9月にデビュー14周年を迎えたばかりの大塚 愛。自身の誕生日でもある9月9日に中野サンプラザにて一夜限りのバースデーライブを開催。デビュー当時からのブレない意志と”これから”を魅せた大塚 愛が、14周年を記念した14年間のインタビュー掘り起こし企画&配信プライスオフキャンペーンをスタートしました!!
第9弾に分けて年末まで実施予定。ぜひこの機会に一緒に大塚 愛をふり返りましょう!!
<12/13~「LOVE HONEY」配信プライスオフURL>
【iTunes】
https://itunes.apple.com/jp/album/love-honey/1220719268
【レコチョク】
https://recochoku.jp/album/A2000903813/?affiliate=4350010259
【mu-mo】
https://sp-m.mu-mo.net/album/241207/
<掘り起こしインタビュー第8弾>
この年齢になって「セーラー服着て歌いなさいよ」って言われているようなもの。
大塚 愛は、2017年2月に新しいスタンダードソングとも成り得る、フジテレビ系ドラマ木曜劇場『嫌われる勇気』主題歌『私』をシングルリリース。近年の彼女は新たな大塚 愛のイメージを構築していくような作品やライブを次々と打ち出しており、『私』発売タイミングのインタビューではその変化の理由について語ってくれた。
新曲はもちろん、過去曲もリアレンジしてライブ披露していく流れについて「「オリジナルに忠実なアレンジで聴きたい」という人も出てくる訳じゃないですか」と質問したところ、「私も「オリジナルが良いよ」って思う派なんです。でもそれって曲に寄ると思うんです。私の楽曲の中には、大人になっても歌える曲もありますけど、若いから歌える年齢制限を持った曲もあって。それをオリジナルのままで歌うというのは、この年齢になって「セーラー服着て歌いなさいよ」って言われているようなものなんですよ。BBAが「セーラー服を着て歌え」と言われ、それで歌ったら歌ったで「イタいおばさん……」ってなるじゃないですか。もちろんお世話になった曲だし、皆さんとの繋がりを作ってくれた大事な曲でもあるし、それを聴きに来てる人がいるのも分かるから、そういう曲をセットリストに入れたいとは思うんですけど、さすがにBBAがセーラー服を着て歌うのは「何のため?」っていうのもあって、「洋服だけは着替えさせて!」みたいな。そういうところです。」と語ってくれた。
どこにでもあるリアレンジ問題だが、こんなにも明確かつごもっともな回答ができるのは大塚 愛ぐらいだろう。ファッションのように年齢や時代に合わせてどんどん変化/進化していく彼女の楽曲群、ぜひ今後も注目してもらいたい。(TEXT:平賀哲雄)
大塚 愛『私』インタビュー(2017年2月)
http://www.billboard-japan.com/special/detail/1839
————
<掘り起こしインタビュー第7弾>
私に対しての「ブサイク」とか「歌がヘタだ」っていうコメントには同意見なんで……若干「仲間?」みたいな。一緒に呑んだらすごく仲良くなれると思う(笑)。
大塚 愛は、2015年4月にそれまでのイメージを一新する画期的なオリジナルアルバム『LOVE TRiCKY』をリリース。STUDIO APARTMENTの阿部登とエレクトロ基調の作品を完成させたのだが、これはデビュー当時から目指していた音楽の形であり、彼女の内にあるクリエイターとしての才能を純度100%で爆発させた衝撃作となった。
そんな『LOVE TRiCKY』リリース時のインタビュー。彼女はこの作品をもって「嫌悪感から「大塚 愛の音楽は聴かない」って言ってる人にノックできたらいいな」とコメントしており、一定の層に嫌悪感を抱かれている感覚を持ったまま活動してきたことを明らかにした。「最初はショックでしたよ。会った事もない人と熱愛してることになってたり、聴いた事もない曲を「パクっただろ?」と言われたりとか。それで最初は心折れまくってたから精神的にもすごく不安定だったし……。だけども、だんだんと愛おしく思うぐらい、「あ、私、また怒られてるんだ(笑)?」「すみませんね、そんなことに労力使わせちゃって」みたいな。」
