うし、買おうか迷ってる人は
50%くらいは後悔しないと思うので買っていっぱい聴きこんで欲しいなと。」
shuji「内容的に非常に盛り沢山な感じで、シングルが5曲入っているにも関わらずロックバンド的なアルバムに仕上がっているんでね。今までジャンヌダルクを聴いたことのなかった人たちや、今回の¥390シングルからジャンヌダルクを聴いてくれた人たちにも本当のジャンヌダルクを知ってもらううえで買って聴いてもらいたいので、ぜひよろしくお願いしますと。」
kiyo「アルバムを聴くとシングルを聴く以上の感動があると思うので、シングル(¥390シングル3枚)を全部買い揃えてくれた人は、アルバムを買う時にためらうことがあると思うんですけど、ボクがそうなんで(笑)、ぜひ買ってください。ためらって買わなかった人は後悔すると思うんで。これがジャンヌダルクが初めてという人は完全にお買得であるので、コレは、、、、買うべきですね(笑)。」
you「今までジャンヌダルクのCDを買ってくれてる人には満足してもらえる内容になってると思うんで期待してください。逆にジャンヌダルクを全然知らない人やちょっとしか知らない人にはどういう反応がでるのか期待と不安がありますね。」
yasu「今までのファンの人の期待にはこたえれるアルバムになったんじゃないかなと。5枚のシングル(『FREEDOM』『Kiss Me』『DOLLS』『ROMANCヨ』『BLACK JACK』)でジャンヌダルクを知ってアルバムを買った人とかは、『シングルでネコかぶってたのか!』じゃないですけど、そう思われるアルバムかもしれないですね。ジャンヌダルクというバンドをちゃんと理解してもらえるアルバムになったんじゃないかなと思うんで、それを感じてもらえればいいんじゃないかなと思います。」

HIRAKATA燃ゆ、、、、
映画「HIRAKATA」を実際に観てどうでした?
yasu「自分らの映画なんで多少ひいき目があるのかもしれないですけど、いい映画だなと純粋に思えるものになったんですけど、やっぱり自分のインタビューとか観たくないですね(笑)。他のメンバーのはいいんですけど、自分のはね?慣れとかではなく拒絶ですよね、完全に。ない感じですね(笑)。」
ka-yu「メンバーのインタビューシーンをもう少し減らして、ストーリーをもう少し増やしてくれたら良かったと思うんですけど(笑)。」

yasuくんといっしょで恥ずかしいっていう感じ?
ka-yu「自分のとこをもう少し少なくして欲しかったかなって。やっぱり自分が喋ってるのは寒いですよ(笑)。真面目に何かを喋るっていうのが苦手やから、しかもおちゃらけたらダメって杉山監督にクギをさされてたので、失敗したなぁって思ってね(笑)。」

実際、他のメンバーがインタビューシーンで喋っていることも聞いたことがなかったんじゃないですか?
ka-yu「聞いたこともないし、聞こうとも思わないですからね、そういうことって。別に本人が思ってるだけでいいと思うし。そういう意味ではちょっとええこと聞けたなって思うこともあるし、ええもん観れたなって思うんですけどね。」
shuji「ああいうのは慣れやと思うんですけどね。何回観ても恥ずかしいなぁっていうのはありますね。」
kiyo「同じく自分が映るとすべてボクのなかでブチ壊れるんですよね。あぁー、またかぁーって思うんですけど。どうせやったら、あのインタビューの喋ってる人も役者さんにして欲しかったなって(笑)。」

youちゃんは?インタビュ−シーンからはyouちゃんのがんばりが滲みでてましたが?
you「きついですねぇ(笑)。客観的に観れないですよね(笑)。」

京阪電車が通るときはyouちゃんのなかで『声大きくしなきゃ』っていうのがあったんですか?
you「線路の側だったんでね、何回も電車が通るんですよ。しかも朝のラッシュの頃だったんでね(笑)。」

kiyoくんは何で淀川の河川敷で撮影したんでしたっけ?
kiyo「いろんなことがあった場所に近かったんでね。あと学校の授業サボってたのもあそこっていうのもあったし、体育祭の応援団の練習してたのもあそこやったし(笑)。」
yasu「それでスタジオ来なかったんですから。『スタジオなんで来うへんの?』って言ったら、『応援団の練習があるからしゃぁないやん(怒)!!』って言われたんですよ(笑)。」
kiyo「えぇ、学業を(笑)。」

模範生ですよね、ある意味。
kiyo「ある意味ね(笑)。そんな時だけ真面目に。」

他のメンバーのインタビューとかを聴いたりしてると昔のこととかがフラッシュバックしてきたりしました?例えばka-yuくんだったらshujiくんに『いっしょに夢見ようや』って言ったこととか。
ka-yu「あれは覚えてますね。ドラムが抜けたときに1回だけ全然知らないドラムの奴を偉そうなんですけど面接したことがあって。でも全然知らない奴とバンドやるのはいややなと思って。」

