2001年3月4日、渋谷AXにてJanne Da ArcとPLASTIC TREEのツーバン形式のイベント『CROSS FADER』が行われました。

メンバーは昼過ぎには楽屋入りをしているそうで、少し遅れて我々avex network取材班も、楽屋を訪問。 扉を開けると、ちょっと元気がなさそうに見えるka-yuが目に付いた。どうしたのかと、尋ねてみると実は風邪をひいて今治りかけらしい。「もとをただせば、オレやない。この人なんやで」と岡崎バンドベーシストF氏のせいにするka-yu。しかしこの「ka-yu菌」は、現在着々とメンバーやスタッフの間に広まっていたのだった。

そう言われて、あらためて楽屋を見渡してみると、マスクをして辛そうな噂のFカップマネージャー内野さん、お菓子に一切手がのびないkiyo、そして加湿器を握りしめたyasuが無言で苦しさを訴えてくる。しかし、今回はなにかが違う!?そう、いつもなら真っ先に風邪をこじらせるハズのyouが、ナゼか今回は無事なのだ!「この調子だと、ツアー前にでっかいのこじらせて、ツアー中苦しんでそうやな、俺〜」とyou。

そんな中、いつもの通りピンピンしているshujiは、おもむろにスティックを取り出すと、狭い楽屋の中でいきなりスネアを叩きはじめる。全員が一斉にshujiを睨むが、shujiはおかまいなし(天然?!)。そんなshujiにka-yuがぽつりと「今日は、風邪引いてる人もいるやんかぁ…」。そして、楽屋のブラインドから外をチラリと見て、「雨上がったで?外、涼しくて気持ちいいで?」と極上の笑顔で言う。ka-yuの意図を察したメンバーとスタッフが大爆笑。shujiが憮然として「俺に外で叩けって言うてるんか?」と言うと、ka-yuはにやにやしながら「ん?いやいや、俺はそんなこと言うてへんでぇ〜。あぁ〜でも、外いい天気やで?」とスマイル(笑)。そして「もうええわ」とスネアから離れたshujiを尻目に、スネアをつかみ上げると窓から外に出して、きっちりとセッテイングするka-yu!!!ご丁寧に椅子までつけて(笑)。「ほら、ちょっとでええから、叩いてよぉ〜」「いやや」「ええやん」「いやや」というやり取りが続いたのは言うまでもないのだった。

PLASTIC TREEが先にリハを済ませ、20分ほど予定時刻を押して、ジャンヌのリハが開始された。はじめての会場ということもあって、入念にリハをするメンバー。yasuは、マイクを片手に、会場を歩き回りながらステージを確認する。特に問題もなくリハを終えると、今度は雑誌の取材が入ったりと、開演ギリギリまで大忙し。

Janne Da Arcはトップバッターでの出演。 予定開演時間から15分ほど遅れて、会場が暗転しSEが鳴り響く。 超満員の会場がどっと前に押し寄せ、歓声があがる。まるで、会場の温度が一気に上がったかのような錯覚に陥る。

ニューアルバム『Z-HARD』を発売してから、初のライブということで、新曲が非常に多いライブとなった。yasuが「新曲ばっかりで、しらん曲ばっかりやから、ジャンヌファンもプラツリファンも一緒やで」と笑いながら言う。その言葉の通り、一曲目から、アルバムの新曲『-救世主 メシア-』を会場に叩き付けるように歌うyasu。あらためて、『Z-HARD』はLIVEのためのアルバムだと実感させられる。

いつもよりMCも短く、ガンガン激しい曲を会場に叩き付けていく。一気に駆け抜けるように、ひたすら攻めまくるジャンヌのメンバーに負けじと、ファンも曲に合わせて頭を振り、コブシを上げる。今回唯一のバラード曲となる『桜』を間に挟み、これからくるであろう温かい季節を感じながら、会場がゆったりと揺れる。そして、『Mysterious』、『seal』と息をつく間もなく、クライマックスを迎える。 対バンイベントなため、たったの45分で、ステージを降りるメンバー。 もっとやって欲しい!という気持ちもあるが、4月25日からスタートするツアーが、楽しみで仕方がなくなった。本人たちも、とても待ち遠しいのではないだろうか。

楽屋に戻ると、汗だくのyasuがシャワーを浴びて、着替えていた。下着までばっちし着替えていたことが、yasuが完全燃焼したかを物語ってる。 そして、メンバーが帰ったあとの楽屋には、謎の白いビニール袋がテーブルの上に…。マネージャー福村さんが恐る恐る袋を開けると「なんじゃ、こりゃ〜!!」それは、な!なんとyasuの汗だくのパンツ(黒)!!(笑) 福村さんは、それをつまみ上げて渋々持って帰ったとかとか、いないとか……(笑)

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01. -救世主 メシア-
02. Dry?
03. NEO VENUS
04. Lunatic Gate
05. prism
06. 桜
07. Mysterious
08. seal