01:ダイジナコト

生きている中で誰もが出会う自分の心の中の闇にフォーカスしたナンバー。
どんな状況にあっても前を向くようなメッセージを発してきたAAAにとっては意外ともいえる楽曲だが、むしろそれによって人としてのリアリティが増したと言えるだろう。
だが、一見ネガティブな印象を感じるこの楽曲だが、その芯にあるものは、やはり"希望"であり"未来"。
今は困難な場面に遭遇していようとも、自分自身が確固たる志を持ち、それが実は何よりも大事なものなのだとわかっていれば、いつか光が射す日は訪れると歌っているからだ。
今、目の前にある悩みや苦しみは、自分が前に進むために必要なものと捉え、さらに先にある大事なことを見据えて生きるべき。
そんな想いが、辛さを素直に吐露したようなA、Bメロから、それでもあきらめない強い気持ちを表現した広がりのあるサビへと展開する歌声に見事に表現されている。
AAAの表現の幅を広げたと共に、聴く者それぞれに自分にとって本当に"ダイジナコト"は何なのかを問いかけることにもなっている楽曲。