他のメンバーも全然知らない人?
ka-yu「そうそう。辞めるって言ったドラムが責任持って見つけるって言って。」
yasu「違う違う違う。×××××が紹介したんや。」
ka-yu「そうやったけ?それは知らんかったわ。まぁオレは知らん奴とやるのはいややったし、別にプロになりたいってめちゃめちゃ思ってたわけでもないし、楽しくバンドやれたらいいっていう気持ちやったから、どうしようってなって。みんなでshuji入れようってなって。」

shujiくんはけっこう悩みました?
shuji「一度はバンドを辞めて、社会人として世にでて、その時がちょうど転職したての時だったんですよ。そんなすぐに辞められへんしなぁって思って。親にはバンド辞めたってゆうてるしなぁって。」

すぐに仕事を辞めたんですか?
shuji「バンドやるわって言ったんですけど、そこの会社の責任者の人が『何ゆうてるんや。そんなバンドでやってけるわけないやん。自分も20いくつやねんから、、、、』なんて説得されつつ、でも辞めるって決めてるんでって言ったんですけど、暫くほったらかしにされてて話が進んでなくて、何カ月か経った時、あれどうなったんですかって聞いたら、『本気やったんか?』って言われて(笑)。」

でも、フツーやっぱりそう思いますよね。
yasu「フツーは正論だと思いますよ(笑)。」
一同爆笑。

枚方での舞台挨拶はどうでした?特に駅前でのトークイベントがビックリしたんですけど?
一同爆笑。
ka-yu「アレはビックリした(笑)!!」

無法地帯でしたもんね。
shuji「みんな携帯で撮ってたし(笑)!!」

家族や友達や知ってる人も枚方市民会館に観に来てたと思うんですけど?
yasu「がんばってて良かったなって思いましたね。」
ka-yu「市長さんに『がんばってね』って言われたのは嬉しかったですね。いい想い出になったなって思いますね。」
shuji「親が喜んでくれるんでね。そういうのが純粋に嬉しいですよね。大阪にいた頃はけして親孝行な息子ではなかったんでね(笑)。」
kiyo「中学の時の文化祭で枚方市民会館を使ってたんですけど、その時よりも少し会場が小さく見えたのだビックリしたのと、お客さんを観察してて、すっごいガラの悪そうな人がいたんですけど、先ずそこにいることにビックリしたんですけど、拍手をしてくれてることにさらにビックリしたんですよ。」
you「市民会館のステージにああいうかたちで立つとは思ってなかったですね。バンドで立とうとしてたんでね。」

高校の時でしたっけ?
you「中学ですね。枚方まつりのバンドコンテストみたいのがあって、予選を通ったら枚方市民会館のステージでできるみたいな。それなのに初めて立ったのが映画の舞台挨拶だったんで変な感じでしたけど(笑)。」

映画のなかで高校生役を演じてくれた一條くん、柴木くん、松田くん、三上くん、とは撮影の時はあまり接する機会がなかったけど、打上げや舞台挨拶をいっしょにやったりして、あの世代の人たちと接っしてどうでした?特にka-yuくんは呑み仲間になってますが?
ka-yu「いい刺激になりましたよね。ボクらと違うなって思ったのが、役者の仕事や演技に対して、すごく一所懸命がんばってるなっていうのが見えたんですよね。ボクらも最初のころは、音楽は一所懸命やってたと思うんですけど、なんとかして上に行こうみたいなとこはそんなに一所懸命ではなかったんで。すごい前向きにがんばってる姿勢にすごく刺激を受けて、いい出逢いやったなぁって思いますね。」
yasu「全然ボクらの知らない世界なんでね、もっと役者の人ってつんけんしてるかなって思ってたんですけど、みんないい子らで嬉しかったですね。」

テアトル新宿も大盛況でしたが?
yasu「そもそもボクらが映画になるっていうのが大丈夫なんかなぁってのがあったんで、それだけ人が入ってくれたっていうのが良かったというか、迷惑かけなくて良かったなぁって(笑)。」
you「支配人さんと打上げの席で直接喋ったんですけど、すごい喜んでくれていて。ボクもみんなと同じで人が入るか不安だったんですけど、ホッとしましたね。」
kiyo「同じくホッとしたに尽きるんですけど、杉山監督の気合が伝わった結果なんやろうなって思いますね。監督自身の入籍報告もテアトルの初日に選んでくれて、そこに立ち会えたのがすごく嬉しいですよね。」
shuji「舞台挨拶がない日でもお客さんが満員で立見もいたなんて聞くと『えっ、マジで!』って思いましたからね。そういうのが嬉しかったですね。」
ka-yu「ホントに素晴らしい作品だと思うので、上映が終わってしまったこととかがすごく寂しいですよね。」

最後の舞台挨拶も楽しかったからね。
ka-yu「ちょっとやり過ぎましたけど(笑) !!」

(二〇〇四年六月七日 / 都内の秘密の部屋にて)

- CLOSE -