勘違いによる嫌悪。それに苦悩しながらもだんだん捉え方を変化させていった彼女だが、現在では「私に対しての「ブサイク」とか「歌がヘタだ」っていうコメントには同意見なんで……若干「仲間?」みたいな。「そうだよねー。あそこの顔、ブサイク。私もすごく思う」って。だから一緒に呑んだらすごく仲良くなれると思う(笑)。」とまで思うようになったとコメント。
このインタビュー掲載時、SNSにおける誹謗中傷を目の当たりにして消耗している者は数多かったが、この大塚 愛の痛快すぎるコメントに勇気をもらった人が続出。各所から絶賛の声が集まった。(TEXT:平賀哲雄)
大塚 愛『LOVE TRiCKY』インタビュー(2015年4月)
http://www.billboard-japan.com/special/detail/1239
————
<掘り起こしインタビュー第6弾>
やっぱりアイドルっていうのは天性的に可愛くないと、私の中で許せないです。
大塚 愛は、2010年9月11日 横浜赤レンガパーク 野外特設ステージにて7周年ライブを開催。この公演で彼女は「私から直接みんなに伝えたいことがあります。今年の誕生日を実は3人で過ごしました」とその体に子供を授かったことを発表し、事実上の産休期間へと入るのだが、この直前に『I ■ ×××』(■=ハート/NHK全国学校音楽コンクール中学校の部課題曲)なるシングルを発表した。
そのリリースタイミング、事実上の産休前最後のインタビューは奇しくもそれまでの大塚 愛の総括的内容になっており、「大塚 愛というアーティストは「さくらんぼ」のときのイメージを大事に大事にしながら走ってさえいれば分かり易いポップスターだったり、もしかしたらアイドル的な存在にもなれたと思うんです。でもそこに興味はなかったんですよね?」という問いに対し、実に彼女らしい返答をしてくれた。「やっぱりアイドルっていうのは天性的に可愛くないと、私の中で許せないです。私は全然そういうビジュアルでもないので、ちょっと「さくらんぼ」で可愛いことをやったのもギャグ的な感覚だったし。全くアイドルには不向きですよね。アイドルは下ネタとか言っちゃいけないです」
当時の音楽シーンは、アイドルムーヴメントの渦中。アイドルの意味や価値が大きく変わっていく時期に独自のアイドル論を明確にし、それまでの楽曲でも匂わせていた自身の下ネタ好きも明確にするコメントであった。(TEXT:平賀哲雄)
大塚 愛 『I ■ ×××』(■=ハート)インタビュー(2010年9月)
http://www.billboard-japan.com/special/detail/290
————
<掘り起こしインタビュー第5弾>
私に子供ができたとしたら、やっぱり自分を犠牲にしても守りたいものってそこにあるだろうなって。
大塚 愛は、メジャーデビューから5枚目のオリジナルアルバム『LOVE LETTER』 に至るまでのシナリオを事前に考え、それを遂行してきた。ゆえに『LOVE LETTER』に関しては「最終章であり、最初の章のアルバム。」「これが元々の私なんです。そこから広がっていった、はっちゃけたものだったりとか、ある意味、変な感じのものだったりを先に発表してきたんですけど、これが本当の私の始まりっていう」と語っており、同年の『NHK紅白歌合戦』では収録曲「愛」を熱唱し、ひとつのストーリーをドラマティックに締め括ってみせた。
そんな大きな分岐点となったアルバム『LOVE LETTER』リリース時のインタビュー。「愛」について彼女は「みんなそれぞれが自分の一番大事な人だったり、一番近くにいる人を幸せにすることが出来たら、みんなが個人個人でそれをやったら、それで全世界幸せになるっていうか、何かしら動いていくんじゃないかなって思ったし。そういうことを「愛」では言いたかったんだと思う」とコメントし、その理由を「自分の愛する人たちが笑ってたり、そこに存在してくれてることだったり、今日も脳天気に笑ってくれていることが自分にとっての幸せだなって。今、私に子供はいないけど、私に子供ができたとしたら、やっぱり自分を犠牲にしても守りたいものってそこにあるだろうなって。そう思うようになったからかもしれない」と語った。
これはまだ結婚も出産も予定していなかった頃の発言だが、明らかにそれまでの破天荒な大塚 愛のイメージを変えるものだった。実際、本人も「狭いです、狭いです。今まで超狭かったですもん!」と、このタイミングで今までになかった寛容さが芽生えたことを認めている。(TEXT:平賀哲雄)
