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  3月10日(水)、待望の'99年のglobe全国ツアー「globe tour 1999 Relation」が幕張メッセイベントホールからスタートした。

今回のツアータイトルにもなった『Relation』は、昨年の12月9日にリリースされた4枚目のアルバムでもある。この中には『wanna Be A Dreammaker』をはじめ、3週連続してリリースされて話題となった『Sa Yo Na Ra 』、『sweet heart』、『Perfume of love』も含まれている。

 今回のツアーも、このアルバムに収められている曲をメインに『SWEET PAIN 』、『DEPARTURES』、『FACES PLACES』などglobeの大ヒット曲もふんだんに散りばめられた贅沢な構成になっており、globeの魅力が網羅されたツアーといっても過言ではない。

 さらに、globeのメンバー小室哲哉(以下T.K)をはじめKEIKO、MARC PANTHER(以下MARC)のステージファッションや、曲ごとに用意されている演出も今回のツアーの見所の一つといえる。

 globeのコンサートらしく、オープニングから幕張メッセイベントホールに集まった観客を魅了してしまった。まずは冬がテーマの『DEPARTURES』。ヴォーカルのKEIKOは、真っ白なフード付きのロングコートを身に纏い清楚な雰囲気を醸し出している。MARCは、白いスキーウェアに身を包み、ヘルメットとゴーグルに赤いマスクというファッション。T.Kといえば、白いシルクハットに白のスーツ、白のロングコートというスタイル。まさに、ハマリすぎともいえるファッションだ。

 しかも、3人がステージ上に登場すると同時に、天井からは雪が舞い降りてきてそこだけ幻想的な空間が形作られたかのようだ。これは、細かく切った紙や発砲スチロールといった偽物ではなく、本物の雪を降らせているのだ(ステージに落ちて消えていく様子が印象的だった)。

 そして、今回の目玉ともいえるのが『wanna Be A Dreammaker』における、天井のガラスが砕け散る場面だ。これは『wanna Be A Dreammaker』のプロモーションビデオでも話題になったシーンであり、テレビCFでも流れたので強烈な印象を受けた人も多いことだろう。KEIKOのパワフルで伸びのあるハイトーンヴォイスがサビの「wanna Be A Dreammaker」というフレーズを奏でた途端、ステージ上に用意された三角形の天窓が粉々に砕け散り、破片が雨のようにステージに降り注いだのであった。

 MARCのラップのノリもキレがよく、完璧にキマっていた。しかも、途中で一瞬会場全体が騒然となる趣向もあり、実に飽きさせない工夫がそこかしこに用意されている。

 一つ一つの曲ごとに、ストーリーが用意されており、あたかも一遍のドラマを見ているかのように進んでいく。

 会場に詰めかけた大勢の観客は、最初から最後まで総立ち状態で、息付くまもなくステージ上の3人に魅入られてしまっているかのようであった。globeのライブらしく、最初のテンションが途切れることなくラストの曲まで続いていた。

 この幕張を皮切りに、5月25日まで追加公演を合わせて27公演が全国各地で予定されている。残念ながらすでに前売りチケットはすべて完売状態だが、公演によっては当日券が用意されているところもあるので、下のツアースケジュールボタンをクリックしよう。スペシャルラストチャンスも用意されているので、お聞き逃しのないように。