オルフェウス室内管弦楽団は“オーケストラの響きの豊かさ”と“室内楽の持つ親密さと温かみ”の融合を目的として1972年に設立された。指揮者なしの独創的な演奏スタイルは、ソリストとしても活躍しているメンバーたちの音楽的志向が見事に集約し、高いエネルギーに満ち溢れた極めて豊かな音楽を生み出す。その“革新性”と“高い芸術性”から他の追随を見ない世界トップレベルのオーケストラとして高い人気を博しており、これまでに、50ヶ国の300を超える都市で公演をし、43曲の新作委嘱、グラミー受賞作を含む70枚以上のアルバム録音を行っている。

 定期演奏会の本拠地はニューヨークのカーネギーホールで、88年の初来日以来、定期的に日本にツアーも行っている。ピアニストの辻井伸行とは、2014年に定期演奏会で共演したほかUSツアーと日本ツアーも行い、15年にはベートーヴェンとモーツァルトのピアノ協奏曲集のCDもリリースしている。