1954 年、静岡生まれ。80 年代始めにロックバンド、マライアを結成。
『うたかたの日々』ほか、計5 枚のアルバムを発表するかたわら、より多彩な音楽表現の可能性を探るべく『案山子』などのソロアルバムもリリースする。
マライア解散後は、ソロプロジェクト、清水靖晃&サキソフォネッツに着手。
『ロトム・ア・ペカン(北京の秋)』をはじめ、数枚のアルバムを発表する。
85 年から91 年まで、パリとロンドンを拠点に活動し、3 枚のアルバムを制作。
91 年から94 年にかけては、細野晴臣と「東京ムラムラ・フェスティバル」を開催し、意外性の高い組み合わせによるプログラムが聴衆を魅了した。
96 年、『チェロ・スウィーツ1.2.3』を、次いで99 年、その続編となる『チェロ・スウィーツ4.5.6』を発表。
これはJ.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」をテナーサキソフォンのために編曲・演奏した世界初の試みである。97 年には『バッハ・ボックス』で日本レコード大賞企画賞を受賞。

2006 年、江川良子、林田祐和、東涼太、鈴木広志の4 人のサキソフォン奏者を迎え入れ、新たな形で清水靖晃&サキソフォネッツの活動を開始する。
翌07 年、5音音階に着目した『ペンタトニカ』を発表。同年、NHK 教育テレビの番組シリーズ「マテマティカ2」ではテーマ曲のほか全編の音楽を演奏。これらの作品を携えた演奏活動も精力的に行い、日本はもとより、モスクワ、キューバ、香港での公演も大成功を収めた。

また、プロデューサー、作曲家、編曲家としての活動範囲も多岐に渡り、坂本龍一、加藤和彦、上野耕路といった先鋭的なミュージシャンの作品から北島三郎の演歌「漁歌」まで多様な音楽の制作に関わる。
ジュリエット・ベルト、滝田洋二郎、柳町光男、りんたろう監督作品など、アニメを含む映画音楽も数多く作曲。
13 年には、音楽を手掛けたドキュメンタリー映画『キューティー&ボクサー』(ザッカリー・ハインザーリング監督)が第86 回米国アカデミー賞にノミネートされるなど、他分野のアーティストたちとのコラボレーションも積極的に行っている。
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