大塚 愛『LOVE LETTER』 インタビュー(2008年12月)
http://www.billboard-japan.com/special/detail/319
————
<掘り起こしインタビュー第4弾>
ラブソングで一番やっちゃいけないなと思うのは、好きでもないのに「好き」って書いてしまうこと。
2008年、デビュー5周年を迎えた大塚 愛は『クラゲ、流れ星』なるバラードシングルをリリース。これまでに「金魚花火」「大好きだよ。」「プラネタリウム」などカラオケでも愛されるヒットバラードをいくつも世に送り出し、近年では「恋愛写真」「ポケット」など今にも泣き出しそうな歌声と表情で歌い上げるバラードも話題となっていた彼女だが、そこにはラブソングを歌い続けていく者としての拘りがあった。
2004年に制作し、そこから4年間ずっと温め続けてきた『クラゲ、流れ星』も涙を誘うエモーショナルなバラード。今作リリースのインタビューの際「「好き」とか「愛してる」というフレーズを使うとき、大塚 愛は100%真剣ですよね?」という問いに対し、「確かにそこは真剣ですね。ラブソングで一番やっちゃいけないなと思うのは、好きでもないのに「好き」って書いてしまうこと。それはあり得ないです。この前、亀田誠治さんと物凄く長話をさせて頂いたんですけど、そこでも同じような話をしていて。本当にある気持ちで詞も楽曲も書かないと、生きてる感じがしない。ということは「辛くてどうしようもない」っていう内容のものが生まれたときは、本当に自分が辛くてどうしようもないときだから、そういうことを繰り返していく人生って辛いねって(笑)。」と彼女は語っている。
さらに「自分的にもリアルであるかないかは大きくて、特に恋とか愛をテーマにした楽曲は、リアルな気持ちが薄いと、何でもない、すごく薄っぺらいものになってしまう気がするので。そこは変えちゃいけない。」とも。飄々としていて、あっけらかんとしたイメージも強い大塚 愛だが、こうしてリアルな気持ちに拘り続けてきたからこそ、彼女のバラードはリスナーの心を強く深く掴んできたのである。(TEXT:平賀哲雄)
大塚 愛 『クラゲ、流れ星』インタビュー(2008年9月)
http://www.billboard-japan.com/special/detail/318
————
<掘り起こしインタビュー第3弾>
「周りがこうだから、自分はこの立ち位置にいなきゃいけないんじゃないか」とかは、どうでもよくて。
2007年、大塚 愛は『CHU-LIP』なるシングルで世間に衝撃を与える。夏開催の【a-nation'07】にて“a-nation”ではなく“ai-nation”と書かれたプラカードを持って大人数を引きずれて行進し、自分のファンも他の出演アーティストのファンも巻き込んで、5万人による『CHU-LIP』のコミカルダンスを繰り広げるという、革命を起こした。
本人は同曲について、「この楽曲に関しては、良い意味でイライラしてほしい(笑)。「なんかムカつくけど、もう一回聴こう」みたいな。「何がしたいんだよ?この女」っていう感じではあるのに、でも気になるから最終的には聴いてしまう。で、気付いたら意味も分からず「とにかく騒ぎたいから歌いたい!」ってなる。子供たちが意味も分からず歌ってるのも面白いだろうし、大人たちが本当の意味をマニアックに楽しんでいるのも面白いし。まぁよく分かんない楽曲です(笑)。」とコメントしていたが、結果的に同曲のような笑えるナンバーから涙を誘えるバラードまで。あらゆる方向へ振り切れた音楽アプローチが出来るアーティストとしての地位を確立した。
なお、この唯一無二なスタイルのバックボーンについて掘り下げたインタビューで彼女は、「周りがこうだから、自分はこの立ち位置にいなきゃいけないんじゃないか」とかは、どうでもよくて。「じゃあ、自分はどうしたいんだ?」「楽しく生きたい!」ってなったら、その楽しく生きる姿勢を貫いていけばいいと思うんです。そうやって自分から自分を変えていけば、周りも変わっていったりする。だから自分の人生は、自分がどう感じて、どう思って、どう判断するか。それしかないと思うんです。あんまり時代に合わせて生きていこうとは思わず、なんとなく流れに乗りながらも「自分がどうありたいか」っていうのを常に持っておく」と語っている。(TEXT:平賀哲雄)
大塚 愛『CHU-LIP』インタビュー(2007年2月)
http://www.billboard-japan.com/special/detail/314
————
<掘り起こしインタビュー第2弾>
「もう辞めてもいいな」って、一瞬、思うぐらいの達成感はありましたね。
2006年、常にヒットチャートを席巻し、年末の『輝く!日本レコード大賞』『NHK紅白歌合戦』へも連続出演。すっかり時の人となっていた彼女は、初のバースデーライブ【大塚 愛[LOVE IS BORN]~ 3rd Anniversary 2006 ~】(※後にラブボンと呼ばれ、毎年恒例の公演となる)を日比谷野外大音楽堂にて開催した。
この公演について「一番好きな自分の曲を歌うと言って、「ポケット」という未発表曲を披露されていましたよね? 自分の気持ちを初めてと言ってもいいぐらい100%込めた曲と紹介していましたけど、今そういう曲を作ろうと思ったのは一体どんな心境から?」とインタビューしたところ、「プレゼントをしたくなったんです、好きな人に。「今まで作った中で一番良い楽曲だな」って思った曲なんですよ。だから今まで支えてくれたみんなへの感謝の想いを込めて、自分が一番良いと思う楽曲を聴いてほしいなと思って披露しました」と答え、さらに同曲が完成した際には「「もう辞めてもいいな」って、一瞬、思うぐらいの達成感はありましたね」とコメントした。
ちなみに、この時点では「元々リリースする予定で創った曲ではないので・・・。でも「みんなに聴いてほしい」という気持ちが生まれたときに初めてリリースするかもしれないです。」としており、後に代表的なバラードとなる「ポケット」のリリース予定はなかったが、翌2017年11月にシングルリリース。各所で幾度となく多くの涙を誘うことになる。(TEXT:平賀哲雄)
大塚 愛『恋愛写真』インタビュー(2006年10月)
http://www.billboard-japan.com/special/detail/323
————
<掘り起こしインタビュー第1弾>
『エイベックスがビジュアル重視だと思っていたんです(笑)。だから「ここは多分関係ないな。私の楽曲なんて送るだけ無駄」って勝手に思ってたんです』
前年のデビューイヤーに発売した「さくらんぼ」が2004年春にピークを迎えるロングヒット。続く「甘えんぼ」で地上波の音楽番組に初進出し、立て続けに『MUSIC STATION』や『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』にも出演、最初のブレイクを迎えたタイミングで彼女は【学園祭ツアー2004】を敢行した。その日本大学文理学部でのライブで「(デモテープを)最後の最後までエイベックスだけには送らなかった」と発言。
これについてインタビューしたところ「エイベックスがビジュアル重視だと思っていたんです(笑)。だから「ここは多分関係ないな。私の楽曲なんて送るだけ無駄」って勝手に思ってたんです(笑)。まぁでも最後の最後に「まさか」とは思っていたんですけど、とにかく焦ってるんで、「数撃ちゃ当たる!」と思って(笑)エイベックスにも送ってみたら、エイベックスから話が!っていう。まず電話が来たんです。市外局番“03”の番号から。でもその当時“03”から始まるイタズラ電話が流行っていたから「ついに私にまで来た!これは危ない!」と思って出なかったんです(笑)。でも留守電が入っていたのでそれを聞いたんですけど、これがまた聞き取りにくくて。「エイベックスの・・・」までは聞こえたんですけど、「これは怪しい。電話を掛けたら凄まじい通話料を請求されるやつだ!」とコメント(笑)。
そして「で、それから掛けたんだか掛かってきたんだか、ちょっとそこは憶えてないんですけど、まぁとにかく怪しいお兄ちゃんとのやり取りで。あの、すごく胡散臭い声に聞こえたんですよ。」と警戒しまくりながらも、松浦さん(エイベックス社長)に会って「あ、本当なんだ」となったそうだ。ちなみに、大塚 愛は社長から「エイベックスはもっと幅広く行く。そのキッカケにしたい」って言われており、実際にそれまでのエイベックス=ダンスミュージックというイメージを変化させる立役者となった。(TEXT:平賀哲雄)
大塚 愛 『愛 am BEST』 インタビューより(2007年3月)
http://www.billboard-japan.com/special/detail/